まず確認:3級の一次試験はこんな形
残り1か月の計画は、試験の形を知るところから始まります。3級の一次試験は、リーディング・ライティングが65分、リスニングが約25分です。
- リーディング:短文の語句空所補充15問、会話文の空所補充5問、長文の内容一致選択10問
- ライティング:Eメール1問と、QUESTIONに意見を書く英作文1問の計2題
- リスニング:会話の応答文選択10問、会話の内容一致選択10問、文の内容一致選択10問
2024年度のリニューアルでライティングが2題になり、筆記時間も65分になりました。ポイントは、ライティング2題の配点が大きいことです。英検はリーディング・ライティング・リスニングの技能ごとにスコアが出て、その合計で合否が決まります。つまり、問題数の少ないライティングも、リーディング30問と同じ重みを持つ技能として扱われます。
1か月で伸ばしやすいのはライティング。「型」を覚えれば、短期間で安定して点が取れるようになります。
最新の形式は、必ず英検の公式サイトで確認しておきましょう。
1週目:過去問1回分で「どこで落としているか」を知る
最初の週にやることは、過去問(または公式の予想問題)を1回分、本番と同じ時間で解くことです。つい「もう少し勉強してから」と思いがちですが、先に解くことで残り3週間の使い道が決まります。
採点したら、この表を作る
- 語彙(短文空所補充):◯/15
- 会話文:◯/5
- 長文:◯/10
- リスニング:各パート◯/10
- ライティング:書けたか・時間は足りたか
たとえば「長文は8問正解なのに語彙が7問」なら単語に時間を回す。「ライティングを書く時間が5分しかなかった」なら時間配分を直す。弱点に時間を寄せるのが1か月作戦のコツです。
1週目の毎日メニュー(1日40分)
- 単語帳:20分(見出し語を見て、意味を声に出して言えるか確認)
- 過去問の復習:15分(間違えた問題の解説を読み、正解の根拠に線を引く)
- リスニング:5分(間違えた問題の音声をもう一度聞く)
2週目:語彙と会話文を「思い出す」練習で固める
2週目は、リーディングの土台である語彙と会話表現を集中して固めます。
単語は「見る」より「思い出す」
単語帳を眺めるだけだと、わかった気がしても本番で出てきません。英語を見て日本語を言う→日本語を見て英語を言う、を交互に行い、言えなかった単語にだけ印をつけます。翌日は印のついた単語から始めましょう。
会話文は「決まり文句」をセットで
会話文の空所補充では、よく使う受け答えが問われます。自分でミニ会話を作って覚えると効果的です。
- A: Can I borrow your pen? / B: Sure, here you are.
- A: How about going to the park tomorrow? / B: That sounds fun.
- A: I'm sorry I'm late. / B: That's OK. The movie hasn't started yet.
こうした言い回しは、リスニングの応答文選択にもそのまま効きます。
2週目の毎日メニュー(1日45分)
- 単語帳:20分
- 会話表現:10分(ミニ会話を音読)
- 長文1題:15分(時間を計って解く)
3週目:Eメールと英作文を毎日1題ずつ
3週目はライティング週間です。毎日どちらか1題を書くと決めましょう。
Eメール(語数の目安15〜25語)
友だちからのメールに返信する問題で、メール中の質問に答えることが求められます。書く順番を固定すると迷いません。
- お礼やあいさつを一言
- 質問1への答え
- 質問2への答え
自作の練習例(質問:「週末に何をしたか」「誰と行ったか」):
Thank you for your e-mail. I went to the zoo last Sunday. I went there with my sister. We saw a baby panda.(23語)
英作文(語数の目安25〜35語)
QUESTIONに対して、自分の考えと理由2つを書きます。
Question例(自作):Which do you like better, summer or winter?
I like summer better. First, I can swim in the sea with my friends. Second, summer vacation is long, so I can enjoy many events.(25語)
よくある失敗
- 質問が2つあるのに1つしか答えていない
- 理由が1つしかない、または理由が「楽しいから」だけで具体性がない
- 語数が大きく足りない・大きくはみ出す
書いたら、主語と動詞がそろっているか、過去のことを過去形で書いているかを確認しましょう。
4週目:本番リハーサルとリスニング仕上げ
最後の週は、新しい教材に手を出さず、これまでの教材の仕上げに集中します。
本番リハーサルを1回
試験の3〜5日前に、本番と同じ時間帯で過去問をもう1回分解きます。65分の使い方の目安は次のとおりです。
- 語彙・会話文20問:15分
- 長文10問:20分
- ライティング2題:25分
- 見直し:5分
語彙問題で迷ったら、印をつけて先へ進むのがコツ。ライティングの時間を削らないことを最優先にしましょう。
リスニングは「先読み」と「切り替え」
3級のリスニングは、放送の前に選択肢に目を通しておくと、何を聞けばいいかがわかります。聞き逃した問題は引きずらず、次の問題に気持ちを切り替えましょう。
前日と当日
前日は単語帳の印をつけた単語と、ライティングの型を見直すだけで十分です。当日は受験票・筆記用具(HBの黒鉛筆かシャープペンシル、消しゴム)・時計を準備し、会場には早めに着いておきましょう。持ち物の詳細は受験票と公式サイトで確認してください。
当日の朝は、単語帳を開くより、ライティングの型を1回声に出して読むほうが頭のウォーミングアップになります。「Thank you for your e-mail.」「I like ~ better. First, ~. Second, ~.」と口に出しておくと、試験中に最初の1文がすっと出てきます。
一次試験のあとは面接の準備へ
3級からは二次試験(面接)があります。一次試験が終わったら、結果を待たずに面接練習を少しずつ始めるのがおすすめです。
面接は約5分で、30語程度のパッセージの音読と質問への応答があります。一次対策で覚えた会話表現や英作文の型は、面接でもそのまま使えます。たとえば「What do you like to do on weekends?」のような自分についての質問には、英作文と同じく「答え+理由」の2文で答える練習をしておくと安心です。
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このように短くても、答えと理由をセットにすることを意識しましょう。
1か月は短いようで、毎日40〜50分続ければ20時間以上になります。今日やることは「過去問1回分を時間を計って解く」。ここからスタートしましょう。



