採点観点を知ることが最短ルート
スピーキングとライティングは、それぞれ4つの観点で採点されます。
ライティング
- Task Achievement(Task 1)/Task Response(Task 2):課題にきちんと答えているか
- Coherence and Cohesion:文章の流れとまとまり
- Lexical Resource:語彙の幅と正確さ
- Grammatical Range and Accuracy:文法の幅と正確さ
スピーキング
- Fluency and Coherence:流暢さと話のまとまり
- Lexical Resource:語彙の幅と正確さ
- Grammatical Range and Accuracy:文法の幅と正確さ
- Pronunciation:発音のわかりやすさ
公開されている採点基準(バンド記述子)を読むと、6から7へ上がるときのカギは、「幅」と「正確さ」の両立、そして話や文章の展開がどれだけ自然かだとわかります。つまり、ミスをしないだけでも、難しい表現を使うだけでも足りないのです。
ポイント:公式の採点基準(Band descriptors)は公開されています。英語で読むのは大変ですが、6と7の行だけ見比べてみると、自分が目指すべきものが具体的になりますよ。
ライティングTask 2:6.5〜7.0のエッセイ構成
Task 2は採点上の比重が大きいので、ここを安定させることが最優先です。
4段落の基本構成
- 序論(2〜3文):トピックを自分の言葉で言い換え、自分の立場をはっきり書く
- 本論1(4〜6文):主張 → 説明 → 具体例
- 本論2(4〜6文):主張 → 説明 → 具体例
- 結論(2文):立場と要点を簡潔にまとめる
7.0に近づく3つの工夫
- 問いのすべての部分に答える:「利点と欠点を論じ、自分の意見を述べよ」なら、利点・欠点・意見の3つがすべて必要です。1つでも欠けると課題達成度が下がります
- 1段落1テーマ:段落の最初の文でその段落の主張を示し、残りの文はそれを支えることに集中する
- つなぎ言葉を使いすぎない:Moreover、Furthermore を全文につけると、かえって不自然になります。代名詞(this、such)や言い換えで文をつなぐのも立派な結束性です
語数は250語以上が条件です。多く書きすぎるとミスが増えて見直しの時間もなくなるので、270〜300語程度を目安に、40分で書き切る練習をしましょう。
ライティングTask 1:情報を「選んで」「比べる」
アカデミックのTask 1では、グラフや図の情報を150語以上で説明します。ジェネラルでは手紙を書きます。ここではアカデミックを中心に解説します。
Task 1の構成
- 導入:図が何を示しているかを言い換える(1文)
- 概要(オーバービュー):全体の大きな傾向や、最も目立つ特徴を2つほど(2文)
- 詳細1・2:具体的な数値を使って、特徴をグループに分けて説明
多くの人が見落としがちなのが概要です。すべての数値を順番に並べるのではなく、「全体として増加傾向」「AとBは対照的」など、図全体から言える特徴をまとめる力が求められます。
比較表現を自分で作っておく
- A rose sharply, while B remained relatively stable.
- The figure for A was roughly twice as high as that for B.
- A accounted for the largest share, at around 40 percent.
ジェネラルの手紙では、指示された3つの要点をすべて盛り込むこと、相手との関係に合った丁寧さ(フォーマルかカジュアルか)で書くことが大切です。
スピーキングPart 1〜3:答えの長さと広げ方
スピーキングで6.5〜7.0を目指すには、答えの長さをパートに合わせて調整することが重要です。
Part 1(身近な質問):2〜3文で答える
Yes / No だけで終わらせず、「答え + 理由 または 具体例」で答えます。
- 例:Do you like cooking? → Yes, I do. I usually cook on weekends because it helps me relax after a busy week.
Part 2(1〜2分のスピーチ):メモの取り方がカギ
準備時間のあいだに、カードの項目ごとにキーワードを書きます。文章で書こうとすると時間が足りません。話すときは、過去の出来事なら時系列、物や場所の説明なら「特徴 → 思い出 → 感想」の流れにすると、途中で詰まりにくくなります。
Part 3(抽象的なディスカッション):意見 + 理由 + 比較
Part 3では、社会全体に関わる質問が多くなります。
- 自分の意見を述べる
- 理由を説明する
- 「昔と今」「若い世代と年配の世代」「都市と地方」などの比較を加える
この「比較」が、話を自然に広げ、語彙や文法の幅を見せるチャンスになります。すぐに答えが浮かばないときは、That's an interesting question. のような一言で考える時間を作るのも、自然な会話の一部です。
「幅」を見せる語彙と文法のトレーニング
6から7へ上がるには、語彙と文法の幅が必要です。とはいえ、難しい単語を無理に詰め込むと不自然になります。おすすめは、自分がよく話すテーマで使える表現を少しずつ増やすことです。
語彙:言い換えリストを作る
よく使う単語について、言い換えを2〜3個ずつノートにまとめます。
- important → essential, crucial, significant
- problem → issue, challenge, concern
- increase → rise, grow, go up
ただし、言い換えはニュアンスが少しずつ違います。例文とセットで覚え、自分で使ってみることが大切です。
文法:「複文」を意識して使う
関係詞(which、who)、条件文(If ... would ...)、譲歩(Although ...)、分詞構文などを、1つの答えや段落に1回は入れるつもりで練習しましょう。
ポイント:幅を出そうとしてミスが増えては本末転倒です。まずは確実に使える形を増やし、「正確に使える幅」を広げるイメージで取り組みましょう。
独学でもできる1週間の練習メニュー
スピーキングとライティングは、独学でも工夫次第で伸ばせます。以下は1週間のメニュー例です。
- 月:Task 2を1本(40分)。書いたら採点観点の4項目で自己チェック
- 火:スピーキングPart 1の質問に10問答えて録音。聞き返してメモ
- 水:Task 1を1本(20分)。概要が書けているかを確認
- 木:月曜のTask 2を書き直す。言い換えと複文を追加
- 金:Part 2のトピックカードを2つ。1分準備・2分スピーチで録音
- 土:Part 3の質問に答える練習。家族や友人、オンライン英会話で相手をしてもらうのも◎
- 日:1週間の録音と英文を見直し、よく出たミスをノートにまとめる
録音を聞き返すときのチェックポイント
- 「えーと」「uh」で止まる時間が長すぎないか
- 同じ単語を何度も使っていないか
- 答えが短すぎないか(Part 1で1文だけ、など)
生成AIを使う場合は、自分のエッセイを貼りつけて「文法の誤りを指摘して」と頼むなど、添削の補助として使うのがおすすめです。ただしAIの採点はあくまで参考。最終的には公式の採点基準に照らして、自分で判断する力をつけていきましょう。

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