英語日記が英語力アップにつながる理由
英語日記の良いところは、自分が本当に言いたいことを英語にする練習になる点です。教科書の英作文は、与えられたテーマについて書きます。一方、日記は「今日の部活」「昨日見たドラマ」「週末の予定」など、自分の生活そのものがテーマです。
自分の生活について書こうとすると、必ず「これ、英語で何て言うんだろう?」という壁にぶつかります。
- 「寝坊した」は? → I overslept.
- 「推しのライブ」は? → my favorite artist's concert
- 「部活が休みだった」は? → We had no club practice today.
こうして調べた表現は、自分に必要な表現なので記憶に残りやすく、スピーキングでもそのまま使えます。日記で書けることは、会話でも言えるようになるのです。
また、日記は誰にも見せなくていいので、間違いを恐れずに書けます。英作文への苦手意識が強い人ほど、低いハードルで書く習慣を作れる日記はおすすめです。
ポイント:英語日記は「自分専用の英会話フレーズ集」を毎日1ページずつ作る作業です。
まずは3行テンプレートで始める
続かない原因の多くは「最初から長く書こうとする」ことです。最初の1か月は、次の3行テンプレートで十分です。
- 何をしたか(事実):Today I ...
- どうだったか(気持ち・感想):It was ... / I felt ...
- 次どうするか(予定・一言):Tomorrow I will ... / I want to ...
例文(初級)
Today I went to the library after school. It was very quiet, and I finished my homework. Tomorrow I will go there again.
例文(中級)
Today I overslept and missed the bus, so I had to run to the station. I was exhausted before first period even started. Tonight I'm going to set two alarms so it doesn't happen again.
例文(上級)
I finally finished the novel I'd been reading for three weeks. The ending wasn't what I expected, but it made me think about how small choices can change a person's life. I'm curious to see whether the movie version handles it the same way.
同じ3行の型でも、レベルが上がると時制や接続詞のバリエーションが増えていくのがわかります。まずは初級の形で1週間続けることを目標にしましょう。
気持ちを表す言葉を少しずつ増やす
2行目の「どうだったか」で、毎日 It was fun. や It was good. ばかりになる人は多いです。気持ちの言葉を少しずつ入れ替えると、日記がぐっと豊かになります。
- fun の代わりに:exciting / relaxing / memorable
- tired の代わりに:exhausted / worn out
- good の代わりに:satisfying / helpful / better than I expected
- 残念だったとき:disappointing / a bit frustrating
1週間に1つ新しい気持ちの言葉を使う、と決めるだけで、1年後には50語以上の感情表現が「自分の言葉」になっています。
書けない表現に出会ったときの対処法
日記を書いていると、必ず「英語で言えない」瞬間がきます。そのときの対処法を3段階で決めておくと、手が止まりません。
段階1:簡単な言葉で言い換える
「部活の引退試合だった」→「部活の最後の試合だった」→ It was my last game in the club.
和文英訳と同じで、まず日本語をかみ砕くのが基本です。
段階2:どうしてもわからない部分は日本語で書いておく
「今日は(文化祭の出し物)の準備をした」のように、わからない部分だけ日本語のまま書いて先に進みます。書くリズムを止めないことが大切です。
段階3:あとでまとめて調べる
書き終わったら、日本語で残した部分だけを辞書や翻訳ツールで調べます。「文化祭の出し物」なら our class's performance for the school festival など。調べた表現は、日記の下に色を変えてメモしておきましょう。
このメモだけを週末に見返すと、自分専用の単語帳になります。翻訳ツールに日本語の文をまるごと入れるより、自分で書けなかった部分だけを調べるほうが、身につく量は多くなります。
続けるための仕組みとよくある挫折パターン
挫折パターン1:完璧を目指す
1文ごとに文法を確認していると、1日30分かかって疲れてしまいます。日記の時間は5〜10分と決めて、細かいミスは気にしないのがコツです。見直しは週末にまとめて行えば十分です。
挫折パターン2:書くことがない
毎日同じ生活だと、書くことがないと感じます。そんなときは次のような「お題」を使いましょう。
- 今日食べたもので一番おいしかったもの
- 今日聞いた曲、見た動画
- 今日ちょっとイラッとしたこと
- 明日の自分へのひと言
挫折パターン3:書く時間が決まっていない
「時間があるときに書く」は、たいてい書かない日につながります。「お風呂から出たら」「寝る前に歯をみがいたら」のように、すでにある習慣の直後に書くと決めると続きやすくなります。
続けるための小さな工夫
- ノートでもスマホのメモアプリでもOK。すぐ開けるほうを選ぶ
- 書いた日はカレンダーに印をつけて「連続記録」を目で見る
- 1文しか書けない日も「書いた」とカウントする
ポイント:1日1文でも、1年続ければ365文。長さより、途切れさせないことを優先しましょう。
1週間のお題カレンダーと見直し法
最初の1週間は、次のお題で書いてみてください。
- 月:週末に何をしたか(過去形の練習)
- 火:今日の学校・仕事で一番印象に残ったこと
- 水:最近ハマっているもの(I'm into ...)
- 木:今日困ったこと、それをどうしたか
- 金:週末の予定(be going to / will の練習)
- 土:好きな人・尊敬する人について
- 日:1週間の日記を読み返して、よく使った表現と調べた表現を3つずつ書き出す
見直しのやり方
日曜日の見直しでは、全部を直す必要はありません。次の3つだけを見ます。
- 過去の出来事が過去形になっているか
- 主語が抜けていないか
- 同じ表現(very、good、fun など)を使いすぎていないか
AI添削や先生のチェックを受けられる人は、1週間分からお気に入りの1日だけを選んで見てもらうのもおすすめです。全部を添削してもらうより、1日分の指摘をしっかり理解するほうが次につながります。



