級別のリスニング形式と放送回数
公式サイトの試験内容をもとに、リスニングの構成を整理します。
5級・4級(放送2回)
- 5級:会話の応答文選択10問、会話の内容一致選択5問、イラストの内容一致選択10問
- 4級:会話の応答文選択10問、会話の内容一致選択10問、文の内容一致選択10問
3級(第1部は1回、第2・3部は2回)
- 会話の応答文選択10問(放送1回、補助イラストつき)
- 会話の内容一致選択10問、文の内容一致選択10問
準2級(すべて1回)
- 会話の応答文選択10問、会話の内容一致選択10問、文の内容一致選択10問
準2級プラス・2級(すべて1回)
- 会話の内容一致選択15問、文の内容一致選択15問
準1級(すべて1回)
- 会話12問、文12問、Real-Life形式5問
1級(すべて1回)
- 会話10問、文10問、Real-Life形式5問、インタビュー2問
3級から準2級に上がるときに「全部1回」になる変化は大きいので、準2級を目指す人は早めに1回で解く練習に切り替えましょう。
先読み:放送前の数秒を使い切る
選択肢が問題冊子に印刷されているパートでは、放送が始まる前に選択肢を読むことが最大のコツです。
選択肢から質問を予想する
例(自作):
1 Buy a new bike.
2 Go to the repair shop.
3 Borrow his sister's bike.
4 Walk to school.
選択肢がすべて動詞で始まっている → 「男性はこれから何をするか」が問われそう、と予想できます。
- 選択肢が場所なら:どこへ行くか、どこにいるか
- 選択肢が時刻や数字なら:いつ、いくつ
- 選択肢が人の名前なら:誰がするか
先読みの時間を作る
先読みの時間は、1つ前の問題をすばやくマークして作ります。迷った問題に時間を使うと、次の問題の先読みができず、連鎖的に崩れてしまいます。わからない問題は最初の直感でマークして次へ。これがリスニング全体の点数を守るコツです。
選択肢が読み上げられるパート(3級・準2級の第1部など)では先読みができないので、そのぶん会話の最後の一文に集中しましょう。
「言い換え」を見抜く
準2級以上になると、放送で聞いた言葉がそのまま選択肢に出てくるとは限りません。正解の選択肢は、放送の内容を別の言葉で言い換えたものであることがよくあります。
言い換えの例(自作)
- 放送:I'll take the bus to the station. → 選択肢:Use public transportation.
- 放送:My doctor told me to stop eating sweets. → 選択肢:Change his diet.
- 放送:The store closes earlier on Sundays. → 選択肢:Its hours are different on weekends.
逆に「同じ単語」には注意
放送で聞こえた単語がそのまま入っている選択肢は、ひっかけであることもあります。「聞こえた単語が入っているから正解」と決めつけず、内容が合っているかで判断しましょう。
練習法
過去問を解いたあと、スクリプトを見て「正解の選択肢は放送のどの部分を言い換えたものか」に線を引きます。これを続けると、言い換えのパターンが見えてきて、本番でも気づけるようになります。
Real-Life形式とインタビューの聞き方
Real-Life形式(準1級・1級)
アナウンスや留守番電話など、実生活の場面を想定した問題です。問題冊子に書かれた Situation(状況) と Question(質問) を放送前に読み、「自分はどんな条件で何を知りたいのか」を決めてから聞きます。
例(自作):
Situation: You want to join a cooking class on Saturday morning. You have a small child.
→ 「土曜の午前」「子ども連れOK」の2条件を満たすものを探す、と決めて聞く。
アナウンスでは、最初の情報のあとに However... や Please note that... で例外や変更が伝えられることがあります。最後まで気を抜かないことが大切です。
インタビュー形式(1級)
1級ではインタビューを聞いて答える問題が2問あります。聞き手の質問が話題の切り替わりになるので、「今は何について話しているか」を意識しながら聞きましょう。話し手の経歴や考え方がよく問われます。
毎日15分の練習サイクル
リスニングは、たくさん聞くだけでは伸びにくい技能です。「聞けなかった部分」を見つけてつぶす練習を毎日くり返しましょう。
15分サイクル
- 3分:本番どおりに解く(受験級の放送回数で)
- 5分:スクリプトで確認。聞き取れなかった部分に線を引く
- 5分:線を引いた部分をくり返し聞き、シャドーイング(音声のすぐあとについて声に出す)
- 2分:もう一度スクリプトなしで聞く
聞き取れなかった理由は、だいたい次の3つに分かれます。
- 単語を知らなかった → 単語帳に追加
- 音がつながって聞こえなかった(例:want to → ワナ)→ シャドーイングで慣れる
- スピードについていけなかった → 同じ音声をくり返し聞く
原因ごとに対策を変えると、効率よく弱点がつぶせます。
教材は「過去問+好きな音声」
試験形式に慣れるには、公式サイトで公開されている過去問の音声がいちばんです。そのうえで、学習者向けの英語ニュースや、興味のある分野の短い英語動画を組み合わせると、飽きずに続けられます。ただし、動画は「なんとなく見る」だけで終わらせず、1本につき1〜2文でいいので、聞こえた英語を書き取ってからスクリプトや字幕で確かめるようにしましょう。この一手間で、聞き流しが「練習」に変わります。
1週間メニューとよくある失敗
1週間メニュー
- 月:過去問の第1部を15分サイクルで
- 火:第2部を15分サイクルで
- 水:第3部(準1級・1級はReal-Life形式)を15分サイクルで
- 木:言い換えチェック(スクリプトに線を引く)
- 金:好きな英語動画を字幕なし→英語字幕で見る
- 土:過去問のリスニングを通しで解く
- 日:1週間で聞き取れなかった表現をまとめて復習
よくある失敗
- 聞き流しだけで終わる:BGMのように流すだけでは、試験で問われる聞き取りの力は伸びにくいです。
- スクリプトを見ないで答え合わせ:どこが聞けなかったかがわからないまま次へ進んでしまいます。
- 本番で1問に固執する:次の問題の先読みができず、失点が続きます。
- 4級・5級の感覚で準2級を受ける:放送は1回。練習から1回で解く習慣を。
ポイント:リスニングは「先読み→集中→すぐ次へ」のリズムが命。練習ではゆっくり、本番ではテンポよく。
今日は、受験級の過去問から1パートを選んで、15分サイクルを1回やってみましょう。



