シャドーイング
Shadowing
3秒でわかる影のように、少し遅れて声でついていく

英語の音声を聞きながら、0.5〜1秒ほど遅れて、影のようにそのまま声に出してまねする練習です。音を聞き取る力と、口をその速さで動かす力を同時に鍛えます。リスニングで「知っている単語なのに聞き取れない」悩みに、特に効きます。
たとえるなら
カラオケで、歌手のすぐ後ろを追いかけて歌う練習です。歌詞カードを見ずに、耳から入った音を0.5秒ほど遅れて口から出します。耳と口を同時に使うので、ただ聞くより何倍も集中力がいります。

目から鱗・知ってた?
シャドーイングは、歩きながらやるもの?
シャドーイングを独学者に広めた Alexander Argüelles は、屋外を早足で歩きながら、背筋を伸ばし、大きくはっきりした声でまねるやり方を勧めています。体を動かすと眠くなりにくく、照れも減るからです。机で小声でぼそぼそやる姿とは、かなりちがいます。
その思い込み、実は…
カードをタップすると答えが出ますわからない音声でもまねれば伸びる
意味がわからない音声を追いかけても、音をなぞるだけになりがちです。まずスクリプトで意味を確かめ、9割わかる状態にしてから始めると、音と意味が結びついて効果が出やすくなります。
完璧に言えるまで次に進めない
最初はついていけなくて当たり前です。言えなかった所こそ、耳か口が追いついていない場所を教えてくれます。録音して聞き返し、つまった所だけをくり返すほうが、同じ音声を何十回も通すより効率よく伸びます。
なぜ効く?
もとは同時通訳者の訓練法で、ポリグロットの Alexander Argüelles が独学者向けに広めました。日本では門田修平らが音読と並べて研究し、音声の処理を自動化する効果を論じています。リスニング向上を示す研究はありますが、効果の大きさには個人差があります。
やり方
- スクリプト付きで、意味が9割わかる1〜2分の音声を選ぶ
- まずスクリプトを見ずに2回聞き、次にスクリプトで意味と知らない単語を確認する
- スクリプトを見ながら音声と同時に読む(オーバーラッピング)を3回
- スクリプトを伏せて、少し遅れてついていくシャドーイングを5回
- 自分の声を録音して原音と聞き比べ、言えなかった部分だけ練習し直す
動画で見て、まねする
使い方:最初にこの短いチュートリアルを見て、シャドーイングの手順を確認します。見終わったら同じ動画の英文を素材に、0.5秒遅れで3回まねしてみます。
使い方:初級の短い英文が続くので、1日1本ずつ使います。1回目は聞くだけ、2回目は英文を見ながら、3回目は画面を見ずに音声のすぐ後を追いかけます。
使い方:Lucyと一緒に声を出す構成なので、動画に合わせて止めずに続けます。うまく言えなかった文に印をつけ、そこだけ0.75倍速で5回くり返します。
使い方:上級者向けです。高得点の答えを1パートずつ区切り、英語字幕を見ながら2回、字幕なしで3回シャドーイングし、つなぎの言葉を書き出して覚えます。
レベル別のやり方
VOA Learning English のゆっくりした音声で、まずオーバーラッピングをしてから、短く区切ってシャドーイングします。
ELLLO や EnglishCentral の自然な会話を1本1〜2分で練習し、録音して抜けた単語に印をつけます。
TED の講演で、話し手の間の取り方や強弱まで再現し、意味を考えながら追いかけるシャドーイングに進みます。

今日の5分チャレンジ
スクリプトで意味を確かめた1分の音声を選びます。まず3回、音声に重ねて読み、次にスクリプトを閉じて3回シャドーイングします。最後の1回だけ録音して聞き返してください。
できたかチェック
日本人の落とし穴
日本人は意味を考えながら影を追うのが苦手で、音だけをなぞる「口パク」になりがちです。また、カタカナ発音のまま追いかけても効果は半減します。最初は短い文から始め、リンキング(音のつながり)や弱く読まれる単語をまねすることを意識してください。
よくある失敗
- 難しすぎる音声を選び、半分も声が出せずに終わる
- 意味を確認せずに始め、ただの音まねで終わる
- 録音を聞き返さず、できているつもりになる
立場別メニュー
| 中学生 | 教科書付属の音声で、1レッスンの本文を毎日5回シャドーイング |
| 高校生 | VOA Learning English の1分ほどの記事で、毎日5回 |
| 大学生 | TED の好きなトークから30秒を選び、1週間くり返す |
| 社会人 | Business English Pod の会話を、通勤の徒歩中に小声で |
| 大人のやり直し | ELLLO のゆっくりした会話を、1文ずつ止めながら |