WOOP(願い・結果・障害・計画)
WOOP (Mental Contrasting with Implementation Intentions)
3秒でわかる願いと障害をセットで考え、もしもの計画を作る

目標を立てるときに、Wish(願い)、Outcome(叶ったときの最高の結果)、Obstacle(自分の中の障害)、Plan(もし〜なら〜するという計画)の4つを順番に考える方法です。いい未来を思い描くだけで終わらず、それを邪魔する自分のクセまで先に想像しておくので、三日坊主になりにくくなります。
たとえるなら
登山の前には、山頂からの景色を楽しみにするだけでなく、雨が降ったら、道に迷ったら、と備えを考えます。WOOP は英語の目標の登山計画です。障害を先に考えておけば、途中で引き返さずにすみます。

目から鱗・知ってた?
前向きな妄想だけだと、行動が減ることがある?
あると報告されています。Oettingen の研究では、理想の未来を思い描くだけだと、達成した気分になって行動につながりにくい場合がありました。そこで、夢を描いたあとに障害を思い浮かべ、「もし〜なら」の計画を立てる WOOP が作られました。
その思い込み、実は…
カードをタップすると答えが出ます成功した自分を思い描くほど夢は叶う
Oettingen の研究では、いい未来を思い描くだけだと、かえって行動につながりにくい場合があると報告されています。夢と現実の障害を比べ、障害への対策を決めておくことで、行動に移りやすくなります。
続かないのは意志が弱いからだ
意志の強さより、計画の立て方の問題であることが多いです。「もしスマホを手に取ったら、先に単語を5分やる」のように、場面と行動を前もって結んでおくと、その場で迷わずに動けます。
なぜ効く?
心理学者 Gabriele Oettingen が、望む未来と現実の障害を比べる「メンタル・コントラスティング」の研究から作りました。そこに Peter Gollwitzer の「実行意図(もしXならYする、という計画)」を組み合わせたのが WOOP です。Gollwitzer & Sheeran(2006年)のメタ分析では、実行意図が目標達成に中程度の効果を持つことが示されています。
やり方
- Wish:英語で叶えたい願いを1つ、短く書く(例:3か月後の英検準1級に合格する)
- Outcome:叶ったときの一番いい結果を、場面ごと思い描いて書く
- Obstacle:それを邪魔する「自分の中の」障害を1つ書く(例:帰宅するとスマホを見てしまう)
- Plan:「もし(障害)が起きたら、(行動)する」の形で計画を書く(例:もしスマホを手に取ったら、先に Anki を5分やる)
- 1週間ごとに見直し、障害と計画を書きかえる
動画で見て、まねする
使い方:SMARTな目標の立て方を聞き、WOOPの「願い」を具体的な英語の目標に書き直します。期限と数字を必ず入れます。
使い方:恐れを書き出す考え方を、WOOPの「障害」の欄に生かします。英語学習で自分を止めそうな不安を3つ書き、それぞれに「もし〜なら〜する」をつけます。
使い方:大きな目標を小さく分ける話を聞き、WOOPの「計画」を毎日の小さな行動に分けます。今日やる一歩を1つ決めて手帳に書きます。
使い方:3分ほどの短いトークです。目標を人に話すことの落とし穴を聞いたあと、WOOPのシートは人に見せず、自分の手帳にだけ書いておきます。
レベル別のやり方
1週間で達成できる小さな英語の目標を1つ選び、WOOP の4項目を1行ずつノートに書く
1か月の目標を WOOP で書き、「もし〜なら」の計画を2つ作って、毎週うまくいったか見直す
試験や留学など長期の目標を WOOP で分解し、月ごとの障害と計画を記録して改善を続ける

今日の5分チャレンジ
英語の目標を1つ決め、Wish・Outcome・Obstacle・Plan を各1行で書きましょう。Plan は必ず「もし〜なら、〜する」の形にします。
できたかチェック
日本人の落とし穴
日本人は目標を立てるとき、「毎日2時間勉強する」のように気合いの量で決めがちです。WOOP では、自分がサボる場面を正直に書き、その場面での行動を先に決めます。意志の強さに頼らず、「もし〜なら」の計画に任せるのが、続けるためのコツです。
よくある失敗
- 障害に「時間がない」など、自分では変えにくいことだけを書く
- 計画を「がんばる」のようなあいまいな言葉にする
- 一度書いたきりで、うまくいかなくても見直さない
立場別メニュー
| 中学生 | 「次の定期テストで英語80点」を WOOP で書き、ノートの表紙に貼る |
| 高校生 | 志望校合格を Wish に、勉強を邪魔するクセと「もし〜なら」の計画を書く |
| 大学生 | TOEIC や留学の目標を WOOP で書き、週に1回見直す |
| 社会人 | 仕事で英語を使う目標を WOOP にし、平日の「もし〜なら」計画を決める |
| 大人のやり直し | 「海外旅行で注文できる」を Wish に、続かない原因と対策を書く |