英語ボランティア・国際交流のメリット
ボランティアや国際交流に参加すると、次のような良いことがあります。
- 本物のコミュニケーション:教材ではなく、実際の人とのやりとりで英語を使える
- 学習の目的ができる:「次の活動で使いたい」という具体的な動機になる
- 多様な英語に触れられる:英語を母語としない人の英語にも触れ、世界で使われている英語の多様さを知ることができる
- 人とのつながりが生まれる:同じ関心を持つ仲間や、海外出身の友人ができる
- 社会の役に立てる:困っている人を手助けする喜びがある
特に、英語を母語としない人どうしが英語で話す場面は、実はとても多いものです。完璧な英語より、わかりやすく伝えようとする姿勢が何より大切だと実感できるはずです。
ポイント:ボランティアは「英語が上手な人だけが参加するもの」ではありません。英語力に応じた関わり方がたくさんあります。
英語を生かせる場の探し方
地域の国際交流協会
多くの都道府県や市区町村には、国際交流を推進する協会や団体があります。外国人住民向けの日本語教室、国際交流イベント、多言語での生活相談など、さまざまな活動をしていることがあります。ボランティアを募集している場合もあるので、ウェブサイトや広報誌をチェックしてみましょう。
観光案内・イベントのボランティア
観光地や大きなイベントでは、外国人観光客向けの案内ボランティアを募集することがあります。道案内や施設の紹介など、簡単な英語で対応できる活動も多くあります。
外国人住民のサポート
地域に住む外国出身の人の生活をサポートする活動もあります。やさしい日本語と英語を組み合わせて、手続きの案内や生活情報の提供を手伝うことも。
オンラインでの交流
語学交換(ランゲージエクスチェンジ)のアプリやサービスを使えば、海外の日本語学習者と、お互いの言語を教え合うこともできます。利用するときは、個人情報の扱いに十分注意しましょう。
英語力に合わせた関わり方
「英語に自信がないから参加できない」と思う必要はありません。英語力に合わせて、関わり方を選びましょう。
英語はまだ自信がない人
- 国際交流イベントの受付や準備、運営のサポート
- 外国人住民向けの日本語教室の手伝い(日本語で関わる活動)
- イベントに参加者として参加してみる
簡単な会話ができる人
- 観光案内所での道案内や施設案内
- 交流イベントでの会話パートナー
- 外国出身の人との文化交流の集まり
ある程度英語が使える人
- 地域の情報を英語に翻訳する手伝い
- イベントでの簡単な通訳のサポート
最初は参加者として様子を見て、慣れてきたら少しずつ役割を広げていくのがおすすめです。
参加前に準備したいフレーズ
道案内で使えるフレーズ
- Can I help you?(何かお困りですか?)
- Where would you like to go?(どちらに行きたいですか?)
- Go straight and turn left at the second corner.(まっすぐ行って、2つ目の角を左です)
- It's about five minutes on foot.(歩いて5分くらいです)
- I'll show you the way.(ご案内しますね)
交流イベントで使えるフレーズ
- Where are you from?(どちらのご出身ですか?)
- How long have you been in Japan?(日本に来てどのくらいですか?)
- What do you like about Japan?(日本のどんなところが好きですか?)
- Have you tried any Japanese food you like?(気に入った日本の食べ物はありますか?)
わからないときのフレーズ
- Sorry, could you say that again?(もう一度お願いできますか?)
- Let me ask someone else.(ほかの人に聞いてみますね)
わからないときに無理に答えず、Let me ask someone else. とほかの人につなぐのも、立派な対応です。
参加前の1週間準備メニュー
ボランティアや交流イベントに参加する前の1週間でできる準備です(1日15分)。
- 1日目:活動内容を確認し、使いそうな場面を3つ想像する
- 2日目:道案内のフレーズを声に出して練習する
- 3日目:地元の名所や駅、施設の名前を英語でどう言うか調べる
- 4日目:交流イベントの質問フレーズを練習し、自分の答えも用意する
- 5日目:英語での自己紹介を3文作り、30秒で言えるようにする
- 6日目:場面を想定して、ひとりでロールプレイ
- 7日目:準備したフレーズをメモにまとめる
地元のことを英語で紹介できるようにしておくと、とても喜ばれます。たとえば、This town is famous for its hot springs.(この町は温泉で有名です)のような一文を用意しておきましょう。
参加するときの心構え
相手の立場に立つ
ボランティアの目的は、自分の英語の練習ではなく、相手の役に立つことです。英語を使うことより、相手が何に困っているのかを理解することを優先しましょう。
やさしい言葉を使う
難しい英語より、短くてわかりやすい表現のほうが伝わります。相手が英語を母語としない人の場合は、なおさらです。場合によっては、やさしい日本語のほうが伝わることもあります。ゆっくり、はっきり、短い文で話しましょう。
文化の違いを尊重する
国や地域によって、習慣や価値観はさまざまです。自分の常識を押しつけず、相手の文化に興味を持って接しましょう。
無理をしない
わからないことや、自分の手に負えないことは、無理に対応せず、担当者やほかのスタッフにつなぎましょう。特に、医療や法律など専門的な内容は、専門の窓口を案内することが大切です。
活動のあとは、うまく伝えられなかった場面を振り返り、「次はこう言おう」という表現をメモしておきましょう。実際に困った経験から覚えた表現は、忘れにくいものです。
よくある失敗と、今日からできること
よくある失敗
- 英語力が十分になるまで参加を待つ:「もっと上手になってから」と思っていると、いつまでも参加できません。英語力に合わせた関わり方があります。
- 自分ばかり話してしまう:交流は双方向です。質問して、相手の話をよく聞くことを心がけましょう。
- 一度の失敗で落ち込む:通じなかった経験は、次の学習のヒントになります。うまく言えなかった表現は、帰ってから調べてメモしておきましょう。
今日からできること
- 自分の住んでいる地域の国際交流協会のウェブサイトを調べる
- 地元の名所を英語で紹介する一文を作る
- 道案内のフレーズを1つ覚える
英語を「使う場」を持つと、勉強の意味がはっきりし、毎日の学習がもっと楽しくなります。まずは地域の国際交流協会を調べるところから始めてみましょう。



