3級と準2級のレベルと、受ける時期の目安
英検(実用英語技能検定)は、日本英語検定協会が実施している試験です。協会が示している目安では、3級は中学卒業程度、準2級は高校中級程度とされています。
受ける時期の目安
- 3級:中3の学習内容までが範囲なので、中2の後半〜中3で受ける人が多い級です。中1・中2でも、先取りして学習していれば挑戦できます。
- 準2級:高校で学ぶ文法や単語も含まれるため、中3で3級に合格した人や、英語が得意で先取りしている人が挑戦する級です。
学校の授業だけで考えると、3級の文法範囲(現在完了、関係代名詞など)を一通り学ぶのは中3です。ただし、これらの単元を自分で先に学べば、早い時期の受験も十分可能です。
試験の形式は公式サイトで確認を
英検は、3級以上で一次試験(筆記・リスニング)と二次試験(面接)があります。また、2024年度から3級・準2級のライティングにEメールに返信する形式の問題が加わるなど、形式が変わることがあります。受ける前に、必ず英検の公式サイトで最新の試験形式を確認しましょう。
ポイント:「何年生だから何級」ではなく、「今の自分の英語力で合格が見えるか」で級を選びましょう。
英検と学校の勉強はつながっている
「英検の勉強をすると、学校の勉強がおろそかになるのでは?」と心配する人もいますが、実際には両者は深くつながっています。
英検の勉強が学校に役立つ点
- 単語力:英検の単語帳で覚えた単語は、教科書や高校入試の長文にも出てくる
- 長文読解:英検の長文は、高校入試の長文と同じように、テーマのある文章を読む練習になる
- リスニング:音声を聞く量が増えるので、学校のリスニングテストにも強くなる
- ライティング:意見と理由を書く練習は、高校入試の英作文とほぼ同じ力を使う
注意したいこと
一方で、英検の勉強に集中しすぎて、定期テストの前に教科書の勉強がおろそかになると、成績に響いてしまいます。定期テストの2週間前は教科書優先、と決めておくと安心です。
また、高校によっては英検などの資格を入試や評価で活用する場合があります。志望校がある人は、募集要項や学校の説明会で確認してみてください。
ポイント:英検は「学校とは別の勉強」ではなく、「学校の英語を試す場」として使うと、無理なく両立できます。
分野別の対策:単語・長文・リスニング
単語
英検の合格には、単語力が欠かせません。級ごとの単語帳を1冊決めて、1日20〜30語のペースで進めましょう。
- 音声で発音を確認
- 英語を見て意味を言う
- 意味を見て英語を言う
- 翌日、3日後、1週間後に復習
単語は短いフレーズで覚えると、長文でも理解しやすくなります。
- take care of a baby(赤ちゃんの世話をする)
- be interested in science(科学に興味がある)
- decide to join the team(チームに入ることを決める)
長文
長文は、最初に設問を読んでから本文を読むと、何を探せばいいかがわかって効率的です。解いた後は、わからなかった単語を調べ、本文を音読しましょう。
リスニング
過去問や問題集の音声を使って、解いた後にスクリプトを見ながら聞き直すのが基本です。聞き取れなかった部分を音読してまねすると、同じ表現が次は聞き取れるようになります。
準2級では、3級より会話も文章も少し長くなります。1回聞いただけで要点をつかむ練習を、3級のときより意識して増やしましょう。
ライティングと面接の対策
ライティング
3級・準2級のライティングでは、質問に対して自分の意見と理由を書く問題や、Eメールに返信する問題などが出題されます。詳しい形式や語数は、公式サイトで確認してください。
意見を書く問題は、次の型で書くとまとまります。
- 意見:I think 〜. / I like 〜.
- 理由1:First, 〜.
- 理由2:Second, 〜.
例:「あなたは夏と冬のどちらが好きですか」
I like summer better than winter. First, I can swim in the sea with my family. Second, summer vacation is long, so I have more time for my hobbies.
Eメールの問題では、相手の質問にきちんと答えているかが大切です。質問に答え忘れがないか、書いた後に必ず確認しましょう。
面接(二次試験)
面接では、カードの英文を音読し、それに関する質問に答えます。対策の基本はこうです。
- 問題集のカードを使って、声に出して音読する練習
- 質問には、Yes / No だけでなく、1文足して答える練習
- 答えがわからないときも、黙らずに英語で聞き返す
例:Do you like cooking? → Yes, I do. I often make pancakes on weekends.
合格までの8週間プラン
試験日の8週間前から始めるプランの例です。平日30〜45分、休日60〜90分を想定しています。
1〜2週目:単語と文法の土台
- 毎日:単語帳20語+復習
- 平日:文法の弱い単元を問題集で復習
- 休日:過去問を1回分解いて、今の実力を知る
3〜4週目:長文とリスニング
- 毎日:単語帳20語+復習
- 平日:長文1題+音読、リスニング10分
- 休日:間違えた問題の解き直し
5〜6週目:ライティング
- 毎日:単語の復習(新しい語は減らしてOK)
- 平日:ライティング1本(週3本)+長文かリスニング
- 休日:書いたライティングを先生や家族に見てもらう
7〜8週目:過去問で仕上げ
- 過去問を本番と同じ時間で解く(週1〜2回)
- 間違えた問題、覚えていない単語を集中して復習
- 試験前日は単語の見直しだけにして、早めに寝る
一次試験後の面接対策
一次試験が終わったら、結果を待つ間に面接の練習を始めておくと安心です。問題集のカードで、音読と質問への答え方を毎日5分練習しましょう。
よくある失敗と、今日からできること
よくある失敗
- 単語帳を最初から最後まで1回だけやる
1回だけでは覚えきれません。範囲を区切って、何度も繰り返すことが大切です。
- 過去問を試験直前まで解かない
過去問は、実力を知るためにも、早い段階で1回解いておくのがおすすめです。どの分野が弱いかがわかると、勉強の優先順位が決まります。
- ライティングを後回しにする
ライティングは配点が大きい分野です。書く練習をしないまま本番を迎えると、時間が足りなくなったり、形式に戸惑ったりします。
- 準2級に早く挑戦しすぎる
3級の内容があいまいなまま準2級に進むと、長文やリスニングで苦労します。3級の過去問で安定して合格点がとれるようになってから挑戦しましょう。
今日からできること
まずは、受けたい級の過去問を公式サイトなどで確認し、1回分を解いてみましょう。今の自分と合格までの距離がわかれば、8週間プランのどこから始めればいいかが見えてきます。



