前日の夜にやること
本番前日は、新しいことを覚えるより、当日の自分が迷わないための準備をする日です。
持ち物の確認
- 受験票
- 筆記用具(鉛筆・シャープペンシル・消しゴムを予備も含めて)
- 時計(試験会場で使えるもの。使用できる時計の条件は試験の案内で確認)
- 最後に見返す教材(単語帳、ミスの傾向メモなど)
- 昼食、飲み物、体温調節できる服装
共通テストのリスニングでは、試験会場で配られる機器を使います。使い方は事前に大学入試センターの案内などで確認しておきましょう。
勉強はほどほどに
前日は、単語帳の見直しや、これまでの復習ノート・ミスの傾向メモを見返す程度にとどめましょう。難しい問題を解いて自信をなくすのは避けたいところです。
早めに寝る
緊張で眠れなくても、横になって目を閉じているだけで体は休まります。「眠れなかったらどうしよう」と考えすぎないことが大切です。
ポイント:前日の目標は「忘れ物ゼロ」と「いつもどおりの就寝」。それだけで十分です。
当日の朝の過ごし方
当日の朝は、試験に向けて頭と体を起こしていく時間です。
朝の流れ(例)
- いつもの時間に起きる(直前期から本番に合わせたリズムにしておく)
- 朝ごはんを食べる。食べ慣れたものがおすすめ
- 持ち物を最終確認して、余裕をもって出発する
- 移動中に、英語の音声を少し聞いて耳を慣らす
- 会場に着いたら、トイレの場所を確認する
英語の「ウォーミングアップ」
試験開始直後から英語をスムーズに読むために、朝のうちに英語に触れておきましょう。
- 過去に解いた長文を1つ、意味を思い浮かべながら黙読または小声で読む
- 使い慣れた単語帳をパラパラめくる
- 自分のミスの傾向メモ(「根拠を確認してから選ぶ」「最後の大問の時間を確保」など)を見返す
新しい英文を解くより、一度読んで内容を知っている英文を読むほうが、安心してウォーミングアップできます。
会場までの移動で気をつけること
交通機関の遅れに備えて、ふだんより早めに家を出るのが安心です。会場の場所や交通手段は、前日までに確認しておきましょう。試験当日の交通トラブルなどへの対応は、試験の案内に従ってください。会場に早めに着けば、座席の位置を確認したり、トイレを済ませたりする時間にも余裕が生まれます。
試験開始直後の動き方
試験が始まったら、すぐに1問目から解き始めるのではなく、最初の1〜2分で全体を確認するのがおすすめです。
最初にやること
- 問題冊子の全体をざっと見て、大問の数と構成を確認する
- 過去問や模試で決めていた時間配分を思い出す
- 問題冊子の余白に、大問ごとの終了目標時刻をメモする
たとえば試験時間が80分なら、「大問1〜2:〇時〇分まで」「大問3〜4:〇時〇分まで」のように書いておくと、途中で時計を見たときに進み具合がすぐにわかります。
形式が予想と違ったら
本番では、過去問と少し形式が違うことがあります。そんなときは、慌てずに次のように考えましょう。
- 形式が変わって戸惑っているのは、他の受験生も同じ
- 問われている力(読む力、書く力)は変わらない
- 設問の指示をいつも以上に丁寧に読む
ポイント:「想定外」を想定しておくことが、一番の緊張対策です。
難しい問題に出会ったときの立て直し方
本番では、必ずと言っていいほど「難しい」と感じる問題に出会います。そのときの対処法を決めておきましょう。
1. 「捨てる勇気」を持つ
1問に時間をかけすぎると、後ろの解ける問題を解く時間がなくなります。目安の時間を超えたら、いったん印をつけて次に進みましょう。最後に時間が余ったら戻ってくればOKです。
2. わからない単語は文脈で推測する
知らない単語が出てきても、文全体の構造と前後の内容から意味を推測できることが多いです。設問に直接関係しない単語なら、気にせず読み進めましょう。
3. 深呼吸でリセットする
焦りを感じたら、ペンを置いて深呼吸を2〜3回します。数秒の休憩で、頭がリセットされることがあります。
4. 記述問題は白紙にしない
和訳や英作文などの記述問題は、完璧な答案が書けなくても、わかる部分を書けば部分点がもらえる可能性があります。空欄にせず、書けるところまで書きましょう。
5. 1問の失敗を引きずらない
「さっきの問題、間違えたかも」と考え続けると、次の問題にも影響します。終わった問題のことは忘れて、目の前の1問に集中しましょう。
時間が足りなくなりそうなとき
残り時間が少ないのに未解答の大問がある場合は、全部を丁寧に読むのをあきらめ、設問を先に読んで答えにかかわる部分を探しながら読むほうが得点につながることがあります。マーク式なら、最後に未解答の欄が残らないよう、必ず全部の欄を埋めてから終了を迎えましょう。
リスニングで集中力を保つコツ
共通テストなどのリスニングでは、音声が流れる前後の時間の使い方が得点を左右します。
音声が流れる前
- 設問と選択肢に目を通し、何を聞き取ればよいか(人物、数字、理由など)を確認する
- 図やグラフがあれば、どこが違うのかを先に見比べておく
音声が流れている間
- 聞き取れなかった部分にこだわらず、次に集中する
- 必要に応じて、数字やキーワードを簡単にメモする
1回しか流れない問題
共通テストのリスニングには、音声が2回流れる問題と1回だけの問題があります。1回だけの問題では、設問の先読みがいっそう重要になります。聞き逃しても慌てず、聞き取れた情報から最も自然な選択肢を選びましょう。
機器の確認
リスニングの開始前には、配られた機器の確認の時間があります。音量や音声がきちんと聞こえるかを確認し、問題があれば指示に従って申し出ましょう。
見直しと休み時間の過ごし方
見直しでチェックすること
試験終了前の数分は、見直しにあてましょう。優先してチェックするのは次のポイントです。
- マークシートの記入ずれがないか(解答番号と欄がずれていないか)
- 記述答案の三単現の -s、時制、冠詞、スペルミス
- 設問の指示(「当てはまらないもの」「2つ選べ」など)に合った答え方になっているか
特にマークのずれは、大きな失点につながるので必ず確認しましょう。
休み時間の過ごし方
- 終わった科目の答え合わせはしない(次の科目に集中する)
- トイレと水分補給を済ませる
- 次の科目の復習ノートやミスの傾向メモを軽く見返す
友達と答え合わせをしたくなる気持ちはわかりますが、終わった試験の結果は変わりません。次の試験に全力を注ぎましょう。
まとめ:手順を決めて、いつもどおりに
本番当日に実力を出し切るコツは、特別なことをするのではなく、いつもどおりの手順を淡々と実行することです。
- 前日は忘れ物ゼロと早めの就寝
- 朝は知っている英文でウォーミングアップ
- 開始直後に全体を確認し、時間配分をメモする
- 難しい問題は印をつけて後回し、記述は白紙にしない
- 見直しでマークのずれと設問の指示を確認する
今日は、本番当日の朝にやることを紙に5行で書き出してみましょう。その紙を試験当日に持っていけば、緊張していても「次に何をするか」で迷わずにすみます。



