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🌍 英語学習

✍️ ディクテーションのやり方|効果が出る手順・教材選び・よくある失敗

✍️ 原田英語が厳選・執筆🗓 2026-09-28📖 6分🎁 読了で +10XP
聞こえた英語を一字一句書き取る「ディクテーション」。地味で時間がかかる練習ですが、自分が「どこを」「なぜ」聞き取れていないのかを、これほどはっきり教えてくれる方法はほかにありません。この記事では、ディクテーションの効果が出る手順と教材選び、そしてやりがちな失敗を紹介します。

ディクテーションは「弱点を見える化」する練習

リスニングの練習というと、たくさん聞くことを想像するかもしれません。もちろん量も大切ですが、ただ聞いているだけだと、「なんとなくわかった」「なんとなくわからなかった」で終わってしまいがちです。

ディクテーションのいちばんの価値は、聞き取れなかった部分が紙の上にはっきり残ることです。書き取った英文とスクリプトを比べると、たとえば次のようなことがわかります。

  • a や the が抜けている → 弱形が聞こえていない
  • want to を one two と書いた → 音の連結・変化を知らない
  • 知らない単語で止まった → 語彙の問題
  • 文法的にありえない文を書いた → 文法知識で音を補えていない

つまり、ディクテーションは「リスニングの健康診断」のようなものです。原因がわかれば、対策もはっきりします。

一方で、ディクテーションは時間も集中力も使います。毎日1時間やるような練習ではなく、短い素材で、ていねいに、定期的に行うのが効果的です。

ポイント:ディクテーションの目的は、全部書き取ることではなく「聞き取れない理由」を見つけることです。

効果が出るディクテーションの6ステップ

次の手順で行うと、ディクテーションの効果を最大限に引き出せます。

  1. まず全体を通して1〜2回聞く:書かずに、内容の大まかな流れをつかみます。
  2. 1文ずつ区切って聞き、書き取る:1文を最大3〜5回まで聞いて書きます。聞き取れない所は下線(__)で空けておきます。
  3. 文法と文脈で補う:空けた部分に、文法的・意味的に入りそうな語を推測して、別の色で書き込みます。
  4. スクリプトで答え合わせ:赤ペンで間違いと抜けを直します。
  5. 間違いの原因を分類する:後で紹介する4つのタイプに分けてメモします。
  6. スクリプトを見ながら聞き、音読する:聞き取れなかった部分を中心に、音と文字を結びつけます。

聞く回数の上限を決める

1文を何十回も聞き直すと、時間がかかりすぎて続かなくなります。「5回聞いてもわからなければ空欄でOK」とルールを決めておきましょう。聞き取れない理由は、答え合わせで確認すれば十分です。

書き方のコツ

最初からきれいに書く必要はありません。聞こえた音をカタカナでメモしておき、後から英語に直すのもアリです。「ワナ」とメモして、あとで want to だと気づく、という流れも立派な学びになります。

ポイント:ステップ5と6を飛ばすと、ディクテーションの効果は半分以下になります。答え合わせの後こそが本番です。

聞き取れなかった原因を4タイプに分ける

答え合わせでは、間違えた部分を次の4タイプに分けて記録するのがおすすめです。

タイプA:音声変化

知っている単語なのに聞き取れなかったケース。

  • 例:Did you → 「ディヂュ」が聞き取れず空欄
  • 例:kind of → 「カインダ」を kinder と書いた
  • 対策:音の連結・脱落・同化、弱形のルールを学び、該当箇所を音読する

タイプB:語彙不足

単語自体を知らなかったケース。

  • 例:reluctant(気が進まない)を知らなかった
  • 対策:単語帳に追加し、音と一緒に覚える

タイプC:文法・構文

音は聞こえていたのに、文法的に正しく組み立てられなかったケース。

  • 例:He's been working を He's being working と書いた
  • 対策:該当する文法を復習する

タイプD:集中力・処理速度

ゆっくりなら書けるのに、スピードについていけなかったケース。

  • 例:文の後半になると前半を忘れてしまう
  • 対策:短い文から練習し、少しずつ長くする

記録を続けると、自分の弱点の「傾向」が見えてきます。タイプAが多い人は音声変化の学習を、タイプBが多い人は語彙強化を優先する、というように、リスニング全体の勉強計画を立てるのにも役立ちます。

教材の選び方と1回の分量

教材選びの条件

ディクテーションに向いている教材は、次の条件を満たすものです。

  • スクリプト(全文)がある:答え合わせに必須です
  • 1文の長さが適度:初心者なら10語前後、中級者なら15〜20語程度
  • 自分のレベルより少しだけ難しい:スクリプトを読めば8〜9割わかるくらい
  • 発音がクリア:雑音やBGMが少ないもの

レベル別のおすすめ

  • 初級:中学・高校の教科書の音声、英検の過去問リスニング(級を自分に合わせて)
  • 中級:学習者向けのニュースやポッドキャスト、TOEICの公式問題集の音声
  • 上級:ナチュラルスピードのニュース、講演動画(字幕やスクリプトがあるもの)

1回の分量

1回は30秒〜1分程度の音声で十分です。短く感じるかもしれませんが、6ステップをていねいに行うと、1分の音声でも20〜30分かかります。長い素材を選ぶと、途中で集中力が切れてしまいます。

自作の練習例

たとえば、次のような文が流れてきたとします。

  • I was gonna call you, but I got caught up at work.

最初は「アイワズガナコーリュー、バライガッコーダップアッワーク」のように聞こえるかもしれません。gonna(going to)、call you の連結、but I の t がラ行化、got caught up のつながりなど、1文の中に音声変化がたくさん詰まっています。こうした文ほど、ディクテーションで学べることが多いのです。

1週間メニュー(1日20〜30分)

ディクテーションは毎日でなくても効果があります。ここでは、ディクテーションを中心にした1週間の例を紹介します。

  • 1日目:30秒の音声で6ステップを一通り体験する
  • 2日目:1日目と同じ音声を、スクリプトを見ながら5回音読。その後、見ずに聞いて理解度を確認
  • 3日目:新しい30秒〜1分の音声でディクテーション
  • 4日目:1日目と3日目の間違いを4タイプに分類し、多かったタイプの対策をする(例:音声変化の記事を読む)
  • 5日目:新しい音声でディクテーション。今回は「聞く回数は最大3回」に制限
  • 6日目:今週の3つの音声を、スクリプトなしで通して聞く。最初と比べて聞こえ方が変わったか確認
  • 7日目:休み、または好きな英語の動画を気楽に見る

週に2〜3回のディクテーションに、音読と「通し聞き」を組み合わせるのがバランスの良いやり方です。

ポイント:同じ音声を「書き取る→音読する→通して聞く」と何度も使うことで、1つの素材から最大限の学びを得られます。

よくある失敗と続けるコツ

よくある失敗

  • 長すぎる素材を選ぶ:5分の音声を丸ごと書き取ろうとすると、ほぼ確実に挫折します。
  • 聞く回数に制限をつけない:1文に30分かけると、疲れて続かなくなります。
  • 答え合わせで終わる:赤ペンで直した後、音読や聞き直しをしないと、聞き取れなかった音はそのままです。
  • スペルミスにこだわりすぎる:ディクテーションの目的は聞き取りの確認です。スペルの細かいミスは気にしすぎなくてOKです。
  • 難しすぎる教材を選ぶ:半分以上書き取れない教材は、レベルが合っていません。1段階やさしいものに変えましょう。

続けるコツ

  • ディクテーション専用のノートを1冊作り、日付と素材名を書いておく
  • 聞き取れた語数や正答率を記録して、成長を見える化する
  • 1か月前の素材をもう一度やってみて、聞き取れる量が増えたか確かめる

ディクテーションは、効果が数字でわかりやすい練習です。「前は空欄だった所が埋まった」という小さな成功が、次のやる気につながります。今日はまず、30秒の音声1つから始めてみましょう。

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よくある質問

ディクテーションは毎日やるべきですか?
毎日でなくても大丈夫です。集中力を使う練習なので、週2〜3回、1回20〜30分程度が続けやすい目安です。ほかの日は音読や多聴など、別の練習と組み合わせるとバランスが良くなります。
手書きとタイピング、どちらがいいですか?
どちらでも効果があります。手書きは記憶に残りやすいと感じる人が多く、タイピングは速く書けるので長めの文に向いています。続けやすいほうを選びましょう。
ディクテーションとシャドーイングはどちらを先にやるべきですか?
聞き取れない原因を知りたいならディクテーション、音のまねや口の動きを鍛えたいならシャドーイングが向いています。同じ素材でディクテーション→音読→シャドーイングの順に使うのもおすすめです。
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英語の神動画図鑑 編集部(原田英語)
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