原田英語の英語大全勉強法ぜんぶ入り
第14章|試験コラム2026-09-282026-10-10 更新

通訳案内士 独学6か月プラン|筆記から口述まで月別スケジュール

全国通訳案内士試験は、英語・日本地理・日本歴史・一般常識・通訳案内の実務、そして口述試験と、準備すべきことが多い試験です。だからこそ、行き当たりばったりではなく、計画を立てて進めることが大切です。この記事では、筆記試験の約6か月前から始める独学プランを、月ごとに紹介します。英語の力や免除の有無によって必要な期間は変わるので、自分に合わせて調整してください。

01プランを立てる前の3つの確認

1. 公式情報で日程を確認する

試験の日程は年度ごとに発表されます。2026年度はJNTOの施行要領によると、願書申請が6月1日〜7月9日、筆記試験が8月16日、口述試験が11月29日でした。翌年度の日程はまだわからないので、JNTOの全国通訳案内士試験のページを定期的に確認しましょう。

2. 使える免除を確認する

英検1級やTOEIC公開テストの高得点(L&R 900点以上など)で英語、旅行業務取扱管理者で地理、歴史能力検定で歴史などの免除があります。免除できる科目があれば、その分の時間をほかの科目に回せます。

3. 今の実力を測る

JNTOのホームページで公開されている過去問題(一部)を1回分解いてみましょう。科目ごとに、合格基準点(外国語・地理・歴史は原則70点、一般常識・実務は原則30点)との差を確認します。

この3つをもとに、「どの科目に何割の時間を使うか」を決めるのがスタートです。

026か月で開くページと素材を月別に決めておく

独学は「何を使うか」で迷う時間がいちばんのむだになります。月ごとに開くページと素材を先に決めておきましょう。

時期開くページ・素材使い方
1か月目JNTO「2026年度全国通訳案内士試験」、JNTO「筆記試験過去問題(一部)」日程・施行要領を確かめ、過去問を1回分解いて現在地を測る
1〜3か月目観光庁「通訳ガイド制度」通訳ガイドテキスト(初版)のPDFを入手し、実務の3周読みを始める
1〜6か月目NHK WORLD-JAPAN時事ノートの話題を英語でも読む。英語の読解練習も兼ねる
2〜3か月目Travel Japan(JNTO公式サイト・英語版)地理・歴史で覚えた観光地のページを英語で読み、写真で確かめる
3か月目国土交通省「観光白書」のページ受験年度に当てはまる白書の目次と概要を読む
4か月目JNTO「2026年度全国通訳案内士試験」願書と免除申請の手続きを確かめる
筆記後口述の再現動画・通訳の練習動画、Life Where I'm Fromプレゼンの3文の型と通訳の練習を毎日続ける

計画を見直すときの記録

毎週日曜日に、次の3つをカレンダーかノートに書きましょう。

  1. 今週触れた科目(5科目のうちいくつか)
  2. 白地図・年表・時事ノート・実務ノートに足した数
  3. 過去問を解いた科目と点数

数字が並ぶと、どの科目に時間が足りていないかがひと目でわかります。

54歳で通訳案内士に独学で合格エレガントな大人を目指すあや子の部屋 Ayako's room|幾つになっても挑戦できる。54歳で通訳案内士に独学で合格した【大人の学び直し】留学なし、英文科卒でもない。合格の秘密。Even over 50s can challenge English test.

使い方:54歳で独学合格した人が、一次・二次試験の内容と学び方を話す動画です。プランを立てる前に見て、自分の生活でまねできる学び方を1つ選び、上の表の月別の素材に書き添えます。

031か月目:土台づくりと習慣化

最初の1か月は、全科目に少しずつ触れて、毎日の学習習慣を作ることが目標です。

やること

  • 英語:英検準1級〜1級レベルの単語帳を1冊決めて毎日20分
  • 日本地理:白地図を用意し、地方ごとに観光地を書き込み始める
  • 日本歴史:時代名を並べた年表を作り、代表的な観光地を書き込む
  • 通訳案内の実務:観光庁の「通訳ガイドテキスト(初版)」の目次に目を通す
  • 一般常識:時事ノートを作り、毎日1件ニュースを書く

ポイント

この時期は、完璧に覚えることより全体像をつかむことを優先します。どの科目にどれくらいの量があるのかが見えてくると、後半の計画が立てやすくなります。

1か月目の終わりにチェック

  • 毎日、何かしらの科目に触れられたか
  • 白地図と年表に、それぞれ10個以上書き込めたか
  • 時事ノートが20件以上たまったか

できていない項目があっても大丈夫。翌月は量を少し減らしてでも、「毎日続ける」ことを優先しましょう。

夫婦で挑む、日本地理の対策山岳医chippecoちゃんねる。|【第4回】めおと通訳案内士への道【日本地理の対策】

使い方:夫婦で通訳案内士をめざすシリーズの日本地理編です。この節の1か月目の白地図づくりを始める前に見て、地理の進め方のイメージをつかみます。

042〜3か月目:科目別に知識を積み上げる

2か月目からは、苦手科目を中心に知識を積み上げていきます。

2か月目

  • 英語:日本がテーマの英文読解を毎日1本。和訳・英訳の対訳ノートを増やす
  • 地理:白地図を2周目へ。世界遺産、日本三景、三名園などをグループで覚える
  • 歴史:観光地・時代・人物のセットを増やす
  • 実務:テキストを1周目は流し読み、2周目でノートにまとめる

3か月目

  • 英語:英語で説明する問題に備え、日本文化の用語を英語で定義する練習
  • 地理・歴史:過去問を1回分ずつ解き、間違えた所を白地図と年表に追加
  • 一般常識:最新の観光白書の目次と概要を読み、要点をメモ
  • 実務:自作の○×問題で想起練習

ポイント

3か月目の終わりに、もう一度過去問を解いて、スタート時と比べてみましょう。伸びた科目と伸びていない科目が見えれば、後半の時間配分を調整できます。

054〜5か月目:出願と実戦演習

4か月目(出願の時期)

2026年度の日程を参考にすると、このころが願書の申請期間にあたります。

  • 電子申請で願書を提出し、免除申請の書類もアップロード
  • 証明書の取り寄せは早めに済ませておく
  • 勉強は、過去問を科目ごとに時間を計って解く段階へ

5か月目

  • 全科目の過去問を、本番と同じ時間で解く
  • 間違えた問題の分野をリスト化し、弱点をつぶす
  • 一般常識は、時事ノートと観光白書のメモを見直す
  • 余裕があれば、口述試験のプレゼンの型を少しずつ練習し始める

ポイント

過去問を解くときは、点数だけでなく時間配分も記録しましょう。一般常識と実務は20分、地理と歴史は30分、外国語は90分です(2026年度の施行要領で確認)。時間内に解き終える練習が、この時期の大切なテーマです。

066か月目:直前期と筆記後の口述対策

筆記試験の直前

  • 新しい教材には手を出さず、白地図・年表・時事ノート・実務ノートの見直しに集中
  • 過去問で間違えた問題をもう一度解く
  • 試験会場の場所と、当日の持ち物(受験票や本人確認書類)を確認

筆記試験が終わったら

結果の通知を待つ間に、すぐ口述試験の対策を始めましょう。2026年度は、筆記試験から口述試験まで約3か月半ありました。

  • プレゼン:定義・具体・意味づけの3文の型で、毎日テーマを3つ話す
  • 通訳:日本語の観光案内文を聞いてメモを取り、英語に訳す
  • 質疑応答:想定質問を作って答える練習

日本文化のテーマ別の英語説明を集めるには、原田英語の「日本文化ナビ」のようなサイトを音読・暗唱の素材に使うのも一つの方法です(公式教材ではないので、内容は自分でも確認しながら使いましょう)。

合格者が語る2次口述の全体像英語ヨタ話|【合格体験記】「全国通訳案内士二次口述試験」の全て!

使い方:合格者が口述試験の準備から本番までを語る動画です。この節の筆記後の口述対策を始めるときに見て、練習メニューの参考にします。

071週間の時間割と挫折しないコツ

1週間の時間割(平日1時間半・休日3時間の例)

  • 月:英語45分+地理45分
  • 火:英語45分+歴史45分
  • 水:英語45分+実務45分
  • 木:英語45分+一般常識45分
  • 金:英語45分+苦手科目45分
  • 土:過去問演習2時間+復習1時間
  • 日:1週間の総復習と翌週の計画

免除で英語の筆記がない人は、英語の時間を口述の練習と苦手科目に回しましょう。

挫折しないコツ

  • 毎日やる量を小さく決める:「白地図に3つ書く」「ニュースを1件メモ」など
  • 記録をつける:カレンダーに勉強した科目を書くだけでも、続ける力になる
  • 勉強を楽しむ工夫:覚えた観光地に実際に行ってみる、英語で日本を紹介する動画を見る

よくある失敗

  • 英語だけに時間を使い、ほかの科目が基準点に届かない
  • 免除申請の締め切りを過ぎてしまう
  • 筆記後に休んでしまい、口述対策が間に合わない

ポイント:計画は「守るもの」ではなく「直すもの」。毎週日曜日に見直して、自分に合うペースに調整しましょう。

086か月で足りない場合の考え方

ここで紹介したプランは、ある程度の英語力がある人を想定しています。英語の基礎からやり直したい人や、仕事や家庭で勉強時間が限られる人は、6か月では足りないと感じるかもしれません。

1年計画に延ばす

英語の力を伸ばす期間を最初に半年ほど取り、その間に英検1級やTOEICで英語の免除を狙う方法があります。免除が取れれば、残りの半年を日本地理・日本歴史・一般常識・通訳案内の実務と口述対策に集中できます。

2年計画で科目を分ける

前年度に合格した科目は、翌年度に限り免除を申請できます。1年目に確実に合格したい科目を決めて集中し、2年目に残りの科目と口述に挑む計画も考えられます。ただし、免除は翌年度に限られ、申請も自分で行う必要があります。

どの計画でも共通すること

  • 公式情報(JNTOの施行要領と観光庁のガイドライン)を必ず確認する
  • 英語で日本を説明する練習は、早めに始めるほど有利
  • 毎日少しずつ続けることが、いちばん確実な近道

大切なのは、自分の生活に合った無理のない計画を立て、最後まで続けることです。

このコラムで使うサイト・アプリ

もっと見たい人へ

日本歴史の勉強はどこから始める?山岳医chippecoちゃんねる。|【第3回】めおと通訳案内士への道【日本歴史の勉強法】
日本歴史の出題傾向を短時間で確認ハロー通訳アカデミー|全国通訳案内士試験 2025年度受験対策「日本歴史の傾向と対策」
一般常識は「広く浅く」の戦い英語ヨタ話|【合格体験記】「奇問の神様」試験!!「観光白書」全部読むのはツライ?「全国通訳案内士(一般常識)」『パーフェクト対策』
2次口述の雰囲気を再現映像で体感PEPEnglishSchool|「新・面接再現動画」全国通訳案内士試験二次口述はこう行われた!(リマスター版)

今日やること

よくある質問

独学でも合格できますか?

公式の過去問題やガイドライン、観光庁の通訳ガイドテキストなど、独学でも使える公式資料があります。計画を立てて全科目をバランスよく進め、口述試験では録音や家族の協力で話す練習を重ねれば、独学での合格も十分めざせます。

勉強時間はどれくらい必要ですか?

必要な時間は、英語力や日本の知識、免除の有無によって大きく変わります。まず過去問を1回解いて、科目ごとの合格基準点との差を確認し、そこから逆算して計画を立てるのがおすすめです。

筆記試験の結果が出る前に口述対策を始めるべきですか?

はい。2026年度は、筆記試験から口述試験まで約3か月半でした。結果の通知を待たずに、筆記試験の直後から口述の練習を始めると、準備の時間を十分に確保できます。

読了ボーナス

最後まで読んだあなたに、目から鱗をもう1枚

ホント?ウソ?10問チャレンジ目から鱗をぜんぶ見る

本編で読む(第14章 試験)

同じ章のコラム