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第14章|試験コラム2026-09-282026-10-09 更新

IELTS 5.5から6.0へ上げる勉強法|あと0.5を取る4技能プラン

IELTS 5.5は「英語は一応使える」段階。そこから6.0へ上げるには、新しい難しいことを覚えるより、今の実力で落としている点を拾うことが近道です。この記事では、5.5で止まっている人に多いつまずきを4技能ごとに整理し、6週間で0.5を積み上げるための練習メニューを紹介します。

015.5と6.0の差はどこにあるのか

IELTSの総合(オーバーオール)バンドは、4技能のスコアを平均して0.5刻みに丸めたものです。つまり、総合6.0を取るために4技能すべてを6.0にする必要はありません。たとえば「L6.0・R6.0・W5.5・S5.5」なら平均5.75で、丸めると6.0になります。

この仕組みから見えるのは、得意な技能をもう0.5上げるか、苦手な技能を0.5引き上げるか、どちらか1本でも総合が動く可能性があるということです。まずは直近の模試や本番のスコアを並べて、どの技能が一番「伸ばしやすいか」を考えましょう。

5.5の人によく見られる特徴は次のとおりです。

  • リスニング・リーディングで、わかっているのに書き方のミスで落とす
  • ライティングで段落の役割があいまいで、結論が最後にしか出てこない
  • スピーキングで答えが短く、2文目以降が続かない

どれも「英語力そのもの」より「試験での出し方」の問題です。ここを直すだけで0.5は十分に届きます。

ポイント:5.5→6.0は、知らないことを覚える勝負ではなく、知っていることを確実に点にする勝負です。

IELTSの採点の仕組みを公式で理解IELTS by IDP|How IELTS is scored | IELTS Prepare by IDP (Episode 2)

使い方:IDP公式シリーズの、IELTSの採点の仕組みを扱う回です。見終わったら直近の4技能のスコアを並べて平均を計算し、どの技能を0.5上げると総合が動くかを決めます。

02リスニング・リーディング:取りこぼしをゼロにする

リスニングとリーディングは正答数がそのままバンドに換算されます。6.0に届かない人の答案を見ると、つづり・複数形・語数制限のミスが意外なほど多いものです。

ミス防止の3チェック

  1. 名詞の答えは複数形の s が必要か確認する(例:two bedrooms / a bedroom)
  2. 「NO MORE THAN TWO WORDS」などの語数指示を毎回丸で囲む(コンピューター版なら指示を声に出さずに読み直す)
  3. 数字・日付・固有名詞は、問題用紙の文字と照合して書き写す

リーディングでは、60分で40問を解き切れずに最後の数問を空欄にしてしまう人が多いです。1パッセージ20分を目安に、18分経ったら次へ進むルールを作りましょう。答えがわからない問題も、空欄より何か書くほうが得点のチャンスがあります。

練習では、解き終わったあとに「知識不足で間違えた問題」と「うっかりで間違えた問題」を分けて数えてください。うっかりが3問以上あるなら、そこを直すのが最短ルートです。

IELTSリスニングのコツIELTS Advantage|Get BAND 9 After Using These Listening Tips

使い方:リスニングで点を落とす原因を見直すためのコツの動画です。見たあと演習1セットの間違いを、この節のつづり・複数形・語数制限のどれかに分けて数えます。

03ライティング:段落の役割をはっきりさせる

5.5のエッセイは、内容は悪くないのに「読みにくい」と感じさせることがよくあります。原因の多くは、1つの段落に複数の主張が混ざっていることです。

Task 2は次の4段落で固定してしまいましょう。

  • 第1段落:問いの言い換え+自分の立場を1文で
  • 第2段落:理由1+具体例
  • 第3段落:理由2+具体例
  • 第4段落:立場の再確認

段落の最初の1文(トピックセンテンス)だけ読めば、その段落で何を言うかがわかる状態を目指します。

例文(自作)

  • One key reason is that online courses allow working adults to study at their own pace.
  • For instance, a nurse on night shifts can watch lectures in the morning after work.

1文目で主張、2文目で具体例、という流れが見えるだけで、読み手の負担はぐっと減ります。

Task 1(アカデミック)では、全体の傾向を述べるOverviewの1文を必ず入れましょう。「数字を順番に並べただけ」の答案は6.0に届きにくくなります。語数が足りない答案も減点につながるので、Task 1は150語、Task 2は250語を必ず超えるよう練習の段階から語数を確認します。

Task 2のエッセイの書き方IELTS Advantage|How to Write a Perfect IELTS Writing Task 2 Essay

使い方:Task 2の導入・本論・結論の役割を確かめられる解説です。この節の4段落の型と比べ、各段落の主張が1つだけになっているかを自分のエッセイで確かめます。

04スピーキング:2文目を言う習慣をつける

5.5のスピーキングで最も多いのは、Part 1の答えが1文で終わってしまうパターンです。

  • Q: Do you like cooking?
  • A(短い例): Yes, I do.
  • A(広げた例): Yes, I do, especially on weekends. I usually make simple pasta dishes because they are quick and my family enjoys them.

答えに理由(because)か具体例(for example / especially)を1つ足すだけで、流暢さと語彙の評価が上がりやすくなります。

Part 2では、2分間話し続けられずに途中で止まってしまう人が多いです。準備の1分間では、文章を書かずにキーワードを4つだけメモしましょう。

  • いつ(when)
  • 何をした(what)
  • なぜ印象に残った(why)
  • 今どう思う(feeling now)

この4つを各30秒ずつ話せば2分になります。スマホで録音して、止まった箇所を確認する練習を週3回続けてください。

Part 1の質問に自信を持って答えるEnglish Speaking Success|IELTS Speaking Part 1: Answer Any Question Confidently (Band 7+)

使い方:Part 1の質問に自信を持って答える方法を学べます。見終わったら身近な質問を3つ選び、この節の「答え+理由か具体例」の形で録音して、1文で終わっていないか聞き直します。

公式が教えるスピーキングPart 2のコツTakeIELTS Official|Speaking Part 2 Tips for IELTS Speaking | TakeIELTS Preparation

使い方:公式チャンネルによるPart 2のヒントの動画です。見たあと、この節の4つのキーワード(when・what・why・feeling now)でメモを作り、2分のスピーチを録音します。

056週間の練習メニュー

1日60〜90分を想定した6週間プランです。

  1. 1〜2週目:ミスの洗い出し 公式サンプルや問題集でL・Rを1セットずつ解き、間違いを「知識」「うっかり」に分類。ライティングはTask 2を1本書いて段落構成をチェック。
  2. 3〜4週目:型の定着 Task 2を週2本(4段落固定)、Task 1を週2本(Overview必須)。スピーキングはPart 1の質問に「答え+理由」で毎日5問。
  3. 5週目:時間を計る リーディングを1パッセージ20分で解く練習。リスニングは語数制限と複数形のチェックを習慣化。
  4. 6週目:通し練習 4技能を本番と同じ時間で1回。終わったら弱点リストを作り、本番まで見直す。

1日の例(平日)

  • 20分:単語と言い換え表現の復習
  • 30分:リスニングまたはリーディング1パート
  • 20分:スピーキング録音またはライティングの段落1つ

ポイント:毎日の練習を少しずつ、でも必ず「本番の形式」で。

066週間メニューで使う無料の教材:公式の練習問題と練習サイト4つ

6週間メニューは「本番の形式」で練習することが前提です。教材に迷ったら、まずは無料で使える次のサイトから選びましょう。

サイト特徴このメニューでの使い方
Take IELTS(British Council)IELTSを共同で運営する団体の、公式の無料練習1〜2週目の「ミスの洗い出し」に。リスニングとリーディングを1セットずつ解く
IELTS Prepare(IDP)IDP公式の体験テストと対策動画公式の体験テストで、問題の画面と指示文の書き方に慣れる
IELTS Online Tests本番に近い画面で模試を解ける(要登録)5〜6週目の「時間を計る」「通し練習」に。コンピューター版を受ける人に向く
IELTS LizIELTS講師による無料レッスンが技能別に並ぶ間違いが多かった技能のレッスンを1つ選んで読み、翌日の演習で試す

1〜2週目の「ミスの洗い出し」の手順

  1. Take IELTS か IELTS Prepare の練習問題で、リスニングを1セット解く
  2. 答え合わせのあと、間違えた問題を「知識」と「うっかり(複数形・語数・つづり)」の2列の表に書き分ける
  3. うっかりの列に入った問題は、どのチェックを忘れたかを1語でメモする(s、語数、つづり)
  4. 同じ手順をリーディングでも行い、2つの表を並べて、どちらの技能のうっかりが多いかを確かめる

練習サイトの問題は公式問題とは別物のこともあります。点数そのものより、ミスの種類を数える材料として使いましょう。

バンド7+を目指す30日間の自習プランAsad Yaqub IELTS|IELTS At Home: 30 Days SELF STUDY Plan For Target Band 7+ By Asad Yaqub

使い方:自宅でバンド7以上を目指す30日の自習プランの紹介です。動画のプランと記事の6週間メニューを見比べ、自分の生活に入る分だけを週ごとの予定表に書き込みます。

07語彙:新しい単語より「使える単語」を増やす

5.5の段階で難しい単語帳を最初から覚え直す人がいますが、6.0に必要なのは、知っている単語を正しいつづりで書け、文の中で使える状態にすることです。

「使える単語」にする3ステップ

  1. 問題演習で出会った単語のうち、意味は知っているのに書けなかった語を10個選ぶ
  2. 1語につき自作の例文を1つ作る(例:The number of tourists has increased steadily since 2015.)
  3. 翌日、日本語だけを見て英文を書き出す(想起練習)

つづりを正確に覚えるには、声に出しながら書くのが効果的です。accommodation、environment、government など、IELTSでよく使うのにつづりを間違えやすい語は、リストにして週1回テストしましょう。

テーマ別の基本語をそろえる

IELTSでは教育・環境・健康・仕事・技術などの話題がよく扱われます。テーマごとに「名詞5つ・動詞3つ・形容詞2つ」を例文つきで用意するだけで、ライティングとスピーキングの両方で言葉に詰まる場面が減ります。

  • 教育:curriculum, tuition, graduate / attend, enrol, qualify / compulsory, academic
  • 健康:diet, exercise, stress / prevent, reduce, recover / balanced, harmful

08よくある失敗と今日やること

5.5で停滞する人がやりがちな失敗を挙げておきます。

  • 難しい単語帳ばかりに時間を使い、実際の問題演習が少ない
  • ライティングを書きっぱなしにして見直さない
  • 模試の点数だけを見て、ミスの種類を分析しない
  • スピーキングを「頭の中」だけで練習し、声に出さない

6.0は、IELTSの説明でいうCompetent user、つまり慣れた場面ならかなり複雑な英語も扱えるレベルです。今の実力で十分に手が届く位置にいます。今日はまず、直近の問題演習の間違いを「知識」「うっかり」に分けるところから始めましょう。

このコラムで使うサイト・アプリ

もっと見たい人へ

公式で学ぶリスニングの話題TakeIELTS Official|IELTS Listening: Topics and practice questions | TakeIELTS Preparation

今日やること

よくある質問

総合6.0には4技能すべて6.0が必要ですか?

いいえ。総合は4技能の平均を0.5刻みに丸めたものなので、5.5の技能があっても6.0になることがあります。ただし提出先が各技能の最低点を定めている場合もあるので、要件は必ず確認しましょう。

5.5から6.0まで、どのくらいの期間がかかりますか?

個人差が大きく一概には言えません。ミスの削減と型の定着が中心なら、数週間から数か月の集中練習で届く人もいます。毎日の練習量と弱点分析の質が鍵です。

単語帳は何を使えばいいですか?

IELTS向けの単語帳でも構いませんが、5.5→6.0の段階では新しい難語より、よく使う語の言い換え(increase / rise など)と、つづりを正確に書けることを優先しましょう。

読了ボーナス

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