to は「これから」、-ing は「実際にしている・した」
不定詞と動名詞は、どちらも「〜すること」と訳せます。ただし、持っているイメージが違います。
- to +動詞の原形:to はもともと「〜へ向かう」の意味。まだ実現していない、これからのことに向かうイメージ
- 動詞の -ing:実際に行っている、またはすでに経験したことのイメージ
例文
- I want to travel abroad.
(海外旅行に行きたい。)→ 旅行はこれから。
- I enjoy traveling abroad.
(海外旅行を楽しんでいる。)→ 実際にしていることを楽しむ。
このイメージがあると、多くの動詞で「なぜ to なのか」「なぜ -ing なのか」が説明できます。
ポイント:未来志向の動詞は to、現実・経験志向の動詞は -ing を好む。
to 不定詞をとる動詞・動名詞をとる動詞
to 不定詞を目的語にとる主な動詞(これから)
want、hope、decide、plan、promise、expect、agree、refuse、learn、manage
- I decided to study abroad next year.
(来年留学することに決めた。)
- She promised to call me tonight.
(彼女は今夜電話すると約束した。)
- He refused to answer the question.
(彼はその質問に答えるのを拒んだ。)
動名詞を目的語にとる主な動詞(現実・経験・やめる/避ける)
enjoy、finish、mind、avoid、give up、practice、keep、consider、deny、suggest
- I finished writing the essay.
(エッセイを書き終えた。)
- Would you mind opening the window?
(窓を開けていただけますか?)
- You should avoid eating too late at night.
(夜遅くに食べるのは避けたほうがいい。)
- My father gave up smoking last year.
(父は去年たばこをやめた。)
覚えるときは、動詞単体ではなく decide to / enjoy -ing のように、セットで口に出して覚えるのがコツです。「メガフェプス(mind, enjoy, give up, avoid, finish, escape, practice, stop)」のような語呂合わせを使う学習者もいます。
どちらも使えて意味が変わる動詞
ここが試験で一番よく出るところです。イメージを使えば、丸暗記しなくても判断できます。
remember
- Remember to lock the door.
(忘れずにドアに鍵をかけてね。)→ これからすることを覚えておく
- I remember locking the door.
(ドアに鍵をかけたのを覚えている。)→ すでにしたことを覚えている
forget
- Don't forget to bring your passport.
(パスポートを持ってくるのを忘れないで。)
- I'll never forget meeting you.
(あなたに会ったことは決して忘れない。)
stop
- He stopped smoking.
(彼はたばこを吸うのをやめた。)→ している行為をやめる(-ing は目的語)
- He stopped to smoke.
(彼はたばこを吸うために立ち止まった。)→ to は「〜するために」という目的
try
- I tried to open the jar, but I couldn't.
(瓶を開けようとしたが、開けられなかった。)→ 努力
- I tried adding some salt, and it tasted better.
(試しに塩を入れてみたら、おいしくなった。)→ 実際にやってみる
ポイント:to =未来(まだしていない)、-ing =過去・現実(実際にした)。remember と forget はこれで一発です。
前置詞の後ろは必ず動名詞
もう1つの大事なルールは、前置詞の後ろには動名詞が来るということです。
- I'm interested in learning Spanish.
(スペイン語を学ぶことに興味がある。)
- Thank you for helping me.
(手伝ってくれてありがとう。)
- She left without saying goodbye.
(彼女はさよならも言わずに去った。)
to が前置詞のパターンに注意
次の表現の to は不定詞ではなく前置詞なので、後ろは -ing になります。
- I'm looking forward to seeing you.
(お会いできるのを楽しみにしています。)
- I'm used to getting up early.
(早起きには慣れている。)
- What do you say to going out for dinner?
(夕食に出かけるのはどう?)
- When it comes to cooking, he is the best.
(料理のこととなると、彼が一番だ。)
- × I'm looking forward to see you.
- ○ I'm looking forward to seeing you.
メールの締めくくりで頻出の表現なので、ここは確実に押さえましょう。
よくある間違い
- × I enjoyed to talk with you.
- ○ I enjoyed talking with you.(お話しできて楽しかったです。)
- × I want going to the concert.
- ○ I want to go to the concert.(そのコンサートに行きたい。)
- × Do you mind to wait here?
- ○ Do you mind waiting here?(ここで待っていただけますか?)
- × I'm used to live alone.
- ○ I'm used to living alone.(一人暮らしに慣れている。)
→ used to live(以前は住んでいた)と be used to living(住むのに慣れている)は別物です。
- × I stopped to eat sweets for my health.
- ○ I stopped eating sweets for my health.(健康のために甘いものをやめた。)
不定詞と動名詞を使い分ける1週間メニュー
1日10〜15分のメニューです。
- 月曜:to をとる動詞10個を「decide to 〜」のように声に出して覚える
- 火曜:-ing をとる動詞10個を同じように声に出して覚える
- 水曜:前日までの20個を混ぜて、自分に関する文を5つ作る
- 木曜:remember / forget / stop / try の2つの意味で1文ずつ作る
- 金曜:look forward to / be used to を使ってメール風の文を3つ書く
- 土曜:動詞だけ書いたカードをシャッフルし、to か -ing かを即答する
- 日曜:1週間で間違えた動詞をリスト化し、来週の復習に回す
今日は、I enjoy ___ing. と I want to ___. の2文を自分の本音で完成させてみてください。「今楽しんでいること」と「これからしたいこと」の違いが、そのまま -ing と to の違いです。



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