高校入試の英作文でよく見られる形式
高校入試の英作文の形式は、都道府県や学校によって違います。ここでは、多くの入試で見られる一般的な形式を紹介します。実際の出題形式は、必ず志望校の過去問で確認してください。
- 意見を書く問題:「中学生は毎日読書をするべきか」「休日は家で過ごすのと外出するのとどちらがよいか」など、自分の考えと理由を書く
- 説明する問題:絵や表、グラフの内容を英語で説明する
- 会話・メッセージを完成させる問題:会話の流れに合う英文や、手紙・メールの一部を書く
- 語数の指定:「20語以上」「3文以上」「30〜40語程度」などの指定がある
どの形式でも共通して見られやすいのは、次の3点です。
- 指示に合っているか(語数、テーマ、条件)
- 英語として正しいか(文法、つづり)
- 内容が伝わるか(理由がはっきりしている、つながりが自然)
ポイント:高校入試の英作文は、すごい表現を書く試験ではなく、「伝わる正しい英語」を書く試験です。
意見を書く問題の基本の型
意見を書く問題は、次の型に当てはめて書くと、内容がまとまりやすくなります。
基本の型
- 意見:I think (that) 〜. / I agree with 〜.
- 理由の予告:I have two reasons.
- 理由1:First, 〜.
- 理由2:Second, 〜.
- まとめ:For these reasons, I think 〜.
例:「中学生は毎日運動をするべきか」
I think junior high school students should exercise every day. I have two reasons. First, exercise is good for our health. We sit for a long time at school. Second, we can make friends through sports. When I joined the tennis team, I talked with many new people. For these reasons, I think exercise is important for us.
理由のあとに、具体例や自分の体験を1文足すと、内容に説得力が出て、語数も自然に増えます。
使える表現
- I think that 〜.(〜だと思う)
- I agree / disagree with this idea.(この考えに賛成/反対だ)
- because 〜(なぜなら)
- For example, 〜.(たとえば)
- That's why 〜.(だから〜)
「どちらがよいか」を選ぶ問題の型
2つのうちどちらかを選ぶ問題も、意見の型を少し変えれば書けます。
型
- 選択:I like A better than B. / I think A is better.
- 理由1(+具体例)
- 理由2(+具体例)
- まとめ(省略できる場合も)
例:「修学旅行で行くなら、山と海のどちらがよいか」
I think the mountains are better for a school trip. First, we can enjoy hiking together. Walking with friends in nature will be a good memory. Second, it is cool in the mountains in summer, so we can move around easily. That's why I choose the mountains.
選ぶときのコツ
自分が本当に好きな方ではなく、英語で理由を書きやすい方を選んで大丈夫です。英作文は、あなたの本音を審査する試験ではありません。書きやすい方を選んで、正確に書くことを優先しましょう。
反対の立場も考えておく
練習では、同じテーマで両方の立場から書いてみると、使える表現が一気に増えます。
- A: Reading books is better than watching videos because we can use our imagination.
- B: Watching videos is better because we can understand things quickly with pictures.
絵や表を説明する問題の型
絵や表を見て説明する問題は、「何を書くか」が決まっている分、書きやすい問題です。
絵を説明する型
- 全体:This is a picture of 〜.(これは〜の絵です)
- 人物・動作:A boy is 〜ing. / Two girls are 〜ing.
- 場所・位置:There is / are 〜 in / on / near 〜.
- 推測・気持ち(条件があれば):He looks happy. / They are going to 〜.
例:公園の絵
This is a picture of a park. A man is walking his dog. Two children are playing soccer near the tree. There is a small cafe next to the gate.
現在進行形と There is / are 構文は、絵の説明でとても役に立つので、しっかり使えるようにしておきましょう。
表やグラフを説明する型
- 一番多いもの:The most popular 〜 is A.
- 比較:More students chose A than B.
- 数字:About thirty percent of the students 〜.
比較級・最上級は、表やグラフの説明で大活躍します。中2で学ぶ比較の文を、表を見ながら書く練習をしておくと、本番で慌てません。
減点を防ぐチェックリストと1週間の練習メニュー
英作文を書き終えたら、次のチェックリストで見直しましょう。
見直しチェックリスト
- 語数や文の数の指定を守っているか
- 主語と動詞がそろっているか
- 三単現のs、複数形のsを忘れていないか
- 時制(現在・過去・未来)がそろっているか
- a / the の抜けがないか
- つづりに自信がない単語は、自信のある単語に言いかえたか
- 文の最初は大文字、最後はピリオドがあるか
1週間の練習メニュー
- 月:型を音読して覚える(意見の型・選択の型)
- 火:意見を書く問題を1本(時間を計って10分)
- 水:火曜日の英作文を、チェックリストで自分で直す
- 木:どちらを選ぶかの問題を1本
- 金:絵を説明する問題を1本
- 土:1週間分を先生や家族に見てもらう
- 日:直された文を「自分の表現集」に書き写す
ポイント:英作文は書いた量より、直した量で伸びます。書いたら必ず誰かに見てもらいましょう。
よくある失敗と、今日からできること
よくある失敗
- 日本語で考えた難しい文を、そのまま英語にしようとする
「私は部活動を通じて協調性を培った」のような文は、英語にするのが大変です。「I learned to work with others in my club.」のように、中学英語で言える内容に言いかえましょう。
- 理由が意見とつながっていない
「英語を勉強すべき。なぜなら英語が好きだから」のように、理由が個人的すぎると説得力が弱くなります。「多くの国の人と話せる」など、だれにでも伝わる理由を選びましょう。
- 語数を増やすために同じことを繰り返す
同じ内容の言いかえで語数を稼ぐより、具体例を1文足すほうが内容がよくなります。
- 見直しをしない
英作文の減点の多くは、三単現のsや時制などの基本的なミスです。書いた後の1分の見直しで防げます。
今日からできること
まずは「意見の型」の5行を声に出して読み、覚えてしまいましょう。そして、「朝ごはんはパンとごはんのどちらがよいか」のような身近なテーマで、型に当てはめて1本書いてみてください。型があれば、書き始めの不安はぐっと小さくなります。



