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第14章|試験コラム2026-09-282026-10-10 更新

IELTS ライティング Task 1 書き方|グラフ描写の型

IELTSアカデミックのライティングTask 1では、グラフや表、図などの視覚情報を150語以上の英語で説明します。「数字を全部書こうとして時間切れ」「何を書けばいいか分からない」という声が多い問題ですが、実は型を決めてしまえば安定しやすいパートでもあります。この記事では、Task 1共通の4段落構成と、グラフの種類ごとの書き分けを、自作の例文つきで紹介します。

01Task 1の基本:150語・20分・「選んで比べる」

公式の案内では、Task 1は150語以上、目安時間は20分です。Task 2はTask 1の2倍の比重でライティングのスコアに反映されるので、Task 1に時間をかけすぎないことも大切です。

出題されるのは、グラフ、表、チャート、図などの視覚情報。求められているのは、そこに書かれている情報を自分の言葉で説明することです。自分の意見や、グラフに書かれていない理由の推測は必要ありません。

採点は、Task Achievement(課題の達成)、Coherence and Cohesion(一貫性とつながり)、Lexical Resource(語彙)、Grammatical Range and Accuracy(文法の幅と正確さ)の4つの観点で行われます。

Task 1で特に意識したいのは、全部の数字を書かないことです。主な特徴を選び、比較し、まとめる。この「選ぶ力」が評価につながります。

ポイント:Task 1は「グラフの翻訳」ではなく「グラフの要約」。重要な特徴を3〜4つ選べれば十分です。

公式チャンネルのライティング解説TakeIELTS Official|Understand IELTS Writing: Tips and practice questions for Task 1 and 2 | TakeIELTS Preparation

使い方:公式チャンネルが Task 1 と Task 2 のヒントと練習問題の例を紹介する動画です。Task 1 の部分を見て、この節の「選んで比べる」に当たる助言をメモしてから1問書きます。

02どのタイプでも使える4段落の型

Task 1はグラフの種類にかかわらず、次の4段落構成にすると書きやすくなります。

  1. 導入(1文):何を示す図かを、問題文を言い換えて書く
  2. Overview(1〜2文):全体の傾向や最も目立つ特徴
  3. 詳細1:特徴の1つめを数字つきで説明
  4. 詳細2:特徴の2つめを数字つきで説明

導入の言い換え例(自作)

問題文:The graph below shows the number of international students at a university between 2010 and 2020.

導入:The line graph illustrates how many overseas students were enrolled at a university over a ten-year period from 2010.

shows → illustrates、international → overseas、between 2010 and 2020 → over a ten-year period from 2010 のように、語句と構文を少しずつ変えるのがコツです。

Overviewが最重要

Overviewでは細かい数字を入れず、全体像を述べます。

例:Overall, the number of international students rose steadily throughout the period, with the sharpest increase occurring in the final three years.

ポイント:Overviewは「このグラフを一言で言うと?」への答え。書き始める前に日本語で一言まとめてみると、迷いが減ります。

Task 1の書き出しをマスターIELTS Liz|IELTS Writing Task 1 Introduction Paragraph - High Band Score Lesson

使い方:Task 1 の導入段落の書き方レッスンです。問題文の言い換え方を見たら、この節の言い換え例と同じように別の問題文で1文目を書きます。

03折れ線・棒・円グラフ、表の書き分け

折れ線グラフ:変化の方向と大きさ

時間の経過にともなう変化を描写します。上昇・下降・横ばい・変動のどれかを見極め、ピークと最低点を押さえましょう。

  • rose sharply / increased gradually / remained stable / fluctuated / peaked at / fell to a low of
  • 例:Sales climbed gradually to reach a peak of 500 units in 2018, before dropping slightly.

棒グラフ:項目どうしの比較

最大・最小の項目、差が大きい組み合わせに注目します。

  • the highest / the lowest / twice as many as / slightly more than / by far the largest
  • 例:Car use was by far the most common way of commuting, accounting for nearly half of all journeys.

円グラフ:割合の構成

全体に占める割合を比べます。複数の円グラフがある場合は、変化した項目を中心に書きます。

  • accounted for / made up / a quarter of / just over a third / the largest share
  • 例:Housing made up the largest share of spending, at about 35 percent.

表:数字が多いので「選ぶ」が勝負

表は情報量が多いぶん、全部書こうとすると失敗します。行と列を見比べて、最大・最小・例外的な数字を3〜4つ選びましょう。

ポイント:同じ動詞をくり返さないよう、increase / rise / grow、decrease / decline / fall をローテーションで使いましょう。

04グラフの種類別:お手本と練習素材が見つかるサイト

型を覚えたら、解答例を見て書き比べるのが近道です。

サイト特徴使い方
IELTS Liz無料レッスンが数百本。Task 1 のモデル解答も多い自分で書いたあとに同じ種類のモデル解答を読み、Overview の書き方だけを比べる
IELTSbuddyエッセイ例とグラフ問題が多い練習用のグラフを探すのに使う。種類(折れ線・棒・円・表)ごとに1問ずつ解く
IELTS Advantage元試験官チームの攻略ブログプロセス図や地図など、苦手な種類の解説を読んでから書く
Academic Phrasebank論文・レポートの決まり文句を場面別にまとめたサイト傾向や比較を表す表現の項目を見て、自分の表現リストを増やす

モデル解答との比べ方

  1. 20分で自分の答案を書く
  2. モデル解答を読み、Overview の文に線を引く
  3. 自分の答案とモデル解答で、選んだ特徴が同じかを確かめる
  4. モデル解答で使われている比較・変化の表現を3つ書き写し、次の答案で使う

モデル解答を丸ごと暗記して本番で使うのは避けましょう。設問とずれた文は評価されにくくなります。

05プロセス図と地図問題の書き方

Task 1では、グラフ以外にプロセス(工程)を示す図や、場所の変化を示す地図が出ることもあります。

プロセス図:順番と受動態

製品ができる工程や、自然のサイクルなどを説明します。主語よりも「何がされるか」が大切なので、受動態がよく使われます。

  • 順番の言葉:first, then, next, after that, once..., finally
  • 例:First, the raw materials are collected and cleaned. They are then heated before being shaped into bricks.
  • Overviewの例:Overall, the process consists of six stages, beginning with collection and ending with delivery.

地図:位置と変化

同じ場所の過去と現在などを比べる問題です。何が新しく作られ、何がなくなったかを整理します。

  • 変化:was replaced by / was demolished / was converted into / was extended / a new ... was built
  • 位置:to the north of / next to / opposite / in the centre of
  • 例:The small park to the east of the station was converted into a car park.

ポイント:プロセス図は「何段階あるか」、地図は「最大の変化は何か」をOverviewに書くと、全体像がすぐに伝わります。

Task 1のプロセス図を得意にするIELTS Advantage|Task 1 Process Diagrams: Transform Band 6 to 9 [+ Free Task 1 PDF]

使い方:プロセス図の解説動画です。受動態と順序の表現を確かめたら、料理など身近な工程を受動態で5文説明する練習をします。

Task 1地図問題のサンプル解答Asad Yaqub IELTS|IELTS Writing Task 1 - Maps: Sample Answer By Asad Yaqub

使い方:地図問題のサンプル解答を紹介する短い動画です。解答の段落の並びをまねして、地元の駅前の今と昔を比べる文を3つ書いてみます。

0620分で書き切る手順とよくある失敗

20分の使い方

  1. 2〜3分:図を読み、特徴を3〜4つ選んで、Overviewの一文を決める
  2. 13〜14分:4段落で書く
  3. 3分:数字・時制・語数を確認

コンピューター版では、画面に入力した語数が表示されます。150語を下回らないことを確認しましょう。多く書けば書くほど良いというわけではないので、170〜190語程度でまとまれば十分です。

よくある失敗

  • Overviewがない:数字が正確でも、全体像がないと課題の達成が弱いと判断されやすくなります。
  • 理由を書く:「経済が成長したから」などの推測は不要です。
  • 時制のミス:過去のデータは過去形、将来の予測があれば is expected to などを使い分けます。
  • 単位の書き忘れ:percent、million、tonnes など、単位があいまいになると情報が不正確になります。

ポイント:書き終えたら「Overviewはあるか」「数字に単位はあるか」の2点だけは必ず確認しましょう。

07Task 1が上達する1週間メニュー

Task 1は型が決まっているので、短い練習をくり返すと着実に上達します。

  1. 月:折れ線グラフを1問。導入とOverviewだけを書く(10分)
  2. 火:月曜の問題で詳細の2段落を書き、全体を仕上げる
  3. 水:棒グラフを1問、20分で通して書く
  4. 木:水曜の答案を見直し、同じ動詞のくり返しを言い換える
  5. 金:円グラフか表を1問、特徴を選ぶ練習(書く前に3つ箇条書き)
  6. 土:プロセス図か地図を1問、受動態と位置表現を意識して書く
  7. 日:1週間の答案からOverviewだけを抜き出して読み比べ、自分の型を確認

添削してくれる人がいない場合は、書いた答案を数日おいてから読み直すだけでも、くり返しや不自然な表現に気づけます。

今日できることは、手元のグラフを1つ選んで「Overall, ...」の一文を書いてみることです。Task 1の力は、この一文を書く練習から伸びていきます。

このコラムで使うサイト・アプリ

もっと見たい人へ

Task 1の書き出しを整えるIELTS Advantage|IELTS Writing Task 1 Introductions [+ Free Task 1 PDF]
IDP公式でライティングの全体像をつかむIELTS by IDP|IELTS Writing | IELTS Prepare by IDP (Episode 7)

今日やること

よくある質問

Task 1は150語を超えれば何語でもいいですか?

150語以上が条件ですが、長ければ高評価というわけではありません。主な特徴を的確に選んで比べられていれば、170〜190語程度でも十分にまとまります。Task 2に時間を残すことも意識しましょう。

グラフの数字はすべて書くべきですか?

すべて書く必要はありません。むしろ主な特徴を選んで比較することが大切です。目立つ最大値・最小値・大きな変化などを、数字を添えて説明しましょう。

ジェネラル・トレーニングのTask 1も同じですか?

ジェネラル・トレーニングのTask 1は、グラフの描写ではなく手紙を書く問題です。この記事の内容はアカデミック向けなので、受験するモジュールを確認しましょう。

読了ボーナス

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