音読(意味をイメージしながら)
Reading Aloud
3秒でわかる意味を思い浮かべながら、声に出して読む

意味がわかっている英文を、場面や内容を頭に思い浮かべながら声に出して読む練習です。目で読むだけより記憶に残りやすく、英語の語順のまま理解するクセもつきます。ただ口を動かすだけでは効果が薄く、「意味をイメージしながら」がこのハックの心臓部です。
たとえるなら
料理のレシピは、眺めるだけより、実際に手を動かして作ったほうが覚えてしまいます。目で追うだけの黙読は、レシピを眺めている状態です。音読は、口と耳を使って英文を「作ってみる」体験になります。

目から鱗・知ってた?
自分の声で読むと、なぜ覚えやすい?
Forrin & MacLeod(2018年)は、黙読、他人の声を聞く、録音した自分の声を聞く、自分で声に出す、の4つを比べました。いちばん記憶に残ったのは声に出して読むことで、次が自分の声を聞くことでした。口を動かすことと、自分の声が耳に入ることの両方が効いていると考えられています。
その思い込み、実は…
カードをタップすると答えが出ます音読は口を動かせば何でもいい
意味を考えずに読み上げるだけでは、お経を唱えるのと変わりません。効果が出るのは、場面や内容を頭に浮かべながら読んだときです。意味がわからない英文は、先に和訳やスクリプトで理解してから音読してください。
ひとりで音読すると発音が悪くなる
手本を聞かずに自己流で読み続けると、たしかにクセがつきます。ただし原因は音読ではなく、手本がないことです。読む前に音声を1〜2回聞き、読んだあとに自分の声を録音して比べれば、音読は発音の練習にもなります。
なぜ効く?
MacLeod らは2010年、声に出して読んだ単語は黙読した単語より記憶に残りやすいことを示し、「プロダクション効果」と名づけました。英語学習での音読については、日本で門田修平らが研究しています。記憶への効果は強い証拠がありますが、発音の上達には手本の音声を聞くことが前提です。
やり方
- 一度読んで意味をすべて理解した、1〜2分で読める英文を用意する
- 手本の音声を2回聞き、強く読む語や区切りに印をつける
- 1文ずつ顔を上げ、場面を思い浮かべながら声に出す(5回)
- 全体を通して、意味を感じながら音読する(5回)
- 最後の1回を録音して、手本と比べる
動画で見て、まねする
使い方:音読しても聞き取れない人向けの短い動画です。英語の音のかたまりを意識する練習を見たら、教科書の1段落を同じやり方で3回音読します。
使い方:リズムと強弱のポイントを聞き、音読用の英文で強く読む語に丸をつけます。丸の語だけ強く長く読むことを意識して、1段落を3回声に出します。
使い方:「もし〜したら」が続く絵本なので、場面を思い浮かべながら音読する練習に向きます。1ページずつ止めて、絵を見ながら朗読と同じ調子で読みます。
使い方:似た音が続く早口ことば絵本です。1ページずつ止めて、まずゆっくり正確に音読し、慣れたら朗読のスピードに近づけて3回読みます。
レベル別のやり方
教科書の本文など意味がわかる英文を、音声のあとについて1文ずつ読み、慣れたら通して読みます。
VOA や BBC Learning English の記事を1本選び、1日5回、意味を思い浮かべながら音読します。
スピーチやニュースを、聞き手に伝えるつもりで抑揚をつけて読み、録音して手本との差を1か所ずつ直します。

今日の5分チャレンジ
意味がわかっている英文を5〜6行選び、手本の音声を1回聞いてから、場面を頭に描きながら3回音読します。3回目を録音し、手本とちがう所を1つ見つけてください。
できたかチェック
日本人の落とし穴
日本人は音読中に頭の中で日本語訳をしてしまうことが多く、それでは英語の語順で理解する力が育ちません。また、手本を聞かずに音読するとカタカナ発音がしみつきます。必ず手本の音声を先に聞き、意味がわかってから声に出すという順番を守ってください。
よくある失敗
- 意味がわからないまま、早口言葉のように回数だけこなす
- 手本の音声を聞かず、自己流の発音で何十回も読む
- 毎回違う文を読み、くり返しによる定着が起きない
立場別メニュー
| 中学生 | 教科書の本文を1日5回、場面を想像しながら音読 |
| 高校生 | 長文問題で読んだ文章を、音声つきで10回音読する |
| 大学生 | VOA の記事を1本、意味をイメージしながら毎日音読 |
| 社会人 | 仕事のメールでよく使う英文を声に出して覚える |
| 大人のやり直し | 中学1年の教科書から。1日1ページを声に出す |