リピーティング(聞いて止めて、まねて言う)
Repeating
3秒でわかる1文ずつ止めて、聞いたとおりにまねて言う

英語の音声を1文ずつ止めて、聞いたとおりに声に出してまねる練習です。シャドーイングは音声のすぐあとを追いかけて言いますが、リピーティングは1文が終わってから言うので、一つ一つの音やリズムを丁寧にまねる余裕があります。シャドーイングがつらい人の最初の一歩にも向いています。
たとえるなら
歌を覚えるとき、いきなり一緒に歌うより、1フレーズ聞いて止め、まねして歌うほうが確実です。リピーティングは英語の1フレーズ練習。追いかけるシャドーイングの前の、丁寧な下ごしらえです。

目から鱗・知ってた?
文の最後まで覚えていられないのは耳のせい?
耳だけのせいではありません。意味がわからない音の並びは、短い時間でもなかなか覚えておけません。逆に、単語や文法がわかって意味のかたまりとして聞けると、長い文でもそのまま言い返せます。リピーティングで止まる場所は、理解があやしい場所の目印です。
その思い込み、実は…
カードをタップすると答えが出ますリピーティングは簡単すぎて効果が薄い
シャドーイングとはねらいが違います。リピーティングは1文ずつ止めるので、音やリズムを細かくまねる余裕があります。シャドーイングで雑になってしまう人ほど、リピーティングで丁寧に音を作る価値があります。
聞いたとおりにまねれば、自然に意味もわかる
意味を考えずにまねると、ただのオウム返しになります。言う前に文の意味を確かめ、場面を思い浮かべながら言うことで、音と意味が結びつき、聞き取りにも話すことにも役立ちます。
なぜ効く?
通訳者の訓練や学校の授業で広く使われる練習ですが、リピーティングだけの効果を厳密に調べた研究は多くなく、経験則中心の方法です。聞いた音声を短い時間頭にため、そのまま再現する作業なので、聞き取った音を正確に保てているかの点検にもなります。シャドーイングの準備としても使われます。
やり方
- スクリプトつきの短い音声を選ぶ(1文が10語前後のもの)
- 1文を聞いたら一時停止し、聞いたとおりに声に出す。意味を思い浮かべながら言う
- 言えなかった文はスクリプトで確かめ、もう一度聞いてまねる
- 自分の声を録音し、手本と比べて、強く言う所・つながる音・区切りの違いを見つける
- スムーズに言えるようになったら、オーバーラッピングやシャドーイングに進む
動画で見て、まねする
使い方:先生のあとについて声に出す練習です。1文が終わるたびに一時停止し、音の強弱や区切りまでまねして言い、録音して聞き比べます。
使い方:リピートからシャドーイングへ進む構成です。まずリピートの部分だけを使い、1文ずつ確実に言えるようになってから後半に進みます。
使い方:聞いて繰り返す形式なので、そのままリピーティングに使えます。言いにくい文は一時停止して2〜3回くり返し、イギリス英語のリズムをまねします。
使い方:上級者向けです。聞いた英文を正確に言い直す課題の練習です。1文ずつ一時停止して言い直し、英語字幕で抜けた語を確かめます。
レベル別のやり方
ゆっくりした音声で、10語以内の文を1文ずつ止めてまねる。言えない文はスクリプトで確かめる
ふつうの速さの音声を1文ずつリピートし、録音して強弱と区切りを手本と聞き比べて直す
長い文や速い会話も1回聞いただけでリピートし、話し手の感情や間の取り方までまねる

今日の5分チャレンジ
短い英語の音声を選び、5文を1文ずつ止めてリピートしましょう。自分の声を録音し、手本と違う所を1つ見つけます。
できたかチェック
日本人の落とし穴
日本人がシャドーイングに挑戦すると、音声についていくのに必死で、モゴモゴと口を動かすだけになりがちです。リピーティングなら、1文ずつ止めて落ち着いてまねできるので、音のつながりや強弱を確実に身につけられます。文全体を短い時間覚えておく力も鍛えられます。
よくある失敗
- 長い文を選び、最後まで覚えていられずに途中で止まる
- 意味を考えずに、音だけをオウム返しにする
- 録音して聞き比べず、まねできているつもりになる
立場別メニュー
| 中学生 | 教科書の音声を1文ずつ止めて、手本の読み方をまねる |
| 高校生 | 英検のリスニング問題の音声を、1文ずつ止めてリピートする |
| 大学生 | TED の短いトークを1文ずつ止めて、話し方ごとまねる |
| 社会人 | ビジネス英語の音声を1文ずつ止めて、決まり文句をまねる |
| 大人のやり直し | VOA のゆっくりした英語を1文ずつ止めて、声に出してまねる |