推薦・総合型選抜で英語が関わる主な場面(一般論)
推薦・総合型選抜での英語の扱いは、大学・学部・方式によって大きく異なります。一般的には、次のような場面で英語が関わることがあります。
① 出願資格・書類
「英検○級以上」「CSEスコア○○以上」などを出願の条件にしたり、書類の評価で考慮したりする方式があります。
② 評定平均
学校推薦型選抜では、高校の評定平均が出願条件になることが多く、英語の成績もその一部です。
③ 志望理由書・活動報告書
英語に関わる活動(留学、英語スピーチ、ボランティア、探究活動など)を書く場面があります。
④ 面接・口頭試問
英語での質問や、英文を読んで答える口頭試問がある大学もあります。
⑤ 小論文・筆記試験
英文の資料を読んで日本語で論じる形式の試験を課す大学もあります。
どの場面で、どんな英語力が求められるかは、必ず志望校の募集要項で確認しましょう。前年と変わることもあります。
英語外部試験の資格をどう準備するか
英語外部試験の資格は、推薦・総合型選抜で出願資格や評価の材料になることがあります。
早めに取るのが基本
推薦・総合型選抜は、一般選抜より出願時期が早く、総合型選抜では高3の夏〜秋に出願が始まることが多いです。出願時に証明書を提出できるよう、高3の夏までに取っておくのが理想です。
確認すること
- 必要な級・スコア(級指定か、CSEスコア指定か)
- 有効期間(何年以内の受験か)
- 認められる試験の種類(英検・TOEFL・IELTSなど)
- 4技能すべてのスコアが必要か
高1〜高2のうちにできること
- 英検2級を高2のうちに取得することを目標にする
- 志望校で準1級相当が評価されるなら、高2の冬〜高3の春に挑戦
- 受験回を増やしすぎず、「この回で取る」と決めて集中する
資格は、取っておけば選択肢が広がるものです。志望校が決まっていない段階でも、2級程度を目標にしておくと安心です。
志望理由書で英語の学びを具体的に書く
志望理由書では、「英語が好きです」「英語を使って国際的に活躍したい」だけでは、他の受験生と差がつきにくくなります。自分だけの具体的なエピソードを書くことが大切です。
具体的に書くための3つの問い
- いつ、何をきっかけに英語(または英語で学ぶこと)に興味を持ったか
- その興味を深めるために、実際に何をしたか
- 大学で何を学び、将来どうつなげたいか
自作の例(抽象的→具体的)
抽象的な例:
英語が好きで、将来は国際的な仕事がしたいと考えています。
具体的な例:
高校2年のとき、英語の授業で海外の高校生とオンラインで環境問題について話し合い、同じ課題でも国によって考え方が違うことに驚きました。それ以来、英語の記事で各国のごみ対策を調べ、校内で発表しました。貴学では環境政策を比較する学びを深め、将来は地域の課題を国際的な視点で解決する仕事に携わりたいと考えています。
「英語を学んだこと」より「英語を使って何をしたか」を書くと、あなたらしさが伝わります。
英語面接・口頭試問への備え
英語での面接や口頭試問がある大学では、次のような準備が役立ちます。
よく準備しておきたい質問(自作例)
- Please introduce yourself.
- Why do you want to study at this university?
- What do you want to study in the future?
- What is the most important thing you learned in high school?
- What do you do in your free time?
答え方の型
- 結論を先に言う
- 理由や具体的なエピソードを1〜2つ
- 最後に、大学での学びにつなげる
自作の回答例
Q:Why do you want to study at this university?
A:I want to study international relations at this university because it offers many classes on environmental policy. In high school, I researched how different countries reduce plastic waste. I would like to learn more about this and compare policies from an international perspective.
注意点
- 丸暗記した文章を棒読みしない
- 質問をよく聞き、質問に合った答えをする
- わからないときは「Could you say that again, please?」と聞き返す
英語面接の有無や形式は大学によって異なります。募集要項や大学の説明会で確認しましょう。
評定と一般選抜との両立
評定平均は日々の積み重ね
学校推薦型選抜では、評定平均が出願条件になることが多いです。英語の評定は、定期テストや提出物、授業での発表などで決まります。高1から定期テストを大切にすることが、推薦の選択肢を広げます。
一般選抜の準備も並行して
推薦・総合型選抜は、合格が保証されたものではありません。不合格だった場合に一般選抜で受験することも考えて、一般選抜の勉強も並行して続けましょう。
英語の場合、推薦・総合型選抜の準備(資格・面接・書類)と一般選抜の準備(長文・文法・英作文)は、かなりの部分が重なります。
- 英検の勉強 → 語彙・長文・英作文の力
- 英語面接の練習 → 自由英作文の意見の組み立て
- 英語の探究活動 → 長文のテーマの背景知識
よくある失敗
- 総合型選抜の書類作りに集中しすぎて、一般選抜の勉強が止まる
- 資格取得を高3の秋まで引き延ばし、出願に間に合わない
- 志望理由書に英語の活動を「羅列」するだけで、学びにつなげていない
高1〜高3の準備スケジュール(例)
高1
- 定期テストで評定を安定させる
- 英検準2級〜2級を目標に
- 英語に関わる活動(校内スピーチ、探究、交流など)に参加してみる
高2
- 英検2級の取得を目標に、余裕があれば準1級の準備
- 志望校の候補を調べ、推薦・総合型選抜の方式と英語の扱いを確認
- 活動の記録(何をして、何を学んだか)をノートに残す
高3(春〜夏)
- 必要な資格・スコアの最終確保
- 志望理由書の下書きと、先生による添削
- 英語面接がある場合は練習開始
- 一般選抜の基礎固めも並行
高3(秋〜)
- 出願・書類提出・面接
- 一般選抜の過去問演習を続ける
活動記録ノートの例(自作)
- 日付:高2・7月
- 活動:海外の高校とのオンライン交流
- したこと:環境問題について英語で意見交換
- 学んだこと:国によって課題の優先順位が違う
- 次にやりたいこと:各国のごみ対策を英語の記事で調べる
今日やることは、これまでに英語でした活動を3つ書き出し、それぞれ「何を学んだか」を一言添えること。それが志望理由書の種になります。



