フォニックスと発音記号
Phonics & IPA
3秒でわかるつづりと音のルールで、初見の単語も読める

フォニックスは「つづりと音の対応ルール」、発音記号(IPA)は「音そのものを書き表す記号」です。この2つを知ると、初めて見る単語でも読み方の見当がつき、辞書で正しい発音を確認できるようになります。カタカナに頼らずに英語の音を覚えるための、地図のような道具です。
たとえるなら
楽譜が読めると、初めての曲でも音を出せるのと同じです。カタカナで英語を覚えるのは、曲を耳コピだけで覚えるようなものです。フォニックスと発音記号は、英語の音の「楽譜」を読む力になります。

目から鱗・知ってた?
英語の母音は、いくつあるか知ってた?
日本語の母音は「アイウエオ」の5つですが、英語では二重母音も含めると十数個の母音を区別します。数え方は地域やなまりで変わりますが、日本語の倍以上あることは変わりません。カタカナ読みだと聞き取りに苦労する大きな理由が、ここにあります。
その思い込み、実は…
カードをタップすると答えが出ます英語のつづりはデタラメで丸暗記
英語のつづりには例外もありますが、多くの単語はルールで読めます。たとえば cake や bike のように、最後の e は読まずに前の母音をアルファベットの名前読みにする「マジック e」があります。ルールを知れば、覚えるのは例外だけで済みます。
カタカナで読み方を書けば十分
カタカナには、英語の音を書き分ける文字が足りません。たとえば hat と hut の母音は、どちらも「ア」としか書けません。発音記号なら別の記号で区別されるので、辞書を引けば正しい音がわかります。
なぜ効く?
フォニックスは、英語圏の子どもの読みの指導で効果が確かめられており、アメリカの National Reading Panel(2000年)の報告でも支持されています。大人の外国語学習者への効果は研究が少なめですが、発音記号を読めると辞書で正確な音を確かめられるという実用面での価値ははっきりしています。
やり方
- 子音の基本フォニックス(b、c、d…)をアルファベット順に1日5文字ずつ音で確認する
- 日本語にない母音・子音の記号(æ、ʌ、ə、θ、ð など)を10個だけ先に覚える
- Sounds of Speech で、それぞれの音の口の形を動画で見て、まねする
- 新しい単語を調べたら、Cambridge Dictionary で発音記号と音声を必ず確認する
- 週に1回、知らない単語を発音記号だけ見て読み、音声で答え合わせする
動画で見て、まねする
使い方:44音を一気に見ず、1日3〜4音ずつ区切ります。音ごとに止めて口の形をまね、その音を含む単語を辞書で2つ探して発音記号と一緒に書きます。
使い方:日本語で発音記号をまとめて確認します。読めない記号に印をつけて、その記号の部分だけ翌日にもう一度見返し、辞書で例の単語を引いて確かめます。
使い方:IPAで音を整理したら、今週の単語帳から5語を選び、辞書の発音記号を見て自分で読み、音声と比べて合っているかを確かめます。
使い方:音をつなげて単語を読むブレンディングを2分で確認します。見たあと、c-a-t のような3文字の単語を音ごとに区切って言い、つなげて読む練習をします。
レベル別のやり方
Starfall などで子音のフォニックスを、1日5文字ずつ、音とつづりをセットで確かめます。
マジック e や ee、oa など母音のつづりのルールを覚え、初めて見る単語を声に出して読んでみます。
発音記号を見ただけで正しく発音でき、アメリカ英語とイギリス英語の記号のちがいも説明できるようにします。

今日の5分チャレンジ
辞書アプリで cat、cut、cart、kite、coat の5語を引き、発音記号を見ながら音声を3回ずつ聞きます。母音の記号がちがう所に印をつけ、声に出して言い分けてください。
できたかチェック
日本人の落とし穴
日本では英単語にカタカナでふりがなをふる習慣があり、それが発音のクセの原因になっています。たとえば「ウォーター」と覚えると、実際の音とは大きくずれます。発音記号は最初は難しく見えますが、日本語にない音の記号だけ覚えれば、残りは自然に読めるようになります。
よくある失敗
- 発音記号を全部一度に覚えようとして嫌になる
- 記号を覚えても、実際の音を聞かずに頭だけで理解する
- 教科書に引き続きカタカナのふりがなを書いてしまう
立場別メニュー
| 中学生 | 教科書の新出単語の発音記号を、辞書の音声と一緒に確認 |
| 高校生 | 日本語にない音の記号10個を覚え、単語帳に書き込む |
| 大学生 | Rachel's English で、母音の記号と口の形をセットで練習 |
| 社会人 | よく使う単語の発音記号を確認し、カタカナ発音を直す |
| 大人のやり直し | Starfall のフォニックスで、子ども向けの順番から学び直す |