ネット略語はなぜ生まれた?
英語のネット略語は、もともと携帯電話のメールやチャットで、少ない文字数で速く打つために広まりました。フレーズの頭文字をつなげたものが多く、今ではSNSやゲームのチャットなどで広く使われています。
日本語でいえば「りょ(了解)」「あけおめ」のような感覚に近いものです。書き言葉ですが、話し言葉以上にくだけた表現だと考えておきましょう。
ポイント:ネット略語は「チャット専用の言葉」。メールや作文、試験では使いません。
略語には、文字数を減らすだけでなく「親しさ」を表す働きもあります。友達とのチャットで略語を使うと、気軽でリラックスした雰囲気になります。反対に、改まった相手に使うと、手を抜いている印象を与えてしまうことがあります。この「親しさのサイン」という性質を知っておくと、使い分けの判断がしやすくなります。
まず覚えたい基本の略語
気持ちや意見を添える略語
- ngl = not gonna lie(正直言うと)
- tbh = to be honest(正直なところ)
- imo / imho = in my opinion / in my humble opinion(私の意見では)
- fr = for real(マジで、本当に)
例:
- ngl, the new school uniform looks nice.(正直、新しい制服いい感じ)
- imo, this song is better than their last one.(個人的には、前の曲よりこっちがいい)
情報を伝える略語
- btw = by the way(ところで)
- fyi = for your information(参考までに)
- idk = I don't know(わからない)
- lmk = let me know(教えてね)
- asap = as soon as possible(なるべく早く)
例:
- btw, the club meeting starts at 4 tomorrow.(ところで、明日の部活のミーティングは4時からだよ)
- lmk if you want to study together.(一緒に勉強したかったら教えて)
リアクションやあいさつの略語
- lol = laughing out loud(笑)
- omg = oh my god / oh my gosh(うそでしょ、すごい)
- brb = be right back(すぐ戻る)
- ttyl = talk to you later(またあとでね)
- np = no problem(どういたしまして・問題ないよ)
- ty / thx = thank you / thanks(ありがとう)
例:
- A: Thanks for the notes! B: np!(A: ノートありがとう! B: いいよー)
- I have to eat dinner, brb.(夕飯食べてくる、すぐ戻るね)
lol は日本語の「笑」や「w」に近く、必ずしも大笑いしているわけではありません。文末に軽く付けて、雰囲気をやわらげる役割もあります。
ポイント:同じ略語でも、大文字(LOL)か小文字(lol)かで、テンションの印象が変わることがあります。
使っていい場面・ダメな場面
使ってOKな場面
- 友達とのチャット、ゲーム内チャット
- SNSのカジュアルな投稿やコメント
使わない場面
- 先生や学校、会社へのメール
- 英作文、レポート、試験の答案
- 初対面の相手との丁寧なやり取り
たとえば、先生へのメールで「idk what to do for the homework, lmk asap.」と書くのはNGです。
- I'm not sure what to do for the homework. Could you let me know when you have time?
のように、略さずに丁寧に書きましょう。asap は仕事のメールで使われることもありますが、相手をせかす印象になりやすいので、学習者は避けたほうが無難です。
チャットを読んでみよう:略語だらけの会話を解読
実際のチャットを想定した会話を読んで、略語を元に戻す練習をしてみましょう。
友達同士のチャット(自作例)
- A: hey, r u free tmrw?
- B: idk yet, I have a test on fri
- A: np! lmk when ur free
- B: ty! btw did u finish the english hw?
- A: ngl I haven't even started lol
- B: same tbh
元に戻すと……
- A: Hey, are you free tomorrow?
- B: I don't know yet. I have a test on Friday.
- A: No problem! Let me know when you're free.
- B: Thank you! By the way, did you finish the English homework?
- A: Not gonna lie, I haven't even started. (laughs)
- B: Same, to be honest.
ここでは r(are)、u(you)、ur(your / you're)、tmrw(tomorrow)、hw(homework)のように、単語の音や一部だけを残した書き方も出てきます。これらもチャット専用です。
ポイント:略語を元の英文に戻す練習は、そのまま「フルの英文を書く練習」になります。チャットを読むたびに1文だけ元に戻してみましょう。
略語の覚え方と1週間メニュー
略語は「元の英文」とセットで覚えると忘れにくく、英語力そのものも伸びます。
- 1日目:この記事の略語から5つ選び、元の英文と意味を書く
- 2日目:元の英文を声に出して読み、フルの形でも使えるようにする
- 3日目:友達とのチャットを想定した例文を5つ作る
- 4日目:SNSやコメント欄で、実際に使われている例を探す
- 5日目:その略語を「丁寧なメールならどう書くか」に書き換える
- 6日目:カードの表に略語、裏に元の英文を書いてクイズ
- 7日目:次の5つへ。わからなかったものはもう一度
ポイント:ngl を覚えたら not gonna lie、さらに I'm not going to lie まで言えるようにすると、会話の表現が1つ増えます。
よくある誤解と注意点
- 意味を想像で決めつける:似た文字の略語で意味が大きく違うことがあります。必ず確認しましょう。
- 下品な略語を知らずに使う:ネット略語の中には、汚い言葉を含むものもあります。意味がわからない略語は使わないのが鉄則です。
- 相手が知っている前提で使う:世代や地域によって、知られている略語は違います。通じなかったら素直に書き直しましょう。
今日できることは、ngl・tbh・imo の3つを元の英文と一緒に書き出して、友達とのチャットを想定した例文を1つずつ作ることです。



