プレテスト(学ぶ前に問いを解く)
Pretesting
3秒でわかる学ぶ前に問題を解き、答えを探しながら読む

新しい単元や記事を学ぶ前に、まず問題を解いたり、「これは何だろう?」と問いを立てたりしてから学ぶ方法です。答えがわからなくてもかまいません。先に頭を使って答えを探しておくと、そのあと本文や解説を読んだときに、答えが記憶に強く残ります。予習の新しいやり方です。
たとえるなら
宝の地図を持たずに島を歩いても、宝は目に入りません。先に「宝はどこ?」と問いを持っていれば、景色の中から手がかりが目に飛びこんできます。プレテストは、学ぶ前に宝の地図を作る作業です。

目から鱗・知ってた?
答えられなかった問題でも、解いた意味はある?
あります。Richland, Kornell & Kao(2009年)の実験では、事前の問題で答えられなかった項目だけを比べても、先に問題を解いたグループのほうが、あとのテストの成績がよくなりました。間違えた経験が、次の学びの受け皿になります。
その思い込み、実は…
カードをタップすると答えが出ます習っていないことを解いても意味がない
Richland らの研究では、答えられなかった問題でも、先に解こうとしたほうが、あとでよく覚えていました。答えを探して頭を使うことで、本文を読んだときに答えが記憶にしっかり結びつきます。
予習とは本文を訳しておくこと
訳すだけでは、何がわからないのかがはっきりしません。先に問題を解いたり問いを立てたりすると、自分のわからない点が見えるので、授業や本文の大事な部分に集中できます。
なぜ効く?
Richland, Kornell & Kao(2009年)は、文章を読む前に内容についての問題を解いたグループが、その時間ぶん長く読んだグループより、あとのテストで成績がよかったことを示しました。事前の問題で答えられなかった項目だけを比べても、この差は見られました。「プレテスト効果」と呼ばれています。
やり方
- 学ぶ前に、教材の章末問題や確認問題を先に解いてみる(わからなくても1問30秒は考える)
- 問題がなければ、見出しや太字の語から「〜とは何?」「なぜ〜?」と問いを3つ書く
- 答えを探すつもりで本文や解説を読む
- 読み終えたら、最初の問題や問いにもう一度答える
- 最初に間違えた問題に印をつけ、翌日にもう一度解く
動画で見て、まねする
使い方:条件文の授業の前に、まず最後のクイズの部分だけを解いてみます。答えがわからなくても自分の答えを書き、そのあと最初から授業を見て確かめます。
使い方:答えが出る前に一時停止して、自分なりの答えを英語の単語でメモします。再生して答えを聞き、自分の考えとどこが違ったかを比べます。
使い方:上級者向けです。問題が出たところで一時停止し、5分間本気で考えて答えを書きます。そのあと解説を聞くと、条件の英文が頭に残りやすくなります。
使い方:単語の勉強を始める前に、30問を一時停止しながら解きます。間違えた語を単語帳に加え、学んだあとにもう一度同じ問題を解いて比べます。
レベル別のやり方
教科書の新しいレッスンを読む前に、ページの絵や問題から内容を1つ予想してノートに書く
文法書や問題集の新しい章で、解説を読む前に章末問題を3〜5問解き、読んだあとに解き直す
英語の記事や講義の前に英語で問いを3つ立て、学んだあとにその答えを英語で書いてまとめる

今日の5分チャレンジ
次に学ぶ文法の単元の確認問題を、解説を読む前に3問解いてみましょう。そのあと解説を読み、もう一度同じ3問に答えます。
できたかチェック
日本人の落とし穴
日本の予習は「本文をノートに写して訳す」作業になりがちで、時間のわりに頭を使いません。プレテストは、わからない状態でまず考えてみることが目的です。「間違えたら恥ずかしい」と思う必要はありません。この方法では、間違えることも学習の一部です。
よくある失敗
- 間違えるのがいやで、問題を見てすぐに答えを見てしまう
- 事前の問題に時間をかけすぎて、本文を読む時間がなくなる
- 本文を読んだあと、最初の問題に戻って答え直さない
立場別メニュー
| 中学生 | 教科書の新しいレッスンを読む前に、ページの問題を先に考える |
| 高校生 | 文法書の新しい章を読む前に、章末の問題を先に解いてみる |
| 大学生 | 英語の講義動画を見る前に、タイトルから問いを3つ英語で書く |
| 社会人 | 英語の記事を読む前に、見出しから「何が起きた?」を予想して書く |
| 大人のやり直し | 英語のニュースを見る前に、知っている単語で内容を予想してみる |