英語のオノマトペの特徴
オノマトペ(onomatopoeia)とは、音や声をまねて作られた言葉のことです。日本語の「ワンワン」「ガシャーン」のような言葉ですね。
英語のオノマトペには、次のような特徴があります。
- 動詞や名詞としてそのまま使える
- The bees are buzzing.(ハチがブンブン飛んでいる)→ buzz は動詞
- I heard a loud bang.(大きなバンという音が聞こえた)→ bang は名詞
- くり返しの形が日本語ほど多くない:日本語は「ドキドキ」「ザーザー」のようにくり返す形が多いですが、英語は1語で表すことがよくあります
- 似た音でもニュアンスがちがう:crash と crush、splash と splatter など、音が少し変わると意味も変わります
ポイント:英語のオノマトペは「音のまね」であると同時に、ふつうの動詞・名詞でもあります。覚えると表現の幅が一気に広がります。
場面別・覚えておきたい英語のオノマトペ
台所・食べ物
- crunch:ザクザク、バリバリ(かたい物をかむ音)
- sizzle:ジュージュー(油で焼く音)
- pop:ポン(栓が抜ける、ポップコーンがはじける)
- gulp:ゴクッ(一気に飲み込む)
- slurp:ズルズル(音を立ててすする)
水
- splash:バシャッ(水がはねる)
- drip:ポタポタ(したたる)
- gurgle:ゴボゴボ(水が流れる、のどを鳴らす)
動き・衝撃
- bang:バン(大きな衝撃音)
- thud:ドサッ、ドスン(重い物が落ちる鈍い音)
- crash:ガシャン(ぶつかって壊れる)
- slam:バタン(ドアを強く閉める)
- creak:ギーッ(古いドアや床がきしむ)
生き物・人
- buzz:ブーン(ハチや機械の音)
- hiss:シューッ(ヘビや空気がもれる音)
- giggle:クスクス笑う
- whisper:ささやく
- murmur:ざわざわ・ぼそぼそ(低くかすかな声)
例文で「使い方」までセットで覚える
オノマトペは、単語だけ覚えても使いこなせません。例文の中で動詞・名詞として使う形をセットで覚えましょう(例文はすべて編集部作成)。
- The bacon was sizzling in the pan.(ベーコンがフライパンでジュージュー焼けていた)
- The kids splashed around in the pool.(子どもたちはプールでバシャバシャ遊んだ)
- I could hear the snow crunch under my boots.(ブーツの下で雪がザクザク鳴るのが聞こえた)
- The door creaked open.(ドアがギーッと開いた)
- The book fell to the floor with a thud.(本がドサッと床に落ちた)
- My phone keeps buzzing.(スマホがブーブー鳴り続けている)
ポイント:「with a thud」「with a bang」のように、with a + 音 の形は「~という音を立てて」を表す便利な型です。
こうした例文を音読すると、音の感じと使い方が一緒に身につきます。
オノマトペが覚えやすい理由と覚え方のコツ
オノマトペは、ほかの単語より覚えやすい単語グループです。なぜなら、音と意味が直接つながっているからです。crunch を声に出すと、なんとなくかたい物をかむ感じがしますよね。
この性質を活かした覚え方を紹介します。
- 音を大げさに発音する:splash なら水しぶきが飛ぶように、whisper ならささやくように。意味を体で表現しながら言いましょう。
- 実際の音と結びつける:料理中に「sizzle」、ドアを閉めるときに「slam(…しないように!)」とつぶやく。生活の中の音と英語を結びつけます。
- 日本語と比べる:日本語の「ザクザク」と英語の crunch、どちらがその音に近いと思うか考えてみると、記憶に残りやすくなります。
- グループで覚える:「水の音」「台所の音」など、場面ごとにまとめて覚えます。
1週間の実践メニュー
- 1日目:台所・食べ物のオノマトペ5つを覚え、料理中や食事中につぶやく
- 2日目:水のオノマトペを覚え、お風呂や雨の日に使ってみる
- 3日目:動き・衝撃のオノマトペを覚え、例文を音読
- 4日目:生き物・人のオノマトペを覚える。1〜3日目の思い出しテスト
- 5日目:with a + 音 の形で例文を5つ作る
- 6日目:英語の絵本や子ども向けの物語でオノマトペを探す
- 7日目:自分の1日を、オノマトペを使って英語で3文日記に書く
7日目の日記の例:My alarm buzzed at seven. I crunched my toast. It was pouring, so I splashed through puddles on my way to school.
続けるコツは、生活の音にすぐ英語をあてることです。電子レンジが鳴ったら beep、ドアがきしんだら creak というように、気づいたときに小声でつぶやくだけでも立派な復習になります。家族や友達と「今の音、英語で何?」とクイズを出し合うのも楽しい方法です。
よくある失敗と対策
- 失敗1:日本語のオノマトペをそのまま英語にしようとする → 「ドキドキ」を doki-doki と言っても通じません。英語では My heart was pounding. のように、動詞で表すことが多いです。
- 失敗2:名詞と動詞の使い分けを気にしない → buzz は「ブーンと鳴る(動詞)」にも「ブーンという音(名詞)」にもなります。例文で両方の形を確認しましょう。
- 失敗3:マンガ的な表現を会話でそのまま使う → BOOM! や POW! のような効果音は、マンガやふざけた場面ではOKですが、ふつうの説明では動詞で表すのが自然です。
オノマトペは、英語を生き生きさせるスパイスのような言葉です。まずは身の回りの音から、1日1つずつ英語で言ってみましょう。
オノマトペは物語や歌で出会うと定着する
最後に、オノマトペと自然に出会える教材を紹介します。
- 英語の絵本:子ども向けの絵本には、音の言葉がたくさん登場します。絵と一緒に出てくるので、意味がすぐわかります
- アメコミやマンガの英語版:効果音が大きな文字で描かれているので、目で覚えやすい教材です
- 学習者向けの解説動画:STUDY HACKの「記憶術」コーナーでは、英語のオノマトペを解説したレッスン動画も紹介しています
ポイント:物語の中で出会ったオノマトペは、場面ごと記憶に残ります。単語リストで覚えた後に、物語で「再会」するとしっかり定着します。
出会ったオノマトペは、単語帳に「音のコーナー」を作ってメモしておきましょう。



