オーバーラッピング
Overlapping
3秒でわかるスクリプトを見て、音声とぴったり同時に読む

スクリプトを見ながら、音声とぴったり同時に声を重ねて読む練習です。シャドーイングより一段やさしく、英語のスピード・リズム・音のつながりを体で覚える入り口になります。ネイティブの速さに自分の口を合わせることで、自分がどこで遅れるのかがはっきりわかります。
たとえるなら
ダンスの振り付けを、鏡の前で先生と同時に踊って覚えるのに似ています。動きを重ねると、どこでずれたかがすぐわかります。オーバーラッピングでは、音声が先生で、自分の声が鏡に映った自分です。

目から鱗・知ってた?
英語のリズムは、日本語と何がちがう?
日本語は「か・な・り」のように、1文字分の音がほぼ同じ長さで並びます。英語は、強く読む音節がだいたい一定の間隔で現れ、そのあいだの弱い音はつめて短く言う、と説明されることが多い言葉です。オーバーラッピングで遅れる場所の多くは、この弱い音をつめきれない所です。
その思い込み、実は…
カードをタップすると答えが出ますスクリプトを見るのはズルい
オーバーラッピングでは、見るのが正しいやり方です。文字があるので「何を言っているか」に迷わず、「どう言っているか」だけに集中できます。速さやリズム、音のつながりを体で覚える段階なので、文字は遠慮なく使ってください。
ゆっくり読めば発音はよくなる
英語は、強く読む所と弱く短く流す所の差が大きい言葉です。全部の単語をていねいにゆっくり読むと、かえって英語らしいリズムから離れます。音声と同時に読むと、弱い所を短く流さないと追いつけないので、自然にリズムが身につきます。
なぜ効く?
オーバーラッピングは日本の英語教育でよく使われる練習で、単独の効果を厳密に調べた研究は多くありません。シャドーイングや音読の研究の流れで語られることが多く、経験則が中心の方法です。シャドーイング前の準備段階として位置づけると使いやすくなります。
やり方
- 30秒〜1分の短い音声とスクリプトを用意する
- スクリプトを見ながら2回聞き、強く読まれる語と音がつながる所に印をつける
- 音声と同時に、スクリプトを見ながら声を重ねて読む(5回)
- 遅れる・つまる箇所だけ取り出して、0.75倍速で3回練習する
- 通常の速さに戻して、最後に通しで2回重ねる
動画で見て、まねする
使い方:実演を見てやり方をつかんだら、教科書の音声で同じことをします。英文を見ながら音声とぴったり重ねて読み、ずれた所に線を引いてそこだけくり返します。
使い方:画面に英文が出るリードアロング形式なので、オーバーラッピングの素材にそのまま使えます。1段落ずつ止めて、朗読と同時に声を重ねる練習を3回します。
使い方:画面の英文を見ながら、Lucyの音声に声を重ねて読みます。1回目は聞くだけ、2回目からは同時に読み、区切りの位置にスラッシュを入れて確かめます。
使い方:受験生向けの音読法の解説です。見終わったら、今使っている長文問題集の音声で、オーバーラッピング3回→シャドーイング3回の順に練習します。
レベル別のやり方
VOA Learning English のゆっくりした音声で、まず1文ずつ止めながら、声を重ねる練習をします。
TED-Ed のアニメ動画など、ふつうの速さの30秒〜1分を通しで重ね、遅れる場所を1つずつ減らします。
VoiceTube や EnglishCentral で好きな話し手を選び、声の高さや感情の込め方までそっくり重ねます。

今日の5分チャレンジ
30秒の音声とスクリプトを用意し、音声に声を重ねて5回読みます。毎回、遅れた単語に鉛筆で印をつけ、5回目に印が減っているかを確かめてください。
できたかチェック
日本人の落とし穴
日本人は一語一語をはっきり同じ強さで読む傾向があり、強弱のある英語にすぐ置いていかれます。a や the、to などの小さい語は軽く短く読み、内容語を強く読むのがコツです。速さについていけないときは、再生速度を落とすことを恥ずかしがらないでください。
よくある失敗
- 音声を聞かずに、スクリプトを自分のペースで読んでしまう
- 全部の単語を同じ強さで読み、リズムがずれる
- 長い音声を選び、集中が続かない
立場別メニュー
| 中学生 | 教科書の音声を流し、本文を見ながら声を重ねて3回 |
| 高校生 | 英検の過去問リスニング音声で、スクリプトを見ながら重ねる |
| 大学生 | TED-Ed の動画の冒頭1分を、英語字幕を見ながら重ねる |
| 社会人 | プレゼンで使いたいフレーズを含む動画で毎日5回 |
| 大人のやり直し | 0.75倍速から始め、慣れたら通常の速さに戻す |