夏休みの英語勉強計画|受験生が40日で基礎を固めるスケジュール
夏休みは、授業がなく自分の弱点に集中できる、1年で最もまとまった時間がとれる時期です。一方で、「計画は立てたのに、気づいたら8月の後半だった」という声もよく聞きます。この記事では、夏休みの英語を「何を・どの順番で・どれだけ」やるかを具体的なスケジュールに落とし込みます。高3受験生向けを中心に、高2向けのアレンジも紹介します。

01夏休みの英語で目指すゴール
まず、夏休みが終わった時点でどうなっていたいかを決めましょう。高3の場合、秋からは共通テストの演習や志望校の過去問が本格化します。そのため、夏休みのゴールは「演習に入れる状態を作ること」です。
高3の夏休みゴール例
- 受験用単語帳の主要部分を2周以上して、見て意味がすぐ出る
- 高校文法の全単元をひととおり復習し、弱点単元をつぶしている
- 複雑な英文でも、主語・動詞・修飾関係を見抜いて訳せる
- 標準レベルの長文を、時間を計って1日1題解ける
- 志望校の過去問を1年分見て、出題形式を知っている
全部を完璧にするのは難しくても、このリストを基準に「自分はどこが足りないか」をチェックすると、やるべきことがはっきりします。
ポイント:夏休みは「新しい問題集を増やす時期」ではなく、「今までの穴を埋めて演習の準備を整える時期」です。
02優先順位は「単語→文法→解釈→長文」
英語の力は、下の段が崩れていると上の段が積み上がらないピラミッドのようなものです。
- 単語・熟語:知らない単語が多すぎると、どんなに読み方を工夫しても読めない
- 文法:単語がわかっても、文の構造がわからないと意味がとれない
- 英文解釈:文法の知識を使って、長く複雑な1文を正確に読む
- 長文読解:複数の文・段落のつながりを追い、速く全体を理解する
夏休みの最初に、自分がどの段で止まっているかを確認しましょう。模試の結果を見て、「単語で知らないものが多かった」なら単語を厚めに、「単語はわかるのに文の意味がとれない」なら文法と解釈を厚めにします。
よくある失敗
一番多いのは、単語や文法があやふやなまま長文問題集を何冊も解いてしまうことです。解いた量のわりに伸びず、「長文は才能だ」と誤解してしまいます。長文で間違えた原因が単語や文法にあるなら、その段に戻ることが一番の近道です。
使い方:大学受験英語の参考書ルートを解説する長編動画です。紹介された本をそろえるのではなく、自分が単語・文法・解釈・長文のどの段にいるかを確かめる地図として見ます。
031日の時間割例(英語に3時間使う場合)
他の科目とのバランスもあるので、ここでは英語に1日3時間程度使う想定で時間割を作ってみます。
午前(集中力が高い時間)
- 9:00〜9:30 単語(新出+復習)
- 9:30〜10:30 英文解釈 または 文法問題集
午後
- 14:00〜14:40 長文読解 1題(時間を計る)
- 14:40〜15:10 長文の復習(わからなかった文の構造確認・単語チェック)
- 15:10〜15:30 復習した長文の音読
夜
- 21:00〜21:20 リスニング
- 寝る前 10分 今日の単語の確認
大切なのは、長文を解いたら必ず同じくらいの時間をかけて復習することです。解きっぱなしでは、同じミスを繰り返します。わからなかった文を1文ずつ分析し、最後に音読までして「スラスラ読める英文」にしましょう。
夏期講習がある日は、講習の予習・復習を優先し、単語と音読だけは毎日続けるようにすると無理がありません。
講習や学校の補習がある日の時間割
講習で英語の授業を受ける日は、自習の時間を減らしてかまいません。そのかわり、講習で扱った英文の復習と音読をその日のうちに済ませましょう。「授業を受けた量」ではなく「自分で復習した量」が力になります。単語30分だけは、講習の有無にかかわらず毎日のメニューに固定しておくのがおすすめです。
使い方:解き終わった長文を音読で復習するコツを紹介します。この時間割の「15:10〜15:30 音読」の進め方として取り入れ、同じ長文を3日続けて読みます。
0440日を4つの期間に分けるプラン
夏休みを約40日として、10日ずつの4期間に分けて考えてみます。
第1期(1〜10日目):弱点の洗い出しと文法総復習
- 模試の見直しで弱点単元をリストアップ
- 文法問題集を1周(弱点単元は2回)
- 単語帳は毎日続ける
第2期(11〜20日目):英文解釈に集中
- 英文解釈の問題集で、1日5〜10文を分析
- 標準レベルの長文を2日に1題
第3期(21〜30日目):長文演習を毎日
- 長文を1日1題、時間を計って解く
- 復習と音読を必ずセットにする
- 英作文や和訳など、志望校で出る記述問題の練習も週2回入れる
第4期(31〜40日目):過去問で現在地を確認
- 志望校の過去問を1年分解いてみる
- 共通テスト形式の問題を1回分解く
- 結果から、秋以降の課題を3つ書き出す
途中で予定がずれるのは当たり前です。週に1日は予備日にして、遅れを取り戻す日にしておくと計画倒れを防げます。
使い方:大きな目標を小さく分けて取り組む考え方のトークです。見たあと、40日のゴールを10日ごとの4つの目標に分けて紙に書きます。
054つの期間に使う教材の例と、第4期の公式過去問の使い方
40日のプランを、具体的な教材に落とし込んだ例です。手持ちの問題集が主役で、足りない所を次のもので補います。
| 期間 | 足す教材 | 使い方 |
|---|---|---|
| 第1期:文法総復習 | 英文法大全 と 英語クイズ | 模試で落とした単元の解説を読み、クイズで確かめてから問題集の該当単元に進む |
| 第2期:英文解釈 | 下の英文解釈の講座動画 | 講義の英文を自分でも分析し、動詞の数と修飾のかたまりに印をつける |
| 第3期:長文演習 | Breaking News English | 問題集の長文に加え、同じニュースを7段階で読めるサイトで「少し上のレベル」を1日1本。時間を計って読む |
| 毎日:リスニング | BBC Learning English の 6 Minute English | 夜の20分に1本。聞いたあと、出てきた語句を2つ書き出す |
| 第4期:過去問 | 大学入試センター「過去3年分の試験問題」 | 共通テストの問題と正解が公式に公開されている。1回分を本番と同じ時間で解く |
第4期の過去問の使い方
- 本番と同じ時間で解き、大問ごとにかかった時間をメモする
- 答え合わせのあと、間違えた問題を「単語・文法・構文・時間不足」に分ける
- いちばん多かった原因を、秋の課題の1つ目にする
志望校の個別試験の過去問は、学校や書店の過去問集で確かめましょう。出題形式は年によって変わることがあるので、最新の年度から見るのが基本です。
使い方:英文解釈を基礎から学べる講座です。第2期の教材にして、講義で扱う英文を一時停止して自分で構造を分析してから、説明を聞いて答え合わせします。
06高2の夏休みはこうアレンジ
高2の夏休みは、高3ほど追い込む必要はありませんが、まとまった時間で土台を作れる貴重なチャンスです。
- 単語帳:1周目を最後まで終わらせる(1日30〜50語)
- 文法:高1〜高2で習った範囲を問題集で総復習
- 英文解釈:入門レベルの問題集を1冊始める
- 長文:短めの英文を週2〜3題読み、音読する
1日1〜2時間でも、40日続ければ大きな力になります。高2の夏に文法の総復習を終えておくと、高3の春から英文解釈や長文に集中しやすくなります。
ポイント:高2は「広げる」より「1冊をやり切る」夏に。終わらせた達成感が、高3への自信になります。
07夏休みにやりたい英語の具体的な練習例
ここでは、夏休みにぜひ取り入れてほしい練習を、具体例つきで紹介します。
英文解釈の練習:1文を徹底分析する
たとえば次のような1文を、自作の例で分析してみましょう。
「The students who had finished their homework early were allowed to leave the classroom.」
- 動詞を探す:finished と were allowed の2つ
- who からの部分が The students を説明している(関係代名詞節)
- 文全体の主語は The students、動詞は were allowed
- 訳:宿題を早く終えていた生徒たちは、教室を出ることを許された
このように「動詞の数を数える」「どこからどこまでが名詞の説明かを括弧でくくる」練習を1日5〜10文続けると、長文の読み違いが目に見えて減っていきます。
長文の復習:3回読みの手順
- 1回目:時間を計って解く
- 2回目:辞書を使いながら、わからない文をすべてなくす
- 3回目:意味を理解した状態で音読する
英作文:1日1文の和文英訳
「私は毎朝、電車の中で単語を覚えている」→「I memorize English words on the train every morning.」のように、身近な内容を1日1文英語にするだけでも、書く力の土台になります。書いたら文法書や辞書で確認し、先生に見てもらえる機会があればまとめて添削してもらいましょう。
ポイント:夏休みは量をこなすだけでなく、1文・1題を深く扱う練習を入れることで、秋以降の伸びが変わります。
08計画倒れを防ぐ3つのコツ
最後に、夏休みの計画を最後まで走り切るためのコツを紹介します。
1. 1日の計画は「8割でOK」にする
計画を詰め込みすぎると、1日遅れただけでやる気がなくなります。予定の8割できれば合格、というくらいの計画にしておきましょう。
2. やったことを記録する
手帳やアプリに、その日やった内容と時間を記録します。「今日は単語30分・長文1題」と書くだけで、積み上がりが見えてやる気が続きます。
3. 週に1回振り返る
日曜日の夜などに、1週間の記録を見て「予定通りか」「遅れているならどこを削るか」を考えます。
夏休みが終わったとき、「この夏は英語をやり切った」と言えるかどうかは、最初の数日の動き出しで大きく変わります。まずは今日、夏休みのゴールを3つ紙に書くところから始めてみましょう。
使い方:「あとでやろう」が起きる理由と乗り越え方を解説します。計画が遅れた日に見て、翌日の最初の15分にやることを1つだけ決めます。
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よくある質問
夏休みは英語に何時間使えばいいですか?
志望校や他科目とのバランスによりますが、高3なら1日2〜4時間を目安にする人が多いです。時間よりも、単語・文法・長文の復習を毎日回せているかを重視しましょう。
夏休みに過去問を解くのは早すぎますか?
出題形式を知るために1年分を解いてみるのはおすすめです。点数に一喜一憂せず、「どんな力が必要か」を確認する目的で取り組みましょう。
夏期講習と自習のバランスは?
講習は予習・復習までやって初めて身につきます。講習を詰め込みすぎず、自習で復習と単語の時間を確保できる範囲で選びましょう。
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