整序問題・正誤問題とはどんな形式か
整序問題(並べ替え問題)は、与えられた語句を正しい順番に並べて、意味の通る英文を完成させる問題です。日本語の意味が与えられているタイプと、与えられていないタイプがあります。
正誤問題は、英文の中に下線が引かれた部分がいくつかあり、その中から文法的・語法的に誤っているものを選ぶ問題です。「誤りがない」という選択肢が用意されている場合もあります。
どちらの形式も、私大の一般選抜などで文法・語彙問題の一部として出されることがあります。出題の有無や形式は大学によって違うので、志望校の過去問で確認しておきましょう。
これらの問題で問われているのは、
- 文の骨組み(主語・動詞・目的語・補語)を組み立てる力
- 語法(その単語がどんな形をとるか)の知識
- 時制や一致などのルールを正確に適用する力
です。つまり、単に文法事項を暗記しているだけでは足りず、英文を組み立てる手順を身につけることが大切です。
整序問題の解き方:動詞から組み立てる
整序問題で最もよくある失敗は、日本語の順番どおりに英語を並べようとすることです。英語と日本語は語順が違うので、これではうまくいきません。
手順
- 動詞を見つける:与えられた語句の中から、述語動詞になれるものを探す
- 主語を決める:その動詞の主語になる名詞を決める
- 動詞の後ろの形を考える:目的語をとるか、どんな前置詞や形が続くか
- 残りの語句で修飾部分を作る:前置詞句、関係詞節、不定詞など
- 完成した文を頭から読んで確認する
自作例題
日本語:彼女は私に、その本を読むように勧めた。
語句:[ me / read / she / to / advised / the book ]
- 動詞:advised
- 主語:she
- advise は「advise 人 to do(人に~するよう勧める)」の形をとる
- 完成:She advised me to read the book.
ここで3の「advise 人 to do」という語法の知識が決め手になっています。整序問題は、こうした動詞の語法が解答のカギになることがとても多いのです。
ポイント:語句を見たら、まず動詞を探して「この動詞はどんな形をとるか」を思い出す。これが整序問題の出発点です。
整序問題でよく狙われるポイント
整序問題で頻出のパターンを、自作例文で確認しておきましょう。
1. 動詞の語法
- It took me two hours to finish the report.(レポートを終えるのに2時間かかった)
- This song reminds me of my school days.(この歌を聞くと学生時代を思い出す)
2. 関係詞
- This is the town where I was born.(ここは私が生まれた町だ)
- The woman who is talking to Ken is our new teacher.(ケンと話している女性は新しい先生だ)
3. 比較
- This bag is three times as heavy as that one.(このかばんはあのかばんの3倍重い)
- The more you practice, the better you will become.(練習すればするほど上手になる)
4. 間接疑問
- I don't know what time the store opens.(その店が何時に開くのか知らない)
間接疑問では、疑問詞の後ろが「主語+動詞」の語順になる点がよく狙われます。
5. 形式主語・形式目的語
- I found it difficult to answer the question.(その質問に答えるのは難しいとわかった)
これらのパターンは、例文ごと覚えておくと整序問題で一気に並べやすくなります。
正誤問題の解き方:5つのチェックポイント
正誤問題は、なんとなく読んで「変な感じがする」ところを探す方法では安定しません。チェックする順番を決めておくことが大切です。
チェックポイント
- 主語と動詞の一致:主語が単数なら動詞も単数形になっているか
- 時制:時を表す語句(yesterday, since, by the time など)と動詞の時制が合っているか
- 品詞:形容詞が入るべきところに副詞が入っていないか、などを確認する
- 動詞の語法:自動詞と他動詞の区別、後ろにとる形(to do / doing)は正しいか
- 代名詞・数:代名詞が指すものと数が一致しているか、可算名詞と不可算名詞の扱いは正しいか
自作例題
「The number of students who ①uses the library ②have increased ③rapidly ④since last year.」
- ①:who の先行詞は students(複数)なので uses ではなく use が正しい
- ②:主語は The number(単数)なので have ではなく has が正しい
この例題には誤りが2か所あります。実際の入試の正誤問題では、誤りは1か所のことが多いですが、主語と動詞の一致がいかに狙われやすいかがわかると思います。「The number of ~」は単数扱い、「A number of ~」は複数扱い、という区別は頻出です。
整序・正誤の1週間練習メニュー
文法問題の力は、毎日少しずつ触れることで安定していきます。1日20〜30分の練習メニューを紹介します。
平日
- 月:整序問題 10問+間違えた問題の文を音読
- 火:正誤問題 10問+誤りの理由をノートに1行で書く
- 水:動詞の語法をまとめて確認(advise, remind, take など10語)
- 木:整序と正誤を混ぜて10問
- 金:1週間で間違えた問題だけをやり直す
週末
- 土:文法問題集の1単元を復習し、例文を自分で1つ作る
- 日:長文を読み、文法問題で出てきた構文を見つけて印をつける
特に大切なのは、間違えた問題の完成文を音読することです。正しい英文を何度も口にすると、並べ替えや誤りの発見が「感覚的にも」できるようになっていきます。
ポイント:答え合わせで終わらず、「正しい英文」を最後に声に出す。この一手間が、次の正解につながります。
よくある失敗
失敗1:解説を読んで終わり
整序問題の解説を読んで「なるほど」と納得しても、同じ語法を使った別の問題を解けるとは限りません。間違えた問題は、正しい文を書き写して音読し、翌日にもう一度解きましょう。
失敗2:選択肢の文法用語だけ覚える
「これは仮定法」「これは分詞構文」とラベルを覚えても、実際の英文で使えなければ意味がありません。用語よりも例文を覚えるほうが実戦的です。
失敗3:正誤問題で下線部だけを見る
下線部だけを見ていると、主語と動詞の一致のように「離れた場所との関係」で決まる誤りを見落とします。必ず文全体を読み、主語と動詞を確認してから下線部をチェックしましょう。
失敗4:長文対策と別物だと考える
整序や正誤で問われる構文は、長文にもそのまま出てきます。文法問題で身につけた「文を組み立てる力」は、長文を正確に読む力や英作文で正しい文を書く力にもつながります。
まとめ:語法と手順で文法問題は安定する
整序問題と正誤問題は、コツをつかめば安定して得点できる形式です。
- 整序問題は、日本語の順番ではなく動詞から組み立てる
- 動詞の語法(後ろにどんな形をとるか)が最大のカギ
- 正誤問題は、主語と動詞の一致・時制・品詞・語法・数の順にチェック
- 間違えた問題は、正しい英文を音読して終わる
今日は、手元の文法問題集から整序問題を5問だけ解いてみましょう。そして、正解した文も間違えた文も、最後に声に出して読んでみてください。その5文が、次の問題を解く力になります。



