キーワード法(記憶術)
Keyword Method
3秒でわかる音の似た日本語と絵で、単語を一発記憶

英単語の音に似た日本語(キーワード)を見つけ、そのキーワードと単語の意味を1つの絵として頭に描く記憶術です。たとえば「plead(嘆願する)」を「プリーズと頼み込む人」の絵と結びつけます。何度覚えても忘れる、しつこい単語に効く切り札です。
たとえるなら
日本人は、すでにこの方法を使っています。√2 を「ひとよひとよにひとみごろ」で覚えるのが代表です。数字の代わりに英単語の音を日本語に当てはめ、その意味と一緒に1枚の絵にすると、キーワード法になります。

目から鱗・知ってた?
記憶術で覚えた単語は、早く忘れる?
Wang, Thomas & Ouellette(1992年)の研究では、キーワード法で覚えた単語は、覚えた直後のテストではよくできましたが、時間がたつと忘れ方が速く、くり返し覚えた単語と差がなくなりました。キーワード法は入り口として使い、そのあと間隔反復で何度か思い出すのが正解です。
その思い込み、実は…
カードをタップすると答えが出ます語呂合わせは子どもだまし
Atkinson & Raugh(1975年)では、音の似た語と絵を結びつけて覚えたグループが、ふつうに覚えたグループより多くのロシア語の単語を覚えていました。ふざけた方法に見えても、効果は実験で確かめられている記憶術です。
すべての単語に使えば最強
キーワードと絵を考えるには時間がかかり、抽象的な単語には絵が浮かびにくいという弱点もあります。何度やっても覚えられない、しつこい単語にだけ使うのが賢い使い方です。ふだんの単語は、例文と間隔反復で十分です。
なぜ効く?
Atkinson & Raugh(1975年)は、この方法でロシア語の単語を学んだグループが、ふつうに覚えたグループより多くの単語を覚えていたことを示しました。効果は多くの研究で確認されていますが、抽象的な語には使いにくいことや、長期の記憶では差が小さくなる場合があることも報告されています。
やり方
- Anki や単語帳で、3回以上間違えた単語だけを選ぶ(すべての単語には使わない)
- 単語の音の一部に似た日本語をキーワードにする
- キーワードと意味が関わり合う、大げさで変な場面を思い浮かべる(10秒)
- その場面を一言でカードにメモし、正しい発音も必ず音声で確認する
- 翌日、単語を見て場面が浮かぶか確かめる
動画で見て、まねする
使い方:音とイメージで単語を覚える方法を見たら、単語帳の覚えにくい語を5つ選び、それぞれに似た音の日本語と1枚の絵を考えてノートに描きます。
使い方:頭文字や韻など、記憶のコツの種類を一覧にメモします。キーワード法以外にも使えそうなものがあれば、覚えにくい英単語に1つずつ当てはめます。
使い方:記憶術のイメージをつかむ入門です。実演を見たあと、英単語3つをキーワード法で覚え、1時間後と翌日に、絵を思い出して意味が出るか試します。
使い方:イメージと連想で覚える実演を見て、絵をどこまで大げさにするかの感覚をつかみます。同じくらい奇妙な絵を、覚えたい英単語で作ってみます。
レベル別のやり方
どうしても覚えられない単語を1日1つだけ選び、音の似た日本語と絵を考えて、ノートに描きます。
Anki のカードの裏にキーワードと絵のメモを足し、ふだんの復習の中で思い出す練習を続けます。
抽象的な語は、語源や身近な場面と組み合わせて絵にし、覚えたらキーワードを通さずに意味が出るまで復習します。

今日の5分チャレンジ
3回以上まちがえた英単語を1つ選び、音の似た日本語を1つ探して、意味と一緒にした絵を30秒で描きます。10分後と寝る前に、絵を思い出して意味を言えるか試してください。
できたかチェック
日本人の落とし穴
日本の語呂合わせ文化と相性がいい方法ですが、キーワードのカタカナ音に引きずられて、英語の発音までカタカナになる危険があります。キーワードは意味を思い出すための「フック」に過ぎません。発音は必ず辞書の音声で確認し、ネイティブの音で上書きしてください。
よくある失敗
- すべての単語にキーワードを作ろうとして時間がかかりすぎる
- キーワードの日本語読みで発音を覚えてしまう
- 絵を思い浮かべず、文字の語呂合わせだけで済ませる
立場別メニュー
| 中学生 | どうしても覚えられない単語3つにだけ、変な絵をつける |
| 高校生 | 単語帳で何度も間違える単語に、自分だけの場面を作る |
| 大学生 | TOEFL や IELTS の難単語のうち、抽象度が低いものに使う |
| 社会人 | 会議で毎回出てこない単語に、イメージを1つつける |
| 大人のやり直し | 覚えにくい単語に家族や身近な場面を結びつける |