ENGLISH TEACHER’S BRIEFING
📬 原田先生の英語教育ニュースレター
中高英語教師のための授業アイデア&最新情報
2026年3月17日(火)| Vol.030 🎉
⚡ TODAY’S HEADLINE
来月スタート!全国学力テスト中学英語が初のCBT化 — 4技能すべてをオンラインで測定
2026年4月、全国学力・学習状況調査の中学英語が初めてCBT(コンピュータ使用型テスト)方式で実施されます。「読む・書く・聞く・話す」の4技能すべてをPC上で測定する初の試みで、MEXCBTシステム上のサンプル問題も公開済み。4月20日からの1週間で分散実施される予定です。2027年度には全教科がCBT化され、紙テストは完全廃止に。「話す力」がテストで正式に問われる時代。授業での帯活動がこれまで以上に重要になります。
今日の帯活動アイデア(5分でできる!)
📏 Opinion Line-Up(意見の一列並び)
対象:中学2年〜高校 | 時間:5分 | 準備:不要
▶ やり方:
① 教室の端を “Strongly Agree”、反対の端を “Strongly Disagree” に設定
② 先生がステートメントを読む:“AI will replace English teachers in 10 years.”
③ 生徒は自分の意見に合った位置に立つ
④ 近くの人とペアになり、“I think… because…” で理由を30秒で説明
⑤ 数人を指名して全体にシェア → 意見が変わったら移動してOK!
💡 ポイント:身体を動かしながら意見を表現するので、発言のハードルが下がります。agree/disagree + because の型を自然に練習できる!
🎾 Word Tennis(英単語テニス)
対象:中学1年〜 | 時間:5分 | 準備:不要
▶ やり方:
① ペアで向かい合って座る
② 先生がカテゴリーを発表:“Food!”
③ テニスのラリーのように、交互に単語を言い合う:“Pizza!” → “Sushi!” → “Pasta!” → …
④ 3秒以内に答えられない or 同じ単語を繰り返したらアウト!
⑤ 30秒×3ラウンド。カテゴリーを変えて繰り返す
💡 ポイント:テンポが速く盛り上がる!カテゴリーを “Animals → Jobs → Adjectives” と変えることで語彙の幅を広げます。上級者は “Words starting with S” など文字縛りも◎
AI × 英語指導 最前線
🆕 注目ツール:Genially — インタラクティブ教材を簡単作成
画像・タイムライン・マップなどにクリック可能なホットスポットを追加できるツール。生徒がクリックすると、情報ポップアップ・リンク・音声ファイルが表示されます。静的なプリントを、探究型のインタラクティブ教材に変えられます。
✅ テンプレート豊富(クイズ・脱出ゲーム・インフォグラフィック)
✅ 世界地図やタイムラインの英語教材が5分で完成
✅ 生徒のクリックデータで理解度を把握
✅ 無料プランでも基本機能が使える
🎓 活用例:世界の英語圏の国を地図上にマッピングし、各国をクリックすると発音の特徴や挨拶表現が出るインタラクティブ教材を作成!
📱 FigJam — AI搭載デジタルホワイトボードで協働学習
Figma社が提供する教育者向け無料デジタルホワイトボード。Google Jamboard終了後の代替ツールとして急速に普及中。AI機能で生徒のコメントを自動分類したり、ブレインストーミングの内容を整理済みのハンドアウトに変換できます。スタンプ・ステッカー・タイマー内蔵で、アイスブレーカーからプレゼンまで幅広く対応。
英語教育ニュース FLASH
🇯🇵 JAPAN
全国学力テスト、2026年度は中学英語4技能をCBTで — 2027年度に全面移行
文科省がMEXCBTシステム上でサンプル問題を公開。「読む」2問、「書く」2問、「聞く」3問、「話す」4問の計11問構成で、4月20日からの週内で分散実施されます。動画視聴やPC上での音声録音など、紙では不可能だった出題形式が実現。IRT(項目反応理論)の導入により、年度を超えた英語力の経年比較も可能になります。
🏫 JAPAN
4月から高校無償化が完全実施 — 公立高校「私立流出」への懸念広がる
2026年4月から、高校就学支援金の所得制限が撤廃され、私立高校にも年間最大45.7万円の補助が支給開始。公私の学費差が大幅に縮小することで、先行実施した大阪府では名門公立高校の定員割れが発生。英語教育面でも、カリキュラムの自由度が高い私立への流出が加速する可能性があり、公立校の「選ばれる英語教育」づくりが急務です。
🔗 参考:The Japan Times — Tuition elimination program fuels fears for public high schools
🌍 GLOBAL
EF EPI 2025 — 初のAI活用スピーキング評価、日本は96位で過去最低
EF Education Firstが2025年版英語能力指数を発表。今年から初めてAI技術を使ったスピーキング・ライティング評価が導入されました。123カ国中、オランダが1位、クロアチアが2位、オーストリアが3位。日本は96位と過去最低を更新し、アフガニスタンと同順位に。「読む・聴く」に加え「話す・書く」の力が国際的に問われる時代です。
超絶使える!英語学習ツール
世界の英語授業から学ぶ
🇱🇻 ラトビア式:旧ソ連圏から英語教育大国への転換
ラトビアはEF英語能力指数で世界16位(598点)を記録し、「高い英語力」のカテゴリーに分類されています。旧ソ連時代はロシア語が第一外国語でしたが、1991年の独立後に英語教育を小学1年から必修化。EU加盟(2004年)を機に、教師研修の国際化と留学プログラムの充実を進め、わずか30年で英語力を劇的に向上させました。
🔑 明日から使えるテクニック
ラトビアでは「英語で他の教科を学ぶ」CLIL的アプローチが広がっています。英語の授業で理科の実験手順を英語で読む、社会科の統計データを英語で分析するなど、教科横断的な5分ミニ活動を帯活動に取り入れるだけでも、「英語=実用ツール」という意識が芽生えます。
TODAY’S QUOTE FOR TEACHERS
“Intelligence is the ability to find and solve problems and create products of value in one’s own culture.”
「知能とは、自分の文化の中で問題を発見・解決し、価値あるものを創り出す力である。」
— Howard Gardner(ハワード・ガードナー/多重知能理論の提唱者)
💡今日の1分ティップス
質問した後、最低3秒は沈黙を保つ「Wait Time(待ち時間)」を意識しましょう。研究によると、3秒以上待つだけで生徒の回答の長さが3〜7倍に増加し、「分かりません」の回答が大幅に減少することが分かっています。沈黙は不安ではなく、思考の時間。焦って別の生徒を指名したくなる気持ちをグッと抑えるだけで、教室の対話の質が変わります!
📎 今号の参考リンクまとめ
📰 ニュース記事
・教育新聞 — 26年度の全国学力調査 中学校英語のCBT導入でサンプル問題公開
・The Japan Times — 高校無償化で公立離れの懸念
・EF — English Proficiency Index 2025 launched
・The 74 — 10 Useful Tech Tools for Educators in 2026
🛠 ツール・サービス
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haradaeigo.com
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