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第10章|スピーキングコラム2026-09-282026-10-10 更新

英語の要約(サマリー)の書き方|言い換えと情報の削り方を例文で解説

英語の文章を読んで、その内容を短くまとめる。要約は、授業のレポート、留学先の課題、そして一部の資格試験でも求められる大切なスキルです。読む力と書く力の両方を使うので、練習するほど英語力全体が伸びます。この記事では、特定の試験に限らず使える要約の基本手順を、自作の例文でていねいに解説します。

01要約とは「短くする」ことではない

要約を「元の文章を短くすること」だと考えると、つい文をところどころ削っただけのものになりがちです。でも本当の要約は、元の文章の「言いたいこと」を、自分の言葉で、短く伝え直すことです。

良い要約には、次の3つの条件があります。

  1. 要点がそろっている:筆者の主張と、それを支える大事なポイントが入っている
  2. 余計なものがない:細かい例、数字、エピソードは基本的に省かれている
  3. 自分の言葉で書かれている:元の文をそのまま写していない

特に3つ目は、英語学習者がもっともつまずくところです。元の英文がよくできているほど「このまま使いたい」と思ってしまいます。でも、授業のレポートや試験では、元の文を写しただけの要約は評価されにくいのが一般的です。

ポイント:要約は「読解力の証明」。自分の言葉で言い直せるということは、内容をちゃんと理解しているということです。

02ステップ1:要点を見つける

まずは読み取りです。次の短い文章を例にします(原田英語が作成したものです)。

Many students study late at night because they feel they have more free time. However, research on sleep suggests that getting enough rest is important for memory. When students stay up late, they often feel tired the next day and find it hard to concentrate in class. Some students also drink energy drinks to stay awake, which can make it harder to fall asleep later. For these reasons, students may learn more effectively if they study earlier in the evening and go to bed at a regular time.

段落の役割に印をつける

1文ずつ、次の3種類に分けてみましょう。

  • 主張:筆者が一番言いたいこと → 最後の文「早めに勉強して規則正しく寝たほうが効果的」
  • 理由:主張を支える大事なポイント → 睡眠は記憶に大切/夜ふかしは翌日の集中力を下げる
  • 例・補足:なくても主張が伝わる部分 → エナジードリンクの話

主張は文章の最初か最後にあることが多いです。However、Therefore、For these reasons などのディスコースマーカーのあとは、要点が来る合図になりやすいので注目しましょう。

有名講義の勉強法を6分でThomas Frank|Study Less Study Smart: A 6-Minute Summary of Marty Lobdell's Lecture - College Info Geek

使い方:長い講義の要点を6分にまとめた動画です。要約の見本として見て、残された要点を英語で3つメモし、何が省かれたかを考えます。

03ステップ2:情報を削る

要点が見えたら、次は削る作業です。削る対象は主に次のものです。

  • 具体例:For example, ... のあとの内容
  • 数字や固有名詞:主張に直接関わらないもの
  • 繰り返し:同じことを別の言葉で言い直している部分
  • 筆者の個人的なエピソード

先ほどの例では、エナジードリンクの話は「夜ふかしの問題点」の一例なので省けます。残るのは次の3点です。

  1. 夜ふかしして勉強する学生が多い
  2. でも、睡眠は記憶に大切で、夜ふかしは翌日の集中力を下げる
  3. だから、早めに勉強して規則正しく寝たほうが効果的

目安の長さ

要約の長さは課題の指示に従うのが基本ですが、指示がない練習では、元の文章の3分の1〜4分の1程度を目安にすると、削りすぎも残しすぎも防げます。

04ステップ3:言い換えて書く(パラフレーズ)

削った要点を、自分の言葉で書き直します。パラフレーズの主な方法は4つです。

1. 同じ意味の別の単語に替える

  • important → essential / necessary
  • concentrate → focus
  • effectively → efficiently / better

2. 品詞を変える

  • getting enough rest is important for memory → rest plays an important role in remembering things

3. 文の組み立てを変える

  • When students stay up late, they feel tired. → Staying up late makes students tired.

4. 具体的な内容をまとめる言葉にする

  • feel tired and find it hard to concentrate → perform poorly in class

これらを使って書いた要約例がこちらです。

Although many students prefer to study late at night, a lack of sleep can harm both memory and concentration. Therefore, the writer suggests that studying earlier and keeping a regular bedtime may help students learn better.

元の文章から約3分の1の長さになり、主張と理由がそろっています。また、要約では「the writer suggests」「the article argues」のように、筆者の意見であることを示す表現を入れると、自分の意見と区別できて親切です。

05よくある失敗と1週間の練習メニュー

よくある失敗

  • 丸写しのつぎはぎ:元の文をコピーして、つなげただけ。単語を1つ替えただけのものも、ほぼ写しと見なされることがあります。
  • 自分の意見を混ぜる:「私もそう思う」「これは間違っている」などは、要約ではなく感想です。要約の段階では入れません。
  • 例ばかり残る:印象に残りやすい具体例を残して、肝心の主張を落としてしまう。
  • 言い換えで意味が変わる:may(〜かもしれない)を will(〜だろう)に変えるなど、強さが変わってしまうケース。

丸写しを防ぐコツ

元の文章を読んで要点をメモしたら、元の文章を伏せてから書く。これだけで丸写しはかなり防げます。書き終えたら元の文章と比べ、同じ語句が3語以上続いていたら言い換えを検討しましょう。

1週間の練習メニュー(1日20分)

  1. 月:短い英文記事を1つ読み、主張の文に線を引く
  2. 火:同じ記事の各文を「主張・理由・例」に分類する
  3. 水:例と繰り返しを削って、要点を日本語で3行にする
  4. 木:単語の言い換えを5つ考える
  5. 金:記事を伏せて、英語で2〜3文の要約を書く
  6. 土:元の記事と比べ、写している部分と意味のずれをチェック
  7. 日:別の記事で、月〜金の流れを1日で通してやってみる

要約は、読む力・語彙力・書く力を一度に鍛えられる、とても効率の良い練習です。

06英検の要約問題を受ける人へ:級に合った動画と練習のしかた

英検では、2級・準1級・1級のライティングに、英文を読んで要約する問題があります。語数や採点の観点は級ごとに違うので、まず公式ページ(2級・準1級・1級)で、自分の受ける級の問題形式を確かめてください。

このコラムの3ステップ(見つける・削る・言い換える)は、そのまま試験の要約にも使えます。

  1. 自分の級の動画を1本見て、手順をこのコラムの3ステップに当てはめてメモする
  2. 過去問か問題集の要約問題を1つ、時間を計って解く
  3. ステップ3の言い換えが足りなかった文を選び、言い換え表現の動画から使える形を1つ取り入れて書き直す
2級・準1級・1級の要約で満点を取った方法英語ファイル / eigophile|【英検要約】最新情報!2級、準1級、1級で満点を取った方法

使い方:2級・準1級・1級の要約で満点を取った方法の解説です。級をまたいで共通する考え方をメモし、自分の級で語数がどう違うかを公式ページと照らし合わせます。

2級の要約問題はコツが命こども英語ガイド|【英検®2級ライティング】要約問題を対策┃コツを押さえろ!

使い方:英検2級の要約問題に絞った対策動画です。2級を受ける人は、紹介されるコツを3ステップのどこに当たるか分けてから、要約問題を1つ解きます。

要約で差がつく言い換え表現40選東大卒英語コーチ マッキーが教える大人の英語勉強法|【永久保存版】英検準1級(&1級) 要約問題で差がつく!言い換えテクニック&パラフレーズ40選

使い方:準1級と1級の要約向けに、言い換え表現を40個紹介する動画です。ステップ3の4つの方法のどれに当たるかで分けてメモし、自分の答案で1つずつ使います。

07要約練習に使える無料の素材と、「レベル比べ」の手順

要約の練習で一番困るのは、ちょうどいい長さの英文を探すことです。次の素材を使えば、毎日の題材に困りません。

素材特徴要約での使い方
Breaking News English1つのニュースを7段階のやさしさで読める自分のレベルの記事を要約したあと、同じニュースのやさしいレベルの記事と見比べる
News in Levels今日のニュースを3つのやさしさで読める短い記事が多いので、月曜〜水曜の「主張に線を引く」「分類する」の題材に
WordHippo類語・反意語・例文・品詞の形を、1語でまとめて調べられる木曜の言い換えで、類語と品詞の形(important と importance など)を一度に確かめる

「レベル比べ」の手順(20分)

  1. Breaking News English で、少し難しく感じるレベルの記事を1つ読む
  2. 記事を伏せて、英語2〜3文で要約する
  3. 同じニュースの、やさしいレベルの記事を読む
  4. 自分の要約に入れた要点が、やさしい記事にも残っているかを確かめる
  5. やさしい記事で使われている言い換えを1つ、ノートに写す

やさしいレベルの記事は要約そのものではありませんが、短く書き直された文章を見ると「どの情報が残され、どの情報が省かれたか」がわかります。自分の削り方と比べる材料として使ってください。

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もっと見たい人へ

準1級・1級の要約でよくある悩みを解決レオ 英検1級・準1級コーチ|【英検準1級・1級】要約問題の悩み解決
2級ライティングを型で攻略こども英語ガイド|英検®2級ライティング攻略【要約問題&意見論述問題のコツ】

今日やること

よくある質問

要約に使う英文は何がおすすめですか?

学習者向けのニュースサイトや、教科書の長文など、1段落〜3段落程度の短い文章から始めるのがおすすめです。慣れてきたら、少し長めの記事にチャレンジしましょう。

専門用語も言い換えないといけませんか?

専門用語や固有名詞は、無理に言い換える必要はありません。むしろ言い換えると意味が変わることがあります。言い換えるのは、一般的な単語や文の組み立て方と考えましょう。

要約と英検などの試験の要約問題は同じですか?

要点を見つけて削り、言い換えるという基本の考え方は共通しています。ただし、試験ごとに語数や形式、採点のポイントが決まっているので、受験する場合は必ず公式の情報と過去問で形式を確認しましょう。

読了ボーナス

最後まで読んだあなたに、目から鱗をもう1枚

ホント?ウソ?10問チャレンジ目から鱗をぜんぶ見る

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