English Teacher’s Briefing
📬 原田先生の英語教育
ニュースレター
中高英語教師のための授業アイデア&最新情報
Today’s Headline
来週4/20から全国学力テスト「中学英語CBT」初実施 — 4技能すべてをオンラインで測定する歴史的転換
来週4月20日から、全国学力・学習状況調査の中学校英語が初めてCBT(コンピューター方式)で実施されます。今回は「聞く・読む・書く」に加え「話す」を含む4技能すべてをオンラインで測定。IRT(項目反応理論)により、異なる問題を解いた生徒同士の比較も可能に。現場の先生方にとっては、まさに来週の話です。動画や音声を活用した出題が可能となり、従来の紙テストでは測れなかった「生きた英語力」を可視化する大きな一歩。2027年度には全教科がCBT化される予定で、デジタル時代の英語教育がいよいよ本番を迎えます。
今日の帯活動アイデア(5分でできる!)
🏃 Alphabet Race(アルファベットレース)
対象:中学1年〜 | 時間:5分 | 準備:黒板・タイマー
▶ やり方:
① 先生がテーマを発表:“Food!”
② ペアで2分間、A〜Zの順にテーマに合う単語を書き出す:Apple, Banana, Cake, Donut…
③ 難しい文字(Q, X, Zなど)は飛ばしてOK。書けた単語数をカウント
④ 最多ペアが優勝!クラス全体で難しい文字の解答を共有
💡 ポイント:テーマを “Animals” “Sports” “Countries” と変えるだけで何度でも使える!語彙の引き出しを増やす瞬発力トレーニング。中3なら「形容詞限定」で難易度UP。
🎬 Silent Movie(サイレント映画)
対象:中学2年〜高校 | 時間:5分 | 準備:アクションカード(動詞フレーズを書いた紙)
▶ やり方:
① 1人がカードを引き、声を出さずにジェスチャーで演技(例:“cooking dinner”)
② 他の生徒は英語の完全文で推測:“You are cooking dinner!”
③ 正解したら次の人にカードチェンジ。3分間で何枚クリアできるか挑戦!
④ 答える側は 完全文(S+V+O) を言わないとカウントされない
💡 ポイント:現在進行形の自然な練習に最適。高校生には “She seems to be …” や “It looks like …” など推測表現を使わせるルールにすると表現力UP!
AI × 英語指導 最前線
🔍 Socratic by Google — 写真で質問、AIが即解説
Google開発のAI学習アシスタント。英語の宿題や問題集をスマホで撮影するだけで、AIがステップごとの解説を表示。文法問題・読解問題・語彙問題に対応し、関連するYouTube動画やWebリソースも自動提示。生徒の「分からない」を自宅で即座に解決する強力なセルフスタディツールです。
✅ iOS / Android 完全無料
✅ 英語だけでなく数学・理科・社会にも対応
✅ Google Lensとの連携で高精度の文字認識
✅ オフラインでも一部機能が利用可能
🎓 活用例:授業で解ききれなかった長文読解問題を、生徒が自宅でSocraticに撮影→AIの解説で復習→次回の授業で質問、という自学サイクルが作れます。
📄 TeacherMade — 紙のプリントを即デジタル化
手持ちのワークシートやテストのPDFをアップロードするだけで、オンライン回答可能なインタラクティブ課題に数分で変換。選択式・記述式・穴埋め・マッチングに対応し、AIが自動採点。Google Classroomとの連携もスムーズ。紙教材の資産をそのまま活かせるのが最大の魅力です。
🎓 活用例:既存の文法プリントをTeacherMadeでデジタル化し、CBTテスト対策として生徒に配信。タブレットでの回答に慣れる練習にもなります。
英語教育ニュース FLASH
🇯🇵 JAPAN
次期学習指導要領、外国語WGが中2から「社会的話題」導入を提案
中教審の外国語ワーキンググループが、次期学習指導要領に向けた議論を加速。中学1年では日常的な話題を扱い、2年生以降は社会的な話題を取り入れる方針を提案。2026年夏の最終答申、2027年度の告示を目指しています。「日本の歴史・文化の発信力強化」もキーワードに。
📚 EIKEN
英検協会、エキュメノポリスとの連携を拡大 — ビジネス英語教育をAIで実践的に
日本英語検定協会が、AI対話プラットフォーム開発のエキュメノポリスとの連携を拡大。CEST Business / GCASと連動したAIトレーニングアプリを2026年4月から提供開始し、実践的なビジネス英語のスピーキング練習環境を整備。大学や企業での英語力測定の新しいスタンダードに。
🌍 GLOBAL
Duolingo「AI-First」戦略が本格化 — 1年で148コース新設、教育の民主化を加速
世界最大の語学学習アプリDuolingoが「AI-First」戦略を加速。GPT-4を活用したVideo Call機能やRoleplay機能に続き、AIを活用して1年間で148の新コースを開発。従来12年かけて100コースだった開発速度を劇的に短縮。一方、人間のコンテンツ制作者の削減には批判も。AI時代の教育の質をどう担保するか、世界中で議論が続いています。
超絶使える!英語学習ツール
世界の英語授業から学ぶ
🇲🇽 メキシコ式:「テレノベラ英語教育」— ドラマの力で学ぶ
メキシコでは、テレビドラマ(テレノベラ)の手法を英語教育に応用するユニークなアプローチが広がっています。生徒がドラマの登場人物になりきってシーンを英語で演じる「テレノベラ・メソッド」は、特に感情を込めた自然なイントネーションや表現の習得に高い効果を発揮。SEP(メキシコ公教育省)が推進する「Programa Nacional de Inglés」では、全公立小中学校への英語教育導入を段階的に進めており、2025年時点で約1,800万人の生徒が英語を学んでいます。
🔑 明日から使えるテクニック
教科書の対話文を「ドラマの一場面」として演じさせましょう。ポイントは「感情指定」。同じ “I’m sorry.” でも、「怒りながら」「泣きながら」「笑いながら」と感情を変えて言わせると、イントネーションの違いを体感できます。5分で3パターン、生徒が爆笑しながら自然な英語が身につきます。
Today’s Quote for Teachers
“The good we secure for ourselves is precarious and uncertain until it is secured for all of us.”
「自分だけの善は、すべての人にとっての善が確保されるまで、不安定なものである」
— Jane Addams(ジェーン・アダムズ / 社会改革者・ノーベル平和賞受賞者)
💡 今日の1分ティップス
理解度の即チェックに「Thumbs Up / Thumbs Down」を使いましょう。説明後に “Do you understand? Show me your thumbs!” と言うだけ。👍=分かった、👎=分からない、✊(グー)=半分くらい。全員が同時に回答するので、挙手より正直な反応が見えます。反応を見て即座にペースを調整できる最もシンプルなフォーマティブ・アセスメントです。
📎 今号の参考リンクまとめ
📰 ニュース記事
・リシード — 2026年度全国学力テスト実施要領(中学英語CBT)
・英検協会 — CEST/GCAS AIトレーニングアプリ提供開始
・The Batch — Duolingo AI-First戦略と148コース新設
🛠 ツール・サービス
📬 原田先生のニュースレター Vol.057
haradaeigo.com
このニュースレターが役に立ったら、ぜひ同僚の先生にもシェアしてください 🙌
