級別の語彙問題の数
公式サイトの試験内容によると、短文の語句空所補充の問題数は次のとおりです。
- 5級・4級・3級・準2級:15問
- 準2級プラス・2級:17問
- 準1級:18問
- 1級:22問
2024年度のリニューアルでは、準2級以上で語彙問題の数が減りました。とはいえ、語彙力は長文・リスニング・ライティング・面接すべての土台です。語彙問題の数が減っても、単語学習の重要さは変わりません。
級によって問われる中身が変わる
- 5級〜3級:身近な名詞・動詞・形容詞と、基本的な熟語(look for, be good at など)
- 準2級〜2級:コロケーション(動詞と名詞の組み合わせ)、句動詞、社会的な話題の単語
- 準1級・1級:抽象的な語、学術的な語、日常ではあまり見かけない句動詞
上の級ほど、「日本語訳を1つ覚えているだけ」では選べない問題が増えます。
単語帳は「何周も・思い出して」回す
1冊に絞る
単語帳を何冊も持つより、受験級に合った1冊を何周もするほうが確実です。1周目で覚えきれなくても大丈夫。記憶は、時間をあけて何度も思い出すことで強くなります。
1日の回し方(例:1日50語)
- 英単語を見て、意味を思い出す(答えを見る前に1〜2秒考える)
- すぐに出てこなかった単語に印をつける
- 印のついた単語だけを、例文といっしょに音読する
- 翌日は、前日の印つき単語から始める
周回のペース
- 1周目:とにかく最後まで進める(完璧を目指さない)
- 2周目:1周目の印つき単語を中心に
- 3周目以降:全体を速く回し、まだ出てこない単語をつぶす
「読むだけ」「眺めるだけ」の学習は、覚えた気になりやすいのが落とし穴です。答えを見る前に思い出そうとする数秒が、記憶を強くしてくれます。アプリの単語カードを使う場合も、「覚えた」を押す前に、必ず自分の頭で思い出すようにしましょう。
熟語・コロケーション・句動詞のコツ
熟語は「前置詞まで」セットで
- be proud of(〜を誇りに思う)
- be different from(〜と違う)
- depend on(〜に頼る、〜次第である)
前置詞が選択肢として問われることもあるので、ひとかたまりで覚えましょう。
コロケーションは例文で
準2級以上では、「どの動詞とどの名詞がいっしょに使われるか」が問われます。
- make a decision / a mistake / an effort
- take a break / a risk / part in
- pay attention to
例文(自作):
- You should take a break after studying for an hour.
- Please pay attention to the teacher.
句動詞は「動詞+小さな言葉」のイメージ
- put off(先に延ばす):off=離れる → 予定を今から離す
- turn down(断る):down=下へ → 提案を下に下げる
- carry out(実行する):out=最後まで → 計画を最後まで運ぶ
イメージで覚えると、初めて見る句動詞でも意味を推測しやすくなります。
本番で選択肢を絞る方法
知っている単語だけで正解できれば理想ですが、本番では迷う問題も必ず出てきます。そのときは、次の順番で考えましょう。
1. 文の意味から「プラスかマイナスか」を判断
例(自作):
The concert was so ( ) that many people left before it ended.
→ 途中で帰った人が多い=マイナスの意味の形容詞が入る、と予想できます。
2. 品詞を確認する
空所の前が a / the なら名詞、be動詞のあとなら形容詞か過去分詞、というように、文の形から入る品詞を絞ります。
3. 知っている選択肢を消していく
4つのうち2つでも意味がわかれば、「これは文に合わない」と消せます。残った2つから選べば、正解の確率はぐっと上がります。
4. 時間をかけすぎない
語彙問題は、考えても答えが出ないことが多いパートです。1問に30秒以上かかりそうなら、いったん印をつけて次へ進みましょう。長文やライティングの時間を守るほうが、全体の得点は高くなります。
覚えた単語を「使える単語」にする
単語帳で意味がわかるようになっても、それだけでは長文やリスニングで一瞬で反応できるとは限りません。覚えた単語を、ほかのパートでも使える状態にする工夫をしましょう。
音で覚える
単語帳の音声を使い、英語を聞いて意味がすぐ浮かぶかを確認します。リスニングで聞き取れない原因の多くは、「知っているのに音で気づけない」単語です。
自分の文で使う
1日に1〜2語でいいので、覚えた単語を使って自分のことを英語で書いてみましょう。
例(自作):
- I often put off my homework until Sunday night.(宿題を日曜の夜まで先延ばしにしがち)
- I made a decision to study English every morning.
自分に関係のある文は、単語帳の例文よりも記憶に残りやすくなります。こうして書いた文は、ライティングや面接でもそのまま使える「自分の表現」になります。
1週間の語彙メニュー
1日20〜30分を想定したメニューです。
- 月:単語帳の新しい範囲50語(思い出す練習)
- 火:月曜分の復習+新しい50語
- 水:熟語・句動詞だけを集中して20個(例文音読)
- 木:新しい50語+月〜水の印つき単語
- 金:過去問の語彙問題を1回分、時間を計って解く
- 土:金曜に間違えた問題の選択肢4つ、すべての意味を調べる
- 日:1週間の印つき単語をまとめて総復習
土曜日の「選択肢4つすべてを調べる」がポイントです。正解の単語だけでなく、不正解の選択肢も別の問題で正解として出てくることがあります。1問から4語覚えるつもりで復習しましょう。
また、長文やリスニングで出会った知らない単語も、単語帳の余白やノートに書き足しておくと、「生きた文脈」で覚えられて定着しやすくなります。
よくある失敗
- 1周目で完璧を目指して進まない:最初の数ページばかり覚えていて、後半を知らないまま本番を迎えるのはよくある失敗です。まずは最後まで。
- 日本語訳を1つだけ覚える:たとえば run には「走る」だけでなく「経営する」の意味もあります。例文で使い方を確認しましょう。
- スペルを気にしない:ライティングで使う単語は、書けるところまで練習を。
- 語彙問題に時間を使いすぎる:本番では長文とライティングの時間を優先。
- 単語だけ別の日に勉強する:単語学習は毎日少しずつが原則です。週末にまとめてやるより、毎日15分のほうが記憶に残ります。
ポイント:語彙は「量×くり返し」。1回で覚えようとせず、何度も思い出すことで自然に残る仕組みを作りましょう。
今日は、自分の単語帳の最初の50語を、答えを隠して「思い出す」形でチェックしてみましょう。



