英語は「区切りがあるか」で名詞を見ている
英語の名詞は、大きく2つのグループに分かれます。
- 可算名詞:1つ、2つと区切れるもの(a book, two books)
- 不可算名詞:区切りがなく、量で考えるもの(water, money, information)
見分けるときのイメージは、「はっきりした形や輪郭があるか」です。本やリンゴは、1個の境目が見えます。一方、水は2つに分けてもやっぱり水。どこからが「1つ」かが決まりません。
情報やアドバイスも同じです。「情報」を半分に分けても情報のまま。だから英語では information、advice を量のイメージでとらえ、s を付けません。
ポイント:日本語で数えられるかどうかではなく、「英語話者がその物をどう見ているか」で決まる。
日本人が間違えやすい不可算名詞リスト
次の単語は、日本語の感覚では数えたくなるのに、英語では基本的に不可算です。まとめて覚えておきましょう。
- information(情報)
- advice(助言)
- news(知らせ)※ s で終わるが単数扱い
- furniture(家具)
- baggage / luggage(手荷物)
- homework(宿題)
- equipment(機器・備品)
- evidence(証拠)
- progress(進歩)
- research(研究)※文脈により可算の用法もある
例文で確認
- Thank you for the useful information.
(役に立つ情報をありがとう。)
- Can I give you some advice?
(ちょっとアドバイスしてもいい?)
- The news was surprising.
(その知らせは驚きだった。)→ news は単数扱いなので was。
- We don't have much furniture in our room.
(私たちの部屋には家具があまりない。)
- I have a lot of homework today.
(今日は宿題がたくさんある。)
ポイント:「家具」は椅子や机をまとめたカテゴリー名。カテゴリー名は不可算になりやすい、と覚えておくと便利です。
不可算名詞を数えたいときの言い方
不可算名詞でも「1つ」「2つ」と言いたい場面はあります。そんなときは、区切るための入れ物や単位を付けます。
- a piece of advice(1つの助言)
- two pieces of information(2つの情報)
- a piece of furniture(家具1点)
- a glass of water(コップ1杯の水)
- a cup of coffee(1杯のコーヒー)
- a slice of bread(パン1切れ)
- a sheet of paper(紙1枚)
例文
- My teacher gave me a piece of advice that changed my study habits.
(先生がくれた1つのアドバイスが、私の勉強習慣を変えた。)
- Could I have a sheet of paper?
(紙を1枚もらえますか?)
なお、カフェなどの会話では Two coffees, please.(コーヒー2つください)のように、「1杯分」を1つとして数える言い方もよく使われます。これは「1杯分のコーヒー」という区切りがはっきりしているからです。
同じ単語でも可算・不可算が変わる
実は、多くの名詞は意味によって可算にも不可算にもなります。ここがわかると、ルールを丸暗記するより応用がききます。
- paper:紙(不可算)/新聞・論文(可算)
- I need some paper.(紙が少し必要だ。)
- I read two papers on this topic.(このテーマの論文を2本読んだ。)
- time:時間(不可算)/〜回(可算)
- I don't have much time.(あまり時間がない。)
- I've been to Kyoto three times.(京都には3回行ったことがある。)
- experience:経験一般(不可算)/1つ1つの体験(可算)
- She has a lot of experience in teaching.(彼女は教える経験が豊富だ。)
- The trip was an amazing experience.(その旅はすばらしい体験だった。)
- chicken:鶏肉(不可算)/鶏1羽(可算)
- I had chicken for dinner.(夕食に鶏肉を食べた。)
ポイント:「素材・全体」なら不可算、「1つの完成品・出来事」なら可算になりやすい。
many / much、few / little の使い分けとよくある間違い
可算・不可算の区別は、量を表す言葉の選び方にも関わります。
- 可算名詞:many、a few、few、a number of
- 不可算名詞:much、a little、little、a great deal of
- どちらにも使える:a lot of、some、any、plenty of
よくある間違い
- × I have many homeworks.
- ○ I have a lot of homework.(宿題がたくさんある。)
- × Please give me an advice.
- ○ Please give me some advice.(アドバイスをください。)
- × There are much people here.
- ○ There are many people here.(ここには人がたくさんいる。)
- × How many money do you have?
- ○ How much money do you have?(お金はいくら持っている?)
会話では much を肯定文で使うと少しかたく聞こえることがあり、a lot of のほうが自然な場面が多いです。迷ったら a lot of を使うのも実用的な方法です。
- × She gave me many informations.
- ○ She gave me a lot of information.(彼女はたくさんの情報をくれた。)
1週間で可算・不可算の感覚をつかむメニュー
1日10〜15分でできる練習です。
- 月曜:要注意リスト10語を例文ごとノートに書き、音読する
- 火曜:10語を見ずに書き出し、s が付かないことを確認する(想起練習)
- 水曜:a piece of / a glass of / a sheet of などの「区切る言葉」で自分の例文を5つ作る
- 木曜:paper・time・experience の2つの意味を、それぞれ例文で説明してみる
- 金曜:「宿題」「アドバイス」「情報」を使って、今日あったことを英語で3文書く
- 土曜:辞書アプリで気になる名詞を5つ調べ、[C](可算)[U](不可算)の表示を確認する
- 日曜:1週間で間違えた語を単語カードにして、来週の復習リストに入れる
ポイント:英和辞典の [C][U] 表示は最強の味方。新しい名詞を覚えるときは、意味と一緒に C か U かもメモしましょう。
今日から、名詞を覚えるときに「これは数えられる?」と一言確認するだけで、英作文のミスは確実に減っていきます。



