助動詞は「話し手の気持ち」を足す言葉
助動詞は、動詞に話し手の判断や気持ちを加えます。
- He is at home.(彼は家にいる。)→ 事実として言い切る
- He must be at home.(彼は家にいるに違いない。)
- He may be at home.(彼は家にいるかもしれない。)
同じ文でも、助動詞1つで確信の度合いが大きく変わります。
助動詞の意味は大きく2つに分かれます。
- 義務・許可・助言:〜しなければならない、〜してもよい、〜すべき
- 推量:〜に違いない、〜かもしれない、〜はずがない
ポイント:助動詞を見たら「話し手はどれくらい強く/確信をもって言っている?」と考える。
must と have to の違い
どちらも「〜しなければならない」ですが、義務の出どころが違うとよく説明されます。
- must:話し手自身が「そうすべきだ」と感じている(主観的)
- have to:規則や状況によってそうせざるをえない(客観的)
- I must call my grandmother. It's been a while.
(おばあちゃんに電話しなきゃ。しばらく話していないし。)
- I have to wear a uniform at school.
(学校では制服を着なければならない。)→ 校則による義務
否定にすると意味が大きく変わる
- You must not use your phone during the test.
(テスト中は携帯電話を使ってはいけない。)→ 禁止
- You don't have to come early.
(早く来なくてもいいよ。)→ 不要
ここは英検や入試でもよく出る、重要な違いです。
過去・未来は have to で
must には過去形がないので、過去は had to、未来は will have to を使います。
- I had to wait for an hour.
(1時間待たなければならなかった。)
should と had better:アドバイスの強さ
日本人がよく誤解するのが had better です。
- should:〜したほうがいい、〜すべき(一般的なアドバイス)
- had better:〜しないとまずいことになるよ(強い忠告・警告)
- You should try this cake. It's delicious.
(このケーキ食べてみなよ。おいしいよ。)
- You'd better leave now, or you'll miss the train.
(もう出ないと電車に乗り遅れるよ。)
had better は「〜したほうがいい」と訳されがちですが、実際は「そうしないと困ったことになる」という圧のある言い方です。目上の人に You had better ... と言うと、失礼に聞こえることがあります。
丁寧にアドバイスしたいとき
- You might want to check the schedule again.
(もう一度予定を確認してみてもいいかもしれません。)
- Why don't you ask your teacher?
(先生に聞いてみたら?)
ポイント:迷ったら should。had better は「警告」だと覚えておく。
推量の確信度ランキング
推量の助動詞は、確信度で並べると整理しやすくなります(目安です)。
- must:〜に違いない(ほぼ確信)
- will / would:〜だろう
- should:〜のはずだ(当然そうなるはず)
- may:〜かもしれない
- might / could:ひょっとしたら〜かもしれない
- can't:〜のはずがない(否定の確信)
例文
- You've been working all day. You must be tired.
(一日中働いていたんだから、疲れているに違いない。)
- The package should arrive tomorrow.
(荷物は明日届くはずだ。)
- It might rain this afternoon.
(午後は雨が降るかもしれない。)
- That can't be true.
(そんなことあるはずがない。)
「〜に違いない」の反対は must not ではなく can't です。
- × He must not be a student.(推量の意味で使うのは一般的ではない)
- ○ He can't be a student. He looks over 40.
(彼が学生のはずがない。40歳は超えて見える。)
助動詞+have+過去分詞:過去への推量と後悔
過去のことを推量したり、後悔したりするときは、助動詞の後ろに have +過去分詞を置きます。
- must have done:〜したに違いない
- may / might have done:〜したかもしれない
- can't have done:〜したはずがない
- should have done:〜すべきだったのに(しなかった)
- needn't have done:〜する必要はなかったのに(してしまった)
例文
- The ground is wet. It must have rained last night.
(地面がぬれている。昨夜雨が降ったに違いない。)
- I can't find my wallet. I might have left it on the bus.
(財布が見つからない。バスに置き忘れたかもしれない。)
- She can't have said that. She's always so kind.
(彼女がそんなことを言ったはずがない。いつもとても優しいから。)
- I should have studied harder for the test.
(テストのためにもっと勉強しておくべきだった。)
ポイント:should have done は日常会話で後悔を伝える定番。英語日記にぴったりの表現です。
よくある失敗と1週間メニュー
よくある失敗
- × I must went there yesterday.
- ○ I had to go there yesterday.(昨日そこに行かなければならなかった。)
→ 助動詞の後ろは原形。過去の義務は had to。
- × He can speaks English.
- ○ He can speak English.(彼は英語を話せる。)
- × You don't must eat here.
- ○ You must not eat here. / You don't have to eat here.
→ 意味が違うので、伝えたいのが禁止か不要かを考えて選ぶ。
1週間メニュー(1日15分)
- 月曜:must / have to / must not / don't have to の4文を自分の生活で作る
- 火曜:友達へのアドバイスを should と might want to で2つずつ書く
- 水曜:確信度ランキングを見ずに書き出し、例文を添える
- 木曜:身の回りの状況から must be / can't be の推量文を3つ作る
- 金曜:今週の後悔を should have done で3文書く
- 土曜:ドラマや動画で助動詞が出てきたら、話し手の気持ちを想像する
- 日曜:1週間分の文を音読し、助動詞の後ろが原形か確認
今日の英語日記は、「I should have ___.」で1文書いてみましょう。後悔も、英語にすれば立派な学習素材になります。



