OLA I ・ TODAY’S HEADLINE
次期学習指導要領の骨子案 — 「高校卒業時、全員がAIを使いこなす」時代へ
文部科学省の情報・技術ワーキンググループが2026年6月25日、次期学習指導要領の取りまとめ骨子案を公表しました。2040年代を見据え、高校卒業時に全員が数理・データサイエンス・AIを「使いこなすリテラシーレベル」に到達することを目標に掲げ、小学校での新領域付加、中学校での新教科創設など学びの枠組みが抜本再編されます。英語科でも、6月18日の外国語WGで「AIを含むデジタル学習基盤の活用」が明記される方向。“AIをどう授業に編み込むか”が、もう全教科の前提になりつつあります。
OLA II ・ WARM-UP
🎯 今日の帯活動アイデア(5分でできる!)
🪸 Coquí Call & Response(コキ・コール&レスポンス)
対象:中1〜高校 | 時間:5分 | 準備:不要
① 先生が短い英文を「リズムに乗せて」言う:“I went to the beach”(手拍子2回)
② クラスが同じリズムで返し、続けて1語だけ足す:“I went to the beach yesterday”
③ 列ごと・グループごとに1語ずつ足してフレーズを伸ばす。リズムが崩れたら次の人へバトンタッチ。
④ プエルトリコの夜、コキ蛙が”ko-kee”と呼び合うように、クラス全体が一つの英文を育てていく。
💡 ポイント:リズムが入ると語順への意識が高まり、文を「音のかたまり」で捉えられます。チャンク読みと語彙拡張の同時練習に。
🔀 Code-Switch Detective(コードスイッチ探偵)
対象:中2〜高校 | 時間:5分 | 準備:黒板のみ
① 先生が「日本語が混ざった英文」を黒板に書く:“Let’s 集合 at the gate at 3 o’clock, OK?”
② 生徒は混ざった日本語部分を見つけ、自然な英語に「翻訳」する:“meet up”
③ 慣れたら逆に、生徒自身がよく言うルー語(”テンションが high” など)を英語化させる。
④ 最も自然な言い換えを出したペアが勝ち!
💡 ポイント:プエルトリコの英語×スペイン語混交(anglicism)と同じ言語感覚を体験。「直訳からの脱却」と語彙の使い分け力が鍛えられます。
OLA III ・ AI FRONTLINE
🤖 AI × 英語指導 最前線
🆕 教師向け:StudyGlen
PDF・テキスト・画像をアップするだけで、自動採点クイズとワークシートを37言語で生成するAIツール。授業で使う読み物やプリントをそのまま読み込ませれば、内容理解問題・語彙問題・解説まで数秒で完成します。アカウント不要で1日1枚は無料生成可能。
✅ 任意の英文記事から内容理解問題を自動作成
✅ 自動採点+AI解説つき
✅ 印刷用・デジタル配布の両対応
🎓 活用例:教科書本文を貼り付け、生徒の興味に合わせた難易度別の小テストを朝のうちに用意。
📱 生徒向け:SmallTalk2Me
生徒がマイクに向かって話すと、CEFRレベルを15分で診断するAIスピーキング評価ツール。流暢さ・発音・語彙・文法を総合的に採点し、IELTSスピーキングのモック試験や面接練習モードも搭載。何度でも受け直して伸びを「数値」で確認できるため、自律学習の動機づけに最適です。
OLA IV ・ NEWS FLASH
📰 英語教育ニュース FLASH
🇯🇵 JAPAN
次期学習指導要領、外国語に「AI活用」を明記 — 基盤語彙リストも作成へ
6月18日の中教審・外国語ワーキンググループで、AIを含むデジタル学習基盤の活用を学習指導要領に明記する取りまとめ案が示されました。AI活用が学校現場の判断に委ねられ「量と質の格差」を生んでいる現状を是正する狙い。小学校では国語のローマ字学習と関連づけて文字に親しませ、中学では語順を意識した「書く」指導へ丁寧につなぐ方針です。
🏫 PRACTICE
英語教育AI活用事例集を文科省が公開 — 全国46団体・326校の実践
「AIの活用による英語教育強化事業」のモデル校で得られた成果と指導の工夫を、文科省が事例集として公開。中学校の帯活動、小学校の基本表現学習、高校の論理的な意見発信など、校種や場面に応じた授業デザインと実践者のコメントが収録されています。明日の授業に取り入れやすい具体例の宝庫です。
🌍 GLOBAL
英語の授業がAIで激変 — 全米英語教師協議会が「考え方の枠組み」を提示
生成AIの普及で最も揺さぶられている教科の一つが英語(ELA)。全米英語教師協議会(NCTE)は、賛成・反対の線引きをするのではなく、AIを英語授業の「動く現実」として捉える枠組みのドラフトを公開しました。五段落エッセイをこのまま教え続けるべきか——現場の問いに、対話のたたき台を提供しています。
🔗 参考:EdWeek — English Class Faces an AI Shakeup. A New Guide Helps Teachers Respond
OLA V ・ TOOLBOX
🛠 超絶使える!英語学習ツール
🎧 ⓵ RemNote
ノートとフラッシュカードが一体化した学習ツール。英文を書きながら重要表現を{{隠す}}だけで、間隔反復クイズが自動生成。生徒の語彙・例文の長期定着に。 → remnote.com
📺 ⓶ Play Phrase
英単語・フレーズを入力すると、映画のワンシーンを集めてネイティブの実際の使われ方を連続再生。文脈ごと音とセットでインプットできる。 → playphrase.me
✍️ ⓷ Quillbot Co-Writer
パラフレーズ・要約・文法チェックが一画面で完結。生徒が自分の英作文を「言い換える力」を養う指導補助に。無料枠あり。 → quillbot.com
🗺 ⓸ Lyrics Training
洋楽の歌詞を聴き取って穴埋めするゲーム型リスニング。難易度調整可で、帯活動の導入やすき間時間に盛り上がる。 → lyricstraining.com
OLA VII ・ QUOTE FOR TEACHERS
“A task is an activity where the target language is used by the learner for a communicative purpose in order to achieve an outcome.”
「タスクとは、学習者がある成果を達成するために、コミュニケーションの目的をもって目標言語を使う活動である。」
— Jane Willis(ジェーン・ウィリス/タスク・ベース学習の提唱者、”A Framework for Task-Based Learning” 著者)
💡 OLA VIII ・ 火曜の小さな実験室(Tuesday Tide-Pool)
帯活動を「変えどき」で迷ったら、潮だまり(tide pool)を思い出してください。波が引いた後に残る小さな水たまりには、毎回少しずつ違う生き物が現れます。同じ活動を2週間、ただしお題だけを毎回入れ替える——ルールは固定、中身は流動。生徒は手順に慣れて英語そのものに集中でき、飽きも来ません。安定と変化は両立できます。
📎 OLA IX ・ 今号の参考リンクまとめ
📰 ニュース記事
・リシード — 2040年代見据えAI学習を全員に(情報・技術WG骨子案)
・リシード — 英語教育AI活用事例集、文科省が公開(326校)
・EdWeek — English Class Faces an AI Shakeup
🛠 ツール・サービス
🌊 原田先生のニュースレター Vol.134
haradaeigo.com
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