英語で趣味や教科を学ぶ(内容で学ぶ)
Content-Based Learning (CLIL)
3秒でわかる好きなことを英語で学び、英語も身につける

英語そのものを勉強するのではなく、料理、歴史、科学、ゲームなど好きなことを英語で学ぶ方法です。中身を知りたい気持ちが先に立つので、気づけば長い時間英語に触れています。ヨーロッパの学校では、教科を外国語で教える CLIL(内容言語統合型学習)として広がっています。
たとえるなら
運転を覚えるとき、ハンドルの仕組みを勉強するより、行きたい場所へ向かって走るほうが早く上達します。英語で好きなことを学ぶのは、英語という車で行きたい場所へ走ることです。

目から鱗・知ってた?
ヨーロッパでは理科を外国語で習う学校がある?
あります。CLIL と呼ばれ、理科や社会などの教科を英語などの外国語で教える授業が、ヨーロッパを中心に広がっています。言葉を勉強の目的にせず、内容を学ぶ道具として使うことで、言葉も一緒に伸ばすという考え方です。
その思い込み、実は…
カードをタップすると答えが出ます英語は英語の教材で勉強するものだ
英語の教材は大事ですが、それだけだと「英語を使って何かをする」経験が足りません。内容を知りたくて英語を使うと、単語や表現が意味と強く結びつき、教材だけでは身につかない使える語彙が増えます。
内容で学ぶのは上級者になってから
子ども向けの科学動画や学習者向けのやさしい解説を選べば、初級者でも始められます。ヨーロッパの CLIL も、子どものうちから教科と外国語を組み合わせて学ぶ形で行われています。
なぜ効く?
CLIL は、イギリスの研究者 Do Coyle が示した「4つのC」(Content 内容、Communication 言語、Cognition 思考、Culture 文化)の枠組みでよく説明されます。教科と言語を同時に学ぶことで、言葉を使う目的がはっきりするという考え方です。個人で趣味を英語で学ぶやり方は、この考えを応用した経験則です。
やり方
- 日本語でも調べたくなる好きなテーマを1つ決める(宇宙、料理、筋トレ、歴史など)
- そのテーマの英語の動画か記事を探す。字幕つきの動画や、やさしい解説から始める
- 内容の理解を優先し、わからない単語は内容に関係するものだけ調べる
- 学んだことを英語で3文にまとめる(例:Black holes are...)
- 同じテーマの別の動画や記事に進み、1か月は同じ分野を続ける
動画で見て、まねする
使い方:上級者向けです。世界史を英語で学ぶ1本です。授業で習った内容と照らし合わせながら英語字幕で見て、歴史の用語を英語で5つメモします。
使い方:上級者向けです。記憶と脳の話を英語で学びます。英語字幕で見て、知りたいことを先に1つ書いてから再生し、その答えを英語で1文にまとめます。
使い方:上級者向けです。AIの得意・不得意を映像で学びます。見ながら面白かった点を英語の単語でメモし、見終わったら日本語で家族に説明します。
使い方:知っている日本の民話を英語で聞くので、内容が追いやすい1本です。字幕なしで見て、日本のことを英語で説明する表現を2つ書き出します。
レベル別のやり方
子ども向けの科学動画を英語字幕つきで1本見て、新しく知った事実を簡単な英語で1文書いてみる
TED-Ed や Crash Course で好きな分野を週に3本見て、内容を英語3文でまとめる
専門分野の英語の講義や記事を日常的に使い、英語でノートをとって、その内容を人に英語で説明する

今日の5分チャレンジ
好きなテーマの英語の解説動画を1本(5分前後)見て、新しく知った事実を英語で3文書きましょう。書けたら声に出して読みます。
できたかチェック
日本人の落とし穴
日本人は「英語を勉強する時間」と「好きなことをする時間」を分けて考えがちで、英語の時間が苦行になりやすいです。好きなことを英語で学べば、2つの時間が1つになります。日本語より英語の情報のほうが多い分野も多く、英語で調べる習慣そのものが得になります。
よくある失敗
- 興味のない「ためになりそうな」テーマを選んで、すぐ飽きる
- 単語を全部調べながら見て、内容を楽しむ余裕がなくなる
- 学ぶだけで、学んだ内容を一度も英語で言ったり書いたりしない
立場別メニュー
| 中学生 | TED-Ed のアニメで好きな理科のテーマを1本見て、3文でまとめる |
| 高校生 | 世界史や生物の授業で習ったテーマを、Crash Course で英語で見直す |
| 大学生 | 専攻分野の入門講義を英語の動画で1本見て、ノートを英語でとる |
| 社会人 | 仕事に関係する分野の解説記事を英語で読み、要点を同僚に話す |
| 大人のやり直し | 料理やガーデニングなど、趣味の英語の解説を週に1本見る |