IELTS リーディング Matching Headings の解き方|見出し選択のコツ
IELTSリーディングのMatching Headingsは、段落ごとに最もふさわしい見出しを選ぶ問題です。一見簡単そうですが、似た見出しが並んでいたり、段落の一部にだけ当てはまる見出しがあったりして、時間を取られやすい形式でもあります。この記事では、段落の「中心の考え」をつかむ読み方と練習法を紹介します。

01Matching Headingsで問われる力
Matching Headingsでは、段落やセクションに対して、見出しのリスト(i, ii, iii...)から最も適切なものを選びます。見出しの数は段落の数より多いのが一般的で、使わない見出しが含まれます。
この形式で問われているのは、段落の要旨(main idea)をつかむ力です。細かい情報を探すスキャニングとは違い、段落全体が何について書かれているかを判断する必要があります。
受験者がよく間違える原因は、次の2つです。
- 段落の中の一部の情報に合う見出しを選んでしまう
- 見出しと同じ単語が段落にあるだけで選んでしまう
見出しは段落の「具体例」ではなく「言いたいこと」を表しています。この違いを意識するだけで正答率は変わります。
ポイント:「この段落を一言でまとめると?」という問いに答えるつもりで読みましょう。
02段落の要旨をつかむ読み方
基本の手順
- 段落の最初の1〜2文を読む(トピックセンテンスがあることが多い)
- 段落の最後の1文を読む(まとめや結論があることがある)
- However / But / In fact などの逆接の語があれば、その後を読む
- それでも判断できなければ、段落全体をざっと読む
自作の段落例
Many people assume that urban gardens are simply a hobby for residents with spare time. However, recent projects in several cities suggest that they can serve a much wider purpose. Community gardens have been used to teach children about nutrition, to bring together neighbours from different backgrounds, and even to reduce the temperature of surrounding streets in summer.
見出しの候補:
- A: A popular hobby for city residents
- B: The varied benefits of urban gardens
- C: How gardens reduce summer heat
正解はBです。Aは最初の文にある「思い込み」、Cは具体例の1つにすぎません。However の後に書き手の本当の主張があり、それが「幅広い目的」=varied benefits と言い換えられています。
使い方:IDP公式シリーズのリーディング回です。見終わったら問題集の1パッセージで、段落の最初と最後の文だけを読んで要旨を書き、そのあと全文を読んで確かめます。
03似た見出しを見分けるコツ
見出しのリストには、似た内容のものが含まれることがよくあります。
見分けのポイント
- 範囲:one problem か problems か、a solution か possible solutions か
- 時間:early / recent / future など、いつの話か
- 立場:criticism(批判)、support(支持)、doubt(疑問)など、書き手の態度
- 対象:個人か社会か、原因か結果か
例(自作)
- i: Reasons for the decline in bee populations
- ii: Efforts to reverse the decline in bee populations
- iii: The economic impact of fewer bees
3つとも「ハチの減少」がテーマですが、原因・対策・経済的影響と焦点が違います。段落が農薬や病気について説明していればi、保護活動の話ならii、農作物の損失の話ならiiiです。
見出しを読むときは、各見出しの焦点になっている語(reasons, efforts, economic impact)に下線を引いておくと比較しやすくなります。
04時間配分と解く順番
Matching Headingsは段落全体を扱うため、時間がかかりがちです。リーディングは60分で40問なので、1パッセージ約20分が目安になります。
解く順番の工夫
- Matching Headingsが最初の設問として出ている場合、他の設問と並行して解くと効率的です。段落を読みながら見出しを選び、同時にその段落に関係する他の設問も確認します。
- 例として見出しが1つ示されている場合は、その見出しを候補から外します。
- 自信がある段落から先に決め、迷う段落は後回しにします。候補が減ってから戻ると決めやすくなります。
迷ったときの判断
2つの見出しで迷ったら、それぞれについて「この段落の何文がこの見出しを支えているか」を数えます。より多くの文が支えている見出しが正解である可能性が高くなります。
使い方:本文から答えを素早く見つける方法の解説です。Matching Headings で1つの段落に時間をかけすぎないよう、見切りの時間を決めてから1パッセージを20分で解きます。
05練習方法:要旨を自分の言葉で書く
Matching Headingsの力を伸ばすには、問題を解くだけでなく、段落の要旨を自分で書く練習が効果的です。
要旨書きトレーニング
- 英語の記事(ニュース解説、科学記事など)を1本選ぶ
- 各段落を読んだら、見出しを英語で5〜8語で書く
- 書いた見出しに、段落の具体例ではなく主張が表れているか確認
- 慣れてきたら、1段落1分以内で書く
例(上の段落の要旨)
- 良い例:Urban gardens have more uses than people think
- 悪い例:Gardens and children's nutrition(具体例の1つにすぎない)
日本語で要旨を書くところから始めても構いません。大切なのは、段落を読むたびに「結局何が言いたいの?」と問う習慣をつけることです。この習慣は、ライティングでトピックセンテンスを書く力にもつながります。
06要旨書きトレーニングの素材4つと、1日10分の進め方
要旨書きトレーニングは、段落の役割がはっきりした英文で練習すると効果が出やすくなります。レベルに合わせて次の素材から選びましょう。
| 段階 | 素材 | 特徴 | 使い方 |
|---|---|---|---|
| 1 | 3レベル英語リーディング | 同じ話題を3つのレベルで読める、このサイトの教材 | やさしいレベルで段落ごとに見出しをつけ、慣れたら上のレベルへ |
| 2 | Breaking News English | 同じニュースを7段階のやさしさで読める | 自分のレベルの版で、各段落に5〜8語の見出しをつける |
| 3 | News in Levels | 今日のニュースを3つのやさしさで読める | 短い記事なので、全体の見出しを1つつける練習に使う |
| 4 | The Conversation | 大学の研究者が書く一般向けの解説記事 | IELTSの本文に近い長さと論理の記事で、段落の型(主張・反論・例)をラベルづけする |
1日10分の進め方
- 記事の段落を3つ選ぶ
- 各段落の最初と最後の文、However などの後を読み、見出しを英語5〜8語で書く
- 見出しが具体例の1つになっていないかを確かめる(なっていたら書き直す)
- 段落の横に「主張」「反論」「例」「原因」などの役割のラベルを書く
2〜3週間続けたら、Matching Headings の問題を時間を計って解き、正答率が変わったかを確かめましょう。
使い方:問題形式ごとの解き方をまとめたリーディングの総合ガイドです。Matching Headings の部分を見て手順をメモし、この記事の基本の手順と比べます。
07パラグラフの構造に慣れる読書法
Matching Headingsが得意な人は、英語の段落がどう組み立てられているかを感覚的に知っています。英語の説明文では、次のような段落の型がよく使われます。
- 主張→理由→例:最初に言いたいことを述べ、後から支える
- 一般論→しかし→本当の主張:世間の考えを紹介したあと、However で反論する
- 問題→原因→解決策:段落ごとに役割が分かれている
- 時系列:過去→現在→未来と話が進む
普段の英語の読書で、段落の型を意識するだけでも力はつきます。記事を読みながら、各段落の横に「主張」「反論」「例」「原因」などのラベルを小さく書いてみましょう。2〜3週間続けると、段落を読んだ瞬間に役割が見えるようになり、見出し選びのスピードが上がります。
使い方:リーディングの概要と9つのコツを紹介する動画です。段落の構造をつかむのに役立ちそうなコツを1つ選び、次の要旨書きトレーニングで意識して使います。
08よくある失敗と1週間メニュー
よくある失敗
- 段落の中の同じ単語に飛びつく
- 具体例の1つを要旨と勘違いする
- 1つの段落に時間をかけすぎて、他の問題の時間がなくなる
- 例として使われた見出しを候補に残したままにする
1週間メニュー
- 月:英語記事の3段落で要旨書きトレーニング
- 火:Matching Headingsを1セット(時間を計る)
- 水:間違えた問題の段落を読み直し、正解の見出しを支える文に線を引く
- 木:要旨書きトレーニング5段落
- 金:Matching Headingsを1セット
- 土:1パッセージを20分で通し練習
- 日:似た見出しの見分けポイントを復習
今日は、英語のニュース記事を1本選んで、最初の3段落に自分で見出しをつけてみましょう。
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よくある質問
段落を全部読まないと解けませんか?
最初と最後の文、逆接の後を読めば判断できることが多いです。迷うときだけ段落全体を読むと、時間を節約できます。
同じ見出しを2回使うことはありますか?
通常、各見出しは1回ずつ使うことを想定した問題が多いですが、必ず問題の指示文を確認しましょう。
アカデミックとジェネラルで難しさは違いますか?
形式は共通ですが、アカデミックは学術的な文章、ジェネラルは日常や仕事に関わる文章が中心です。文章の種類に合わせて練習しましょう。
読了ボーナス


