本文へ
🔥0
📝 試験対策

🔄 和文英訳のコツ|大学入試の英作文で日本語を英語にしやすく言い換える

✍️ 原田英語が厳選・執筆🗓 2026-09-28📖 6分🎁 読了で +10XP
和文英訳の問題を前にして、「この日本語、英語で何て言うんだろう」と手が止まったことはありませんか。実は、和文英訳が得意な人は、難しい単語をたくさん知っているわけではありません。日本語を**英語にしやすい形に言い換える**のが上手なのです。この記事では、その言い換えの手順と、減点されにくい英文を書くためのポイントを、自作の例題で紹介します。

和文英訳で問われる力

和文英訳(和訳の反対で、日本語を英語に直す問題)は、国公立大学の二次試験などでよく見られる形式です。自由英作文と違い、書く内容が決まっているのが特徴です。

採点では、一般的に次のような点が見られると考えられます。

  • 日本語の内容が過不足なく英語で表現されているか
  • 文法・語法の誤りがないか
  • 自然な英語表現になっているか

ここで大切なのは、難しい表現を使って高得点を狙うより、確実に正しい英文を書いて減点を防ぐことです。知らない表現を無理に使ってミスをするより、知っている表現で正確に書いたほうが、多くの場合は安全です。

ポイント:和文英訳は「満点の英文」より「ミスのない英文」を目指す試験です。

手順① 日本語を「英語にしやすい日本語」に言い換える

入試の和文英訳では、日本語特有の言い回しがわざと含まれていることがよくあります。そのまま英語にしようとすると、手が止まってしまいます。そこで、まず日本語をシンプルな日本語に言い換えます。

自作例題1

「最近の若者は、スマートフォンなしでは一日も過ごせないようだ」

  • 言い換え:最近、多くの若い人は、スマートフォンを使わずに一日を過ごすことができないようだ
  • 英訳:It seems that many young people these days cannot spend a day without using their smartphones.

自作例題2

「言うは易く行うは難し」

  • 言い換え:何かを言うことは簡単だが、それを実際にすることは難しい
  • 英訳:It is easy to say something, but it is difficult to actually do it.

言い換えのコツ

  • ことわざや慣用句は、意味をかみくだいて普通の文にする
  • 「~というもの」「~ということ」などの飾りを取り除く
  • 一文が長ければ、2つの文に分けることも考える

このように、日本語の「言いたいこと」を取り出してから英語にすると、知っている単語と文法だけで書けることが多くなります。

手順② 主語と動詞を決める

日本語は主語を省略することが多い言語ですが、英語では原則として主語が必要です。英訳する前に、誰が(何が)、どうするのかをはっきりさせましょう。

主語が省略されている例

「駅に着いたら、電話してください」

  • 誰が着く?→ あなた
  • 英訳:Please call me when you arrive at the station.

主語の選び方で書きやすさが変わる例

「この町では、冬になると雪がたくさん降る」

  • 案1:It snows a lot in this town in winter.
  • 案2:We have a lot of snow in this town in winter.
  • 案3:This town gets a lot of snow in winter.

どれも正しい英文です。自分が確実に書ける形を選べばOKです。

「~は」が主語とは限らない

「象は鼻が長い」の「象は」は話題を示しているだけで、そのまま主語にすると書きにくくなります。「Elephants have long trunks.」のように、動詞 have を使うとすっきり書けます。

ポイント:日本語の「~は」を機械的に主語にせず、「英語の文として主語は何が自然か」を考えましょう。

手順③ 時制と文法をチェックする

英文を書いたら、必ず見直しの時間をとりましょう。和文英訳で起こりやすいミスは、ある程度パターンが決まっています。

チェックリスト

  1. 主語と動詞の一致:三人称単数の -s を忘れていないか
  2. 時制:日本語の「~した」「~している」を正しい時制にしているか
  3. 冠詞:a / the / 無冠詞の使い分け
  4. 名詞の単数・複数:数えられる名詞に a や -s をつけているか
  5. 前置詞:時間・場所の前置詞(in, on, at)は正しいか

時制のミスの例

「私は3年間英語を勉強している」

  • 誤:I study English for three years.
  • 正:I have studied English for three years. または I have been studying English for three years.

日本語の「~している」は、英語では現在進行形とは限りません。期間を表す語句があれば、現在完了を考えましょう。

冠詞・複数形のミスの例

「本を読むことは大切だ」

  • 誤:Reading book is important.
  • 正:Reading books is important.

book は数えられる名詞なので、一般論として言うときは複数形にするのが自然です。

表現ストックの作り方

和文英訳を速く正確に書くには、よく使う表現を例文ごとストックしておくのが効果的です。

ストックしておきたい表現の例

  • ~するのは…だ:It is ... (for 人) to do

例:It is important for us to protect the environment.

  • ~すればするほど…:The 比較級 ~, the 比較級 ...

例:The more books you read, the more words you learn.

  • ~のおかげで:thanks to ~

例:Thanks to the Internet, we can get information easily.

  • ~とは限らない:not always

例:Expensive things are not always good.

  • ~するようになる:come to do / learn to do

例:I came to like English after I started watching movies.

ストックの方法

ノートやアプリに「日本語の型」「英語の型」「自作例文」の3点セットで記録します。そして、1週間に1回、日本語だけを見て英語を書く練習をします。

自分で作った例文は、他人の例文よりずっと覚えやすく、本番でも思い出しやすくなります。

1週間の練習メニュー

和文英訳は、毎日少しずつ書く練習が一番効果的です。1日20〜30分のメニュー例を紹介します。

平日

  • 月:和文英訳の問題集から2題。言い換えた日本語もメモする
  • 火:前日の答案を、チェックリストで見直して書き直す
  • 水:表現ストックを5つ追加し、自作例文を作る
  • 木:和文英訳を2題。時間を計って本番形式で
  • 金:1週間分のミスを分類(時制・冠詞・語法など)

週末

  • 土:過去問の和文英訳を1題解き、できれば先生に添削してもらう
  • 日:表現ストックを日本語から英語に直すテスト

和文英訳は自己採点が難しい分野です。解答例と自分の答案を比べるときは、「表現が違うから×」ではなく、「文法的に正しく、意味が同じか」を基準に考えましょう。判断に迷うものは、先生に質問するのが一番確実です。

よくある失敗と、今日やること

よくある失敗

  • 日本語を一語ずつ英語に置き換える:語順も発想も違うので、不自然な英文になりやすくなります。まず言い換えましょう。
  • 難しい単語を無理に使う:自信のない単語や表現は、確実に使える別の表現に置き換えましょう。
  • 見直しをしない:三単現の -s や冠詞のミスは、見直せば防げることが多いです。
  • 解答例を丸暗記する:解答例は1つの例にすぎません。大切なのは、言い換えの手順を身につけることです。

和文英訳は、正しい手順で練習すれば、安定して得点できるようになる分野です。今日は、「昨日の夜、何をしたか」を日本語で1文書き、それを英語にしてみましょう。その1文に、時制・主語・冠詞のチェックをかけるだけでも、立派な和文英訳の練習になります。

📺 このコラムと一緒に見たい動画

30日で英単語1000個を覚える方法を完全公開 【勉強法/英単語】関 正生 №542
30日で英単語1000個を覚える方法を完全公開 【勉強法/英単語】関 正生 №542
中高生★★★殿堂入り

✅ 今日からやること

よくある質問

和文英訳と自由英作文は、どちらを優先すべきですか?
志望校の過去問でどちらが出るかを確認して決めましょう。どちらの形式でも、正確な英文を書く力は共通して必要なので、和文英訳の練習は自由英作文の土台にもなります。
知らない単語が出たらどうすればいいですか?
日本語を言い換えて、知っている単語で表現できないか考えましょう。たとえば難しい名詞も、説明的に言い換えれば書けることが多いです。
解答例と違う表現で書いたら不正解ですか?
文法的に正しく、日本語の意味を過不足なく表していれば、解答例と違う表現でも評価される可能性は十分あります。迷ったら先生に確認しましょう。
✍️
英語の神動画図鑑 編集部(原田英語)
原田英語が、現場の英語教師の目で世界の英語学習動画と勉強法を厳選。紹介文・コラムはすべてオリジナルで書いています。運営者について・お問い合わせ

次に読むなら