リズムと強勢の筋トレ(プロソディ練習)
Prosody Training (Rhythm, Stress, Intonation)
3秒でわかる英語らしい強弱と抑揚をまねて、通じる発音に

英語の「強く言う所と弱く言う所」「文の抑揚」「区切り」をまねて、英語らしいリズムで話す練習です。英語は大事な単語を強く長く、それ以外を弱く短く言うので、全部の音を同じ強さで言う日本語風の話し方では通じにくくなります。手をたたいたり、強く言う所に印をつけたりして、体でリズムを覚えます。
たとえるなら
同じ歌詞でも、メロディーが違えば別の歌に聞こえます。英語ではリズムと抑揚がメロディーです。1音1音の正しさより、まずメロディーを合わせるほうが、相手には「あの歌だ」と伝わります。

目から鱗・知ってた?
なまりは残ったまま、通じやすさだけ上がる?
上がります。Derwing, Munro & Wiebe(1998年)の研究では、リズムや抑揚を中心に学んだグループは、なまりの強さの評価はほぼ変わらないまま、聞き手にとってのわかりやすさと流ちょうさが伸びました。通じる英語に、ネイティブそっくりの発音は必須ではありません。
その思い込み、実は…
カードをタップすると答えが出ます通じるには r と l の区別が一番大事
個々の音も大切ですが、Derwing らの研究では、わかりやすさを伸ばしたのは、リズムや抑揚を中心に学んだグループでした。まず強弱のメリハリを整えるほうが、通じやすさへの近道になります。
なまりをなくさないと通じない
なまりの強さと通じやすさは別のものです。Derwing らの研究でも、なまりの評価は変わらなくても、わかりやすさは伸びていました。目指すのはネイティブそっくりではなく、通じる英語です。
なぜ効く?
Derwing, Munro & Wiebe(1998年)は、11週間の授業のあと、自由に話したときの「わかりやすさ」と流ちょうさがはっきり伸びたのは、リズムや抑揚を中心に学んだグループだけだったと報告しました。個々の音を中心に学んだグループには、その伸びは見られませんでした。なまりの強さの評価は、どのグループも大きく変わりませんでした。
やり方
- 手本の音声つきの短い文を選び、強く言われている単語に下線を引く
- 下線の単語で手をたたきながら、リズムに合わせて文を言う(強い所は長く、弱い所は短く)
- to, for, and, the などの弱い語を、軽く短く言う練習をする
- 文の最後が上がるか下がるかを聞き分け、矢印を書きこんでまねる
- 録音して手本と聞き比べ、強弱とメロディーが似ているか確かめる
動画で見て、まねする
使い方:英語が強勢のリズムで話される理由を聞きます。見たあと、短い英文で強く読む語に丸をつけ、手でリズムを取りながら声に出します。
使い方:強く読む所と弱く流す所のメリハリを聞き、例文をまねします。音読が平坦になりがちな人は、弱い語を思い切り短く言うことを意識します。
使い方:文のどこを強く読むかを例文で確認します。自分の音読用の英文に強勢の印をつけ、印どおりに読んで録音し、動画の読み方と比べます。
使い方:単語のアクセントの傾向をメモします。単語帳の語を5つ選んで、どこを強く読むかを予想してから辞書で確かめ、声に出して練習します。
レベル別のやり方
短い文で強く言う単語に下線を引き、下線の所で手をたたきながら、リズムに合わせて言う
音読する文章に強弱と抑揚の矢印を書きこみ、録音して手本とメロディーを聞き比べて直す
自由に話した録音を聞き、強調すべき単語が強く言えているかを点検して、言い直して録り直す

今日の5分チャレンジ
英語の短い文を3つ選び、強く言う単語に下線を引きましょう。下線の所で手をたたきながら、各文を5回ずつ声に出します。
できたかチェック
日本人の落とし穴
日本語は、音の一つ一つをほぼ同じ長さで言う言語です。そのまま英語を話すと、全部の単語が同じ強さになり、どこが大事なのか相手に伝わりにくくなります。r と l の区別を完璧にするより、まず強弱のメリハリをつけるほうが、通じやすさは大きく変わります。
よくある失敗
- 個々の音(r と l など)ばかり練習し、リズムを後回しにする
- 弱く言う語まで全部はっきり発音してしまう
- 大げさな抑揚をつけすぎて、意味と関係ない所を強く言う
立場別メニュー
| 中学生 | 教科書の基本文で強く言う単語に印をつけ、手をたたきながら音読する |
| 高校生 | 英検の面接の音読文に、強弱と区切りを書きこんで練習する |
| 大学生 | 英語プレゼンの原稿で、強調する単語に印をつけてリハーサルする |
| 社会人 | 会議での自己紹介を録音し、強弱がついているか確かめて直す |
| 大人のやり直し | 好きな英語の歌のリズムに合わせて、歌詞を手拍子で読む |