World Penguin Day

世界ペンギンの日の由来と歴史(詳しく)

いつから?なぜ?名前の意味は? 世界ペンギンの日の本当の話を、確かな資料でたどります。

1世界ペンギンの日の由来:南極の基地に「今年も来た」ペンギン

南極のロス島に、アメリカの観測基地「マクマード基地」があります。毎年4月25日ごろ、この基地の近くにアデリーペンギンたちが姿を見せます。子育てを終えて、海へと移動していく途中なのです。基地の研究者たちがこの日を祝うようになったのが、世界ペンギンの日の始まりだと言われています。

アデリーペンギンは、とんでもない旅人です。ロス海のアデリーペンギンは、太陽を追いかけるように1年で平均約1万3,000kmも移動します。地球1周(約4万km)の3分の1ほどです。記録では、1万7,600kmを旅した例もあります。

名前の由来もロマンチックです。1840年ごろ、フランスの探検家デュモン・デュルヴィルが南極の一部を、妻アデルの名前から「アデリーランド」と名づけました。そこにいたペンギンが「アデリーペンギン」になったのです。

世界ペンギンの日(World Penguin Day)のイラスト

2ペンギンは何種類?大きさくらべと「赤道のペンギン」

ペンギンの種類は、数え方によって17〜19種。国際自然保護連合(IUCN)は18種としています。

いちばん大きいのはコウテイペンギン。平均で身長約1.1m、体重約35kgあります。550mほどの深さまでもぐることもできます。いちばん小さいのはコガタペンギンで、身長30〜33cm、体重はわずか1.2〜1.3kg。2Lのペットボトルより軽いのです。

「ペンギン=寒い南極」と思いがちですが、南極大陸で子育てをする種は多くありません。南アメリカ、アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドの海岸にも住んでいます。ガラパゴスペンギンは、なんと赤道のあたりに住んでいます。ただし、北極にはペンギンは1羽もいません。ペンギンはほとんど南半球だけの鳥なのです。

泳ぎの名人はジェンツーペンギンで、水中で最高時速36kmと言われ、水中を泳ぐ鳥の中でいちばん速いとされます。

3世界ペンギンの日の過ごし方:ペンギンのピンチを知る日

世界ペンギンの日には、各地の動物園や水族館がペンギンのガイドやイベントを開きます。学校では、ペンギンの体のしくみや暮らしを学ぶ授業が行われます。

この日は、ペンギンのピンチを知る日でもあります。IUCNのレッドリストでは、18種のうち11種が絶滅のおそれがある種に入っています。南アフリカなどに住むケープペンギン(アフリカペンギン)は、19世紀の初めには約400万羽いたと推定されています。ところが2023年には、繁殖するつがいが1万組を下回りました。2024年、IUCNはいちばん危険度の高い「深刻な危機」に分類しています。大きな原因は、漁業でイワシなどのえさの魚が減ったことだと考えられています。

ペンギンの体の色にも、生きのびるための工夫があります。背中が黒くおなかが白いのは、上から見ると暗い海に、下から見ると明るい水面にまぎれるため。天敵から身を守るカモフラージュなのです。

🎁 シンボルと小物

🐧ペンギンpenguin

空は飛べないけれど、水中を飛ぶように泳ぐ鳥。翼はフリッパーと呼ばれます。

🪨石の巣stone nest

アデリーペンギンは、氷の上ではなく岩場に小石を積んで巣を作ります。

🦐オキアミkrill

南極の海の小さなエビのような生き物。アデリーペンギンのおもな食べ物です。

🧊海氷sea ice

南極のペンギンたちの暮らしの舞台。コウテイペンギンやアデリーペンギンは、この氷の世界で生きています。

4日本は「ペンギン大国」?世界の4分の1が日本に

日本の動物園や水族館では、ペンギンを育てて増やす技術が進みました。そのため、世界で飼われているペンギンの約4分の1が日本にいるとも言われています。1989年にできた葛西臨海水族園のペンギンの展示場は、フンボルトペンギンのすむ南アメリカの岩場を再現したものです。

日本とペンギンの縁は、思わぬところにもあります。戦後、南の海でクジラをとっていた日本の船が、ペンギンを連れ帰って動物園や水族館にゆずったことがありました。長崎水族館の人気者「ぎん吉」も、そうしてやってきたペンギンです。1972年に日本と中国が国交を結んだときには、ケープペンギンが中国へ贈られました。当時の中国には、ペンギンを飼った例がなかったからです。

実は江戸時代の後期にも、ペンギンはオランダの本を通じて日本に知られていました。ただ、知っていたのは一部の蘭学者だけ。多くの人に知られるようになったのは、明治の終わりの日本人による南極探検がきっかけだとされています。

5ペンギンのよくある誤解とホントのところ

誤解1:ペンギンはみんな南極に住んでいる
ホント:南極で子育てをするのは、コウテイペンギンやアデリーペンギンなどごく一部。赤道近くのガラパゴス諸島に住む種もいます。

誤解2:「ペンギン」はもともと今のペンギンの名前
ホント:16世紀終わりごろ、penguin は北大西洋にいた別の鳥「オオウミガラス」の呼び名でした。見た目が似ていたので、船乗りたちが南の海の鳥にも同じ名前を使ったのです。語源はウェールズ語の「白い頭」という説や、ラテン語の「太った」という説があります。

誤解3:大昔のペンギンも今くらいの大きさ
ホント:絶滅した巨大ペンギンには、身長1.8m近いものもいました。大人の人間とほぼ同じ背の高さです。

🕰️ 世界ペンギンの日の年表

  1. 約6,200万〜5,800万年前ニュージーランドの地層から見つかった、知られている最古のペンギンの化石の時代。
  2. 16世紀終わり英語の penguin という言葉が、北大西洋の鳥オオウミガラスの名前として記録に現れる。
  3. 1840年探検家デュモン・デュルヴィルがアデリーペンギンを見つける(名前は妻アデルにちなむ土地の名から)。
  4. 1972年日中国交正常化のとき、日本から中国へケープペンギンが贈られる。
  5. 2014年アデリーペンギンの調査で、繁殖つがいが約379万組と数えられる。

💡Fun Facts世界ペンギンの日の豆知識 6連発

No.1

ロス海のアデリーペンギンは、1年で平均約1万3,000kmも移動します。

Some Adélie penguins travel about 13,000 kilometers in one year.

No.2

いちばん小さいコガタペンギンは、体重わずか1.2〜1.3kgです。

The smallest penguin weighs only about 1.2 kilograms.

No.3

ガラパゴスペンギンは、赤道のあたりに住んでいます。

The Galápagos penguin lives near the equator.

No.4

ジェンツーペンギンは水中で最高時速36kmで泳ぐと言われ、水中を泳ぐ鳥でいちばん速いとされます。

Gentoo penguins can swim as fast as 36 kilometers an hour.

No.5

英語の penguin は、もとは北大西洋の別の鳥(オオウミガラス)の呼び名でした。

At first, the word penguin was the name of a different bird in the north.

No.6

世界で飼われているペンギンの約4分の1は、日本にいると言われています。

People say about one in four penguins in zoos and aquariums lives in Japan.

▶️Videos & Links世界ペンギンの日の動画とリンク集

Penguin chicks rescued by unlikely hero | Spy in the Snow - BBCBBC

Penguin Chicks Struggle To Survive | Planet Earth | BBC EarthBBC Earth

Go Inside an Antarctic 'City' of 400,000 King Penguins — Ep. 4 | Wildlife: Resurrection IslandNational Geographic

▶ YouTubeで「penguins for kids facts」をもっと見る

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