IELTS Writing Task 1 地図問題の書き方|位置と変化の英語表現
Task 1の地図(map)問題は、数字がないぶん「何を書けばいいの?」と戸惑いやすい形式です。多くの場合、ある場所の過去と現在(または計画)を比べて、何が変わったかを描写します。この記事では、地図問題に必要な位置の表現と、変化を書くための受け身の使い方を、自作の例で解説します。

01地図問題の2つのパターン
地図問題には主に次の2つのパターンがあります。
- 変化型:同じ場所の2つの時点(例:2000年と現在)の地図を比べる
- 計画・比較型:新しい施設の建設予定地の候補を2つ比べる、など
多いのは変化型です。この場合、描写すべきことは「何が新しくできたか」「何がなくなったか」「何が変わらずに残ったか」の3つに整理できます。
地図問題では数字がないため、位置の表現と変化の表現の2種類の語彙が評価のカギになります。また、変化の主語は人ではなく建物や道路になるので、受け身(was built, was replaced)を正確に使えることが重要です。
ポイント:地図問題は「位置 × 変化」の組み合わせ。表現の引き出しを先に用意しておけば、落ち着いて書けます。
02自作の地図例で考える
次のような架空の地図を想定します。
「ある海辺の村の2005年と現在」
2005年:
- 村の中心に小さな漁港
- 北側に広い農地
- 西側に1本の道路
- 東側の海岸に砂浜
現在:
- 漁港はマリーナ(ヨットの港)になった
- 北側の農地の半分が住宅地になった
- 西側の道路が広げられ、村の中心までの新しい道ができた
- 東側の砂浜の横にホテルとレストランが建った
- 砂浜はそのまま
ここから全体の特徴を考えると、「漁業と農業の村から、観光と住宅の村へ変わった」とまとめられます。これがOverviewになります。
03サンプル答案と構成
導入
The maps illustrate how a coastal village changed between 2005 and the present day.
Overview
Overall, the village has been transformed from a farming and fishing community into a residential and tourist area, with a number of new facilities added. However, the beach has remained unchanged.
詳細1(北と西)
In the north, half of the farmland has been replaced by a housing estate. The road to the west of the village has been widened, and a new road has been built leading to the village centre.
詳細2(中心と東)
The small fishing port in the centre has been converted into a marina. On the east coast, a hotel and a restaurant have been constructed next to the beach, which is still intact.
現在の状態を描くときは、現在完了の受け身(has been replaced / have been constructed)が自然です。一方、過去の2時点(例:1990年と2010年)を比べるなら、過去形の受け身(was replaced)を使います。
使い方:地図問題のサンプル解答を紹介する短い動画です。この節のサンプルと段落の分け方を比べ、構成をまねしながら別の地図問題で1本書きます。
04位置と方角の表現
方角
- in the north / to the north of the village
- in the north-east corner
- on the east coast / along the coast
in the north(村の中の北側)と to the north of(村の外の北側)は意味が違うので注意しましょう。
位置関係
- next to / beside:next to the beach
- opposite:opposite the station
- between A and B:between the school and the park
- in the centre of / in the middle of
- along:along the river
- surrounded by:surrounded by trees
変化の動詞(受け身で使う)
- 建設:be built / be constructed / be erected
- 撤去:be demolished / be removed / be knocked down
- 置き換え:be replaced by / be converted into / be turned into
- 拡張:be extended / be widened / be expanded
- 変化なし:remain unchanged / be retained
be replaced by(〜に取って代わられる)は、主語が「古いもの」になる点に注意しましょう。The farmland was replaced by houses.(農地が住宅に取って代わられた)
05地図問題の練習材料:解説サイト3つと「自分の町」で書く手順
地図問題は数がそれほど多くないため、問題集だけでは練習量が足りなくなりがちです。解説サイトで型を確かめたら、自分の町の変化を題材に書いてみましょう。
| サイト | 特徴 | 使い方 |
|---|---|---|
| IELTS Liz | IELTS講師の無料レッスンとモデル解答 | Task 1のレッスンとモデル解答で、位置と変化の表現を確かめる |
| IELTS Mentor | 4技能の問題と模範解答が大量にある。解答の質にはばらつきがある | 地図(map)の問題を探し、変化型と計画型を1つずつ書く |
| IELTSbuddy | グラフ問題の解答例が多い | 書いたあと、解答例の受け身の数を数えて自分の答案と比べる |
「自分の町」で地図問題を作る手順
- 自分の住む町や学校の周りで、10年ほどの間に変わった所を思い出し、紙に「昔」と「今」の簡単な地図を2枚描く
- 新しくできたもの・なくなったもの・変わらないものを3つずつ書き出す
- Overview を1文で書く(自作例:Overall, the area around the station has become more commercial, while the park has remained unchanged.)
- 方角順で詳細を2段落書き、has been built / has been replaced by などの受け身を3回以上使う
- in the north と to the north of を正しく使い分けているかを見直す
家族に昔の様子を聞いてみると、思い出せなかった変化が見つかることもあります。会話のきっかけにもなります。
06書く順番の決め方
地図問題では、どの順番で描写するかを決めておかないと、あちこちに話が飛んで読みにくくなります。代表的な順番は次の3つです。
- 方角順:北→東→南→西のように、地図を一周する
- 変化の種類順:新しくできたもの→なくなったもの→変わらないもの
- エリア順:住宅エリア、観光エリアなど、機能ごとにまとめる
初めのうちは方角順が一番迷いにくいでしょう。慣れてきたら、Overviewの内容に合わせてエリア順にすると、より説得力のある構成になります。
例文:つなぎの表現
- Moving to the east of the village, ...
- Further south, ...
- Meanwhile, in the centre, ...
こうした表現で場所の移動を示すと、読み手が地図を頭に描きやすくなります。
使い方:道をたずねる・教える会話のやさしい練習です。出てくる場所の表現を拾い、この節の Moving to the east... のようなつなぎと組み合わせて、町を一周する説明を声に出します。
07計画・比較型の地図問題
変化型ほど多くはありませんが、「新しい施設の建設候補地2か所を比べる」タイプの地図問題もあります。この場合は、過去の変化ではなく位置の比較が中心になります。
書き方の手順
- 2つの候補地の位置を確認する(町の中心からの距離、近くにある施設)
- それぞれの候補地の特徴を2〜3つ書き出す(道路に近い、住宅地に近い、川沿い、など)
- Overviewで2つの候補地の大きな違いを1文にまとめる
例文(自作)
- Site A is located in the town centre, close to the railway station.
- Site B, by contrast, lies on the outskirts, near a main road and surrounded by farmland.
- Overall, Site A would be easier to reach by public transport, whereas Site B offers more space.
Task 1では自分の意見(どちらが良いか)は求められていないので、「どちらを勧めるか」は書かず、特徴の比較にとどめましょう。
08よくある失敗と1週間メニュー
よくある失敗
- 受け身を使わず「They built a hotel」と人を主語にする(誤りではないが、誰が建てたか不明なので不自然)
- 時制が過去形と現在完了でばらばら
- 位置の説明があいまいで、どこの話かわからない
- 変わらなかったものに触れない
1週間メニュー
- 月:住んでいる町や学校の昔と今を思い出し、変化を日本語で5つ書く
- 火:変化の動詞を受け身で10文作る
- 水:位置の表現を使って、自分の部屋や駅前を英語で3文描写
- 木:地図問題1本を20分で
- 金:方角順とエリア順の2通りで構成メモを作る
- 土:もう1本(20分)
- 日:受け身と時制のミスをチェック
自分の町の変化は、実は一番身近な練習材料です。今日は「昔あって今はないもの」「新しくできたもの」を3つずつ英語で書き出してみましょう。
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よくある質問
地図問題でも150語必要ですか?
はい、Task 1は形式にかかわらず150語以上が求められます。変化が少ない地図でも、位置と変わらなかった点を丁寧に描写すれば語数は満たせます。
過去形と現在完了はどう使い分けますか?
過去の2時点を比べるなら過去形、過去と現在を比べるなら現在完了が自然です。将来の計画を示す地図なら will be built などの未来の受け身を使います。
地図に縮尺が書かれていたら触れるべきですか?
距離が変化の理解に重要なら触れても構いませんが、必須ではありません。主な変化を描写することを優先しましょう。
読了ボーナス


