IELTS ライティング Task 1 書き方|グラフ描写の型
IELTSアカデミックのライティングTask 1では、グラフや表、図などの視覚情報を150語以上の英語で説明します。「数字を全部書こうとして時間切れ」「何を書けばいいか分からない」という声が多い問題ですが、実は型を決めてしまえば安定しやすいパートでもあります。この記事では、Task 1共通の4段落構成と、グラフの種類ごとの書き分けを、自作の例文つきで紹介します。

01Task 1の基本:150語・20分・「選んで比べる」
公式の案内では、Task 1は150語以上、目安時間は20分です。Task 2はTask 1の2倍の比重でライティングのスコアに反映されるので、Task 1に時間をかけすぎないことも大切です。
出題されるのは、グラフ、表、チャート、図などの視覚情報。求められているのは、そこに書かれている情報を自分の言葉で説明することです。自分の意見や、グラフに書かれていない理由の推測は必要ありません。
採点は、Task Achievement(課題の達成)、Coherence and Cohesion(一貫性とつながり)、Lexical Resource(語彙)、Grammatical Range and Accuracy(文法の幅と正確さ)の4つの観点で行われます。
Task 1で特に意識したいのは、全部の数字を書かないことです。主な特徴を選び、比較し、まとめる。この「選ぶ力」が評価につながります。
ポイント:Task 1は「グラフの翻訳」ではなく「グラフの要約」。重要な特徴を3〜4つ選べれば十分です。
使い方:公式チャンネルが Task 1 と Task 2 のヒントと練習問題の例を紹介する動画です。Task 1 の部分を見て、この節の「選んで比べる」に当たる助言をメモしてから1問書きます。
02どのタイプでも使える4段落の型
Task 1はグラフの種類にかかわらず、次の4段落構成にすると書きやすくなります。
- 導入(1文):何を示す図かを、問題文を言い換えて書く
- Overview(1〜2文):全体の傾向や最も目立つ特徴
- 詳細1:特徴の1つめを数字つきで説明
- 詳細2:特徴の2つめを数字つきで説明
導入の言い換え例(自作)
問題文:The graph below shows the number of international students at a university between 2010 and 2020.
導入:The line graph illustrates how many overseas students were enrolled at a university over a ten-year period from 2010.
shows → illustrates、international → overseas、between 2010 and 2020 → over a ten-year period from 2010 のように、語句と構文を少しずつ変えるのがコツです。
Overviewが最重要
Overviewでは細かい数字を入れず、全体像を述べます。
例:Overall, the number of international students rose steadily throughout the period, with the sharpest increase occurring in the final three years.
ポイント:Overviewは「このグラフを一言で言うと?」への答え。書き始める前に日本語で一言まとめてみると、迷いが減ります。
使い方:Task 1 の導入段落の書き方レッスンです。問題文の言い換え方を見たら、この節の言い換え例と同じように別の問題文で1文目を書きます。
03折れ線・棒・円グラフ、表の書き分け
折れ線グラフ:変化の方向と大きさ
時間の経過にともなう変化を描写します。上昇・下降・横ばい・変動のどれかを見極め、ピークと最低点を押さえましょう。
- rose sharply / increased gradually / remained stable / fluctuated / peaked at / fell to a low of
- 例:Sales climbed gradually to reach a peak of 500 units in 2018, before dropping slightly.
棒グラフ:項目どうしの比較
最大・最小の項目、差が大きい組み合わせに注目します。
- the highest / the lowest / twice as many as / slightly more than / by far the largest
- 例:Car use was by far the most common way of commuting, accounting for nearly half of all journeys.
円グラフ:割合の構成
全体に占める割合を比べます。複数の円グラフがある場合は、変化した項目を中心に書きます。
- accounted for / made up / a quarter of / just over a third / the largest share
- 例:Housing made up the largest share of spending, at about 35 percent.
表:数字が多いので「選ぶ」が勝負
表は情報量が多いぶん、全部書こうとすると失敗します。行と列を見比べて、最大・最小・例外的な数字を3〜4つ選びましょう。
ポイント:同じ動詞をくり返さないよう、increase / rise / grow、decrease / decline / fall をローテーションで使いましょう。
04グラフの種類別:お手本と練習素材が見つかるサイト
型を覚えたら、解答例を見て書き比べるのが近道です。
| サイト | 特徴 | 使い方 |
|---|---|---|
| IELTS Liz | 無料レッスンが数百本。Task 1 のモデル解答も多い | 自分で書いたあとに同じ種類のモデル解答を読み、Overview の書き方だけを比べる |
| IELTSbuddy | エッセイ例とグラフ問題が多い | 練習用のグラフを探すのに使う。種類(折れ線・棒・円・表)ごとに1問ずつ解く |
| IELTS Advantage | 元試験官チームの攻略ブログ | プロセス図や地図など、苦手な種類の解説を読んでから書く |
| Academic Phrasebank | 論文・レポートの決まり文句を場面別にまとめたサイト | 傾向や比較を表す表現の項目を見て、自分の表現リストを増やす |
モデル解答との比べ方
- 20分で自分の答案を書く
- モデル解答を読み、Overview の文に線を引く
- 自分の答案とモデル解答で、選んだ特徴が同じかを確かめる
- モデル解答で使われている比較・変化の表現を3つ書き写し、次の答案で使う
モデル解答を丸ごと暗記して本番で使うのは避けましょう。設問とずれた文は評価されにくくなります。
05プロセス図と地図問題の書き方
Task 1では、グラフ以外にプロセス(工程)を示す図や、場所の変化を示す地図が出ることもあります。
プロセス図:順番と受動態
製品ができる工程や、自然のサイクルなどを説明します。主語よりも「何がされるか」が大切なので、受動態がよく使われます。
- 順番の言葉:first, then, next, after that, once..., finally
- 例:First, the raw materials are collected and cleaned. They are then heated before being shaped into bricks.
- Overviewの例:Overall, the process consists of six stages, beginning with collection and ending with delivery.
地図:位置と変化
同じ場所の過去と現在などを比べる問題です。何が新しく作られ、何がなくなったかを整理します。
- 変化:was replaced by / was demolished / was converted into / was extended / a new ... was built
- 位置:to the north of / next to / opposite / in the centre of
- 例:The small park to the east of the station was converted into a car park.
ポイント:プロセス図は「何段階あるか」、地図は「最大の変化は何か」をOverviewに書くと、全体像がすぐに伝わります。
使い方:プロセス図の解説動画です。受動態と順序の表現を確かめたら、料理など身近な工程を受動態で5文説明する練習をします。
使い方:地図問題のサンプル解答を紹介する短い動画です。解答の段落の並びをまねして、地元の駅前の今と昔を比べる文を3つ書いてみます。
0620分で書き切る手順とよくある失敗
20分の使い方
- 2〜3分:図を読み、特徴を3〜4つ選んで、Overviewの一文を決める
- 13〜14分:4段落で書く
- 3分:数字・時制・語数を確認
コンピューター版では、画面に入力した語数が表示されます。150語を下回らないことを確認しましょう。多く書けば書くほど良いというわけではないので、170〜190語程度でまとまれば十分です。
よくある失敗
- Overviewがない:数字が正確でも、全体像がないと課題の達成が弱いと判断されやすくなります。
- 理由を書く:「経済が成長したから」などの推測は不要です。
- 時制のミス:過去のデータは過去形、将来の予測があれば is expected to などを使い分けます。
- 単位の書き忘れ:percent、million、tonnes など、単位があいまいになると情報が不正確になります。
ポイント:書き終えたら「Overviewはあるか」「数字に単位はあるか」の2点だけは必ず確認しましょう。
07Task 1が上達する1週間メニュー
Task 1は型が決まっているので、短い練習をくり返すと着実に上達します。
- 月:折れ線グラフを1問。導入とOverviewだけを書く(10分)
- 火:月曜の問題で詳細の2段落を書き、全体を仕上げる
- 水:棒グラフを1問、20分で通して書く
- 木:水曜の答案を見直し、同じ動詞のくり返しを言い換える
- 金:円グラフか表を1問、特徴を選ぶ練習(書く前に3つ箇条書き)
- 土:プロセス図か地図を1問、受動態と位置表現を意識して書く
- 日:1週間の答案からOverviewだけを抜き出して読み比べ、自分の型を確認
添削してくれる人がいない場合は、書いた答案を数日おいてから読み直すだけでも、くり返しや不自然な表現に気づけます。
今日できることは、手元のグラフを1つ選んで「Overall, ...」の一文を書いてみることです。Task 1の力は、この一文を書く練習から伸びていきます。
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よくある質問
Task 1は150語を超えれば何語でもいいですか?
150語以上が条件ですが、長ければ高評価というわけではありません。主な特徴を的確に選んで比べられていれば、170〜190語程度でも十分にまとまります。Task 2に時間を残すことも意識しましょう。
グラフの数字はすべて書くべきですか?
すべて書く必要はありません。むしろ主な特徴を選んで比較することが大切です。目立つ最大値・最小値・大きな変化などを、数字を添えて説明しましょう。
ジェネラル・トレーニングのTask 1も同じですか?
ジェネラル・トレーニングのTask 1は、グラフの描写ではなく手紙を書く問題です。この記事の内容はアカデミック向けなので、受験するモジュールを確認しましょう。
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