日本語のオノマトペは「そのまま訳せない」のがふつう
日本語のオノマトペには、音を表す擬音語(ザーザー、ワンワン)と、様子や気持ちを表す擬態語(キラキラ、ワクワク)があります。特に擬態語は、英語にぴったり1対1で対応する言葉がないことがほとんどです。
そこで大切なのが、「このオノマトペは何を伝えているのか」を考えることです。
- 「お腹ペコペコ」→ とてもお腹がすいている
- 「ドキドキ」→ 心臓が速く打っている(緊張・興奮・恋)
- 「ゴロゴロしてた」→ 何もせずのんびり過ごした
意味がわかれば、英語で表す方法はいくつも見つかります。
ポイント:オノマトペを英語にするときは、「音」ではなく「伝えたい中身」を訳しましょう。
パターン1:動詞で表す
英語は、日本語のオノマトペが表す様子を動詞1語に込めることがよくあります。
- ドキドキする → My heart is pounding. / My heart is racing.
- キラキラ光る → The stars are twinkling. / Her eyes sparkled.
- ニコニコする → She was smiling all day.
- ペラペラしゃべる → He chatters a lot.(おしゃべりな様子)
- ヨロヨロ歩く → He staggered to the door.
- ジロジロ見る → Don't stare at people.
- ぐっすり眠る → I slept soundly.(動詞+副詞)
ポイント:「ジロジロ見る=stare」「キラキラ光る=sparkle / twinkle」のように、日本語の「オノマトペ+動詞」を英語の動詞1語で表せることが多いです。
このパターンを覚えると、英語の動詞の豊かさにも気づけます。
パターン2:形容詞で表す
物の手ざわりや状態を表すオノマトペは、形容詞で表せることが多いです。
- ふわふわ → fluffy(ふわふわのパンケーキ=fluffy pancakes)
- サクサク → crispy / crunchy(サクサクの天ぷら=crispy tempura)
- ベタベタ → sticky(手がベタベタ=My hands are sticky.)
- ツルツル → smooth / slippery(床がツルツル=The floor is slippery.)
- モチモチ → chewy(モチモチの麺=chewy noodles)
- ピカピカ → shiny / spotless(ピカピカの靴=shiny shoes)
- ヌルヌル → slimy
気持ちを表すオノマトペも、形容詞で言えます。
- ワクワク → I'm excited.
- イライラ → I'm irritated. / I'm annoyed.
- ヘトヘト → I'm exhausted.
- ソワソワ → I'm restless. / I'm nervous.
パターン3:言い換え・説明で表す
ぴったりの1語がないときは、状況を説明するのがいちばん確実です。
- お腹ペコペコ → I'm starving.(「飢えている」という大げさな言い方が、ペコペコの感じに近い)
- ゴロゴロする → I just lounged around at home. / I lazed around all day.
- バタバタしている → I've been really busy. / Things have been hectic.
- ザーザー降り → It's pouring. / It's raining really hard.
- ギリギリ間に合った → I made it just in time.
- ガラガラの電車 → The train was almost empty.
ポイント:「ギリギリ」「ガラガラ」のように、1つのオノマトペが場面によってちがう意味になることもあります(ガラガラの電車/ガラガラ声)。文脈で意味を考えましょう。
英語で説明するのが難しいときは、日本語のオノマトペを言ったあとに説明を添えるのもOKです。I was doki-doki — I mean, my heart was pounding! のように、会話のネタとして楽しむこともできます。
1週間の練習メニュー
- 1日目:自分がよく使うオノマトペを10個書き出す
- 2日目:その10個を「動詞・形容詞・説明」のどのパターンで表すか分類する
- 3日目:辞書や英英辞典で、英語の表現を確認する
- 4日目:食べ物の食感を英語で言う練習(crispy, chewy, fluffy など)
- 5日目:気持ちのオノマトペを英語で言う練習(excited, nervous など)
- 6日目:今日の出来事を、オノマトペ由来の表現を3つ使って英語日記に
- 7日目:外国の友達や英語の先生に、日本語のオノマトペを1つ英語で説明してみる
7日目の説明例:In Japanese, we say "waku-waku" when we are excited about something that is going to happen.
よくある失敗と対策
- 失敗1:ローマ字でそのまま言う → 相手が日本語を知らなければ伝わりません。必ず英語での説明を添えましょう。
- 失敗2:1つの訳に決めつける → ドキドキは、緊張なら nervous、恋なら My heart skipped a beat.、楽しみなら excited と、場面で変わります。
- 失敗3:辞書の訳語だけを覚える → 実際に使われている例文を確認しないと、不自然な英語になることがあります。例文ごと覚えましょう。
日本語のオノマトペを英語にする練習は、「自分が本当に伝えたいことは何か」を考える練習でもあります。英作文やスピーキング全体の力も伸びていきますよ。
日本語のオノマトペを英語で紹介してみよう
日本語のオノマトペは、海外の日本語学習者やアニメファンにも人気のテーマです。英語で紹介できると、会話がぐっと盛り上がります。
紹介するときの型はシンプルです。
- We say "〇〇" in Japanese.(日本語で〇〇と言います)
- It describes ~.(~を表します)
- For example, ~.(たとえば~)
例:We say "fuwa-fuwa" in Japanese. It describes something soft and light, like a cloud or fluffy pancakes. For example, we say "fuwa-fuwa no pancake."
ポイント:英語で日本語を説明する練習は、英語の語彙を増やすだけでなく、日本語を見直すきっかけにもなります。
STUDY HACKの動画コーナーでは、日本語のオノマトペを英語で解説している動画も紹介しています。説明のしかたのお手本として活用してください。



