IELTSスピーキング・ライティングで6.5〜7.0を取る方法
IELTSでオーバーオール6.5〜7.0を狙うとき、多くの人が苦戦するのがスピーキングとライティングです。リスニングやリーディングは問題演習で伸ばしやすい一方、アウトプット系は「何をどう直せばいいか」が見えにくいからです。この記事では、公式の採点観点を手がかりに、6.5〜7.0に届くための具体的な練習法を整理しました。

01採点観点を知ることが最短ルート
スピーキングとライティングは、それぞれ4つの観点で採点されます。
ライティング
- Task Achievement(Task 1)/Task Response(Task 2):課題にきちんと答えているか
- Coherence and Cohesion:文章の流れとまとまり
- Lexical Resource:語彙の幅と正確さ
- Grammatical Range and Accuracy:文法の幅と正確さ
スピーキング
- Fluency and Coherence:流暢さと話のまとまり
- Lexical Resource:語彙の幅と正確さ
- Grammatical Range and Accuracy:文法の幅と正確さ
- Pronunciation:発音のわかりやすさ
公開されている採点基準(バンド記述子)を読むと、6から7へ上がるときのカギは、「幅」と「正確さ」の両立、そして話や文章の展開がどれだけ自然かだとわかります。つまり、ミスをしないだけでも、難しい表現を使うだけでも足りないのです。
ポイント:公式の採点基準(Band descriptors)は公開されています。英語で読むのは大変ですが、6と7の行だけ見比べてみると、自分が目指すべきものが具体的になりますよ。
02採点観点に沿って練習できるサイトと道具
6.5〜7.0を目指す練習では、採点観点のどこを直すかを決めてから書く・話すことが大切です。観点ごとに使える素材を分けておきましょう。
| 技能 | 素材 | 使い方 |
|---|---|---|
| ライティング全般 | IELTS Advantage | 元試験官チームによる攻略の解説。Task 2の型の記事を読み、自分の答案の段落構成と比べる |
| ライティング Task 1 | IELTSbuddy | エッセイ例とグラフ問題の解答例が多い。自分で書いたあとに、同じ種類のグラフの解答例と構成を比べる |
| ライティングの自己チェック | Write & Improve(Cambridge) | 英作文を書くと CEFR のレベルの目安が出る。同じ問題を書き直して変化を見る |
| スピーキング | English Speaking Success | IELTS スピーキングの対策チャンネル。Part 1〜3の答え方を見て、答えの長さの目安をつかむ |
| スピーキングの録音 | Vocaroo | 答えを録音し、採点観点の4項目で聞き直す |
観点別の自己チェック(ライティング)
- Task Response:問いのすべての部分に答えているか、蛍光ペンで印をつける
- Coherence and Cohesion:各段落の1文目だけを読んで、話の流れがわかるか
- Lexical Resource:同じ語を3回以上使っていないか
- Grammatical Range and Accuracy:複文が少なくとも2〜3文あるか
自動で判定するサービスを使う場合は、利用規約の年齢条件を確かめ、未成年の人は保護者の同意を得てから使いましょう。
使い方:公式チャンネルによるライティングの採点の解説です。この節の4つの観点の説明と照らし合わせ、自分の答案で最初に直す観点を1つ決めます。
03ライティングTask 2:6.5〜7.0のエッセイ構成
Task 2は採点上の比重が大きいので、ここを安定させることが最優先です。
4段落の基本構成
- 序論(2〜3文):トピックを自分の言葉で言い換え、自分の立場をはっきり書く
- 本論1(4〜6文):主張 → 説明 → 具体例
- 本論2(4〜6文):主張 → 説明 → 具体例
- 結論(2文):立場と要点を簡潔にまとめる
7.0に近づく3つの工夫
- 問いのすべての部分に答える:「利点と欠点を論じ、自分の意見を述べよ」なら、利点・欠点・意見の3つがすべて必要です。1つでも欠けると課題達成度が下がります
- 1段落1テーマ:段落の最初の文でその段落の主張を示し、残りの文はそれを支えることに集中する
- つなぎ言葉を使いすぎない:Moreover、Furthermore を全文につけると、かえって不自然になります。代名詞(this、such)や言い換えで文をつなぐのも立派な結束性です
語数は250語以上が条件です。多く書きすぎるとミスが増えて見直しの時間もなくなるので、270〜300語程度を目安に、40分で書き切る練習をしましょう。
使い方:Task 2のエッセイの書き方を導入・本論・結論の役割から解説する動画です。この節の4段落構成と比べてから、実際の問題で1本書きます。
04ライティングTask 1:情報を「選んで」「比べる」
アカデミックのTask 1では、グラフや図の情報を150語以上で説明します。ジェネラルでは手紙を書きます。ここではアカデミックを中心に解説します。
Task 1の構成
- 導入:図が何を示しているかを言い換える(1文)
- 概要(オーバービュー):全体の大きな傾向や、最も目立つ特徴を2つほど(2文)
- 詳細1・2:具体的な数値を使って、特徴をグループに分けて説明
多くの人が見落としがちなのが概要です。すべての数値を順番に並べるのではなく、「全体として増加傾向」「AとBは対照的」など、図全体から言える特徴をまとめる力が求められます。
比較表現を自分で作っておく
- A rose sharply, while B remained relatively stable.
- The figure for A was roughly twice as high as that for B.
- A accounted for the largest share, at around 40 percent.
ジェネラルの手紙では、指示された3つの要点をすべて盛り込むこと、相手との関係に合った丁寧さ(フォーマルかカジュアルか)で書くことが大切です。
使い方:Task 1の導入段落の書き方のレッスンです。この節の構成の1段落目として、グラフのタイトルを言い換えて書く練習を3題分やります。
05スピーキングPart 1〜3:答えの長さと広げ方
スピーキングで6.5〜7.0を目指すには、答えの長さをパートに合わせて調整することが重要です。
Part 1(身近な質問):2〜3文で答える
Yes / No だけで終わらせず、「答え + 理由 または 具体例」で答えます。
- 例:Do you like cooking? → Yes, I do. I usually cook on weekends because it helps me relax after a busy week.
Part 2(1〜2分のスピーチ):メモの取り方がカギ
準備時間のあいだに、カードの項目ごとにキーワードを書きます。文章で書こうとすると時間が足りません。話すときは、過去の出来事なら時系列、物や場所の説明なら「特徴 → 思い出 → 感想」の流れにすると、途中で詰まりにくくなります。
Part 3(抽象的なディスカッション):意見 + 理由 + 比較
Part 3では、社会全体に関わる質問が多くなります。
- 自分の意見を述べる
- 理由を説明する
- 「昔と今」「若い世代と年配の世代」「都市と地方」などの比較を加える
この「比較」が、話を自然に広げ、語彙や文法の幅を見せるチャンスになります。すぐに答えが浮かばないときは、That's an interesting question. のような一言で考える時間を作るのも、自然な会話の一部です。
使い方:スピーキングでバンド7を目指す5つのコツの紹介です。この節の答えの長さの目安と合わせ、Part 1の録音で1つずつ意識して練習します。
使い方:Part 2の答えを3ステップで組み立てる方法の解説です。この節の広げ方と組み合わせ、毎日1つのテーマで2分話して録音します。
06「幅」を見せる語彙と文法のトレーニング
6から7へ上がるには、語彙と文法の幅が必要です。とはいえ、難しい単語を無理に詰め込むと不自然になります。おすすめは、自分がよく話すテーマで使える表現を少しずつ増やすことです。
語彙:言い換えリストを作る
よく使う単語について、言い換えを2〜3個ずつノートにまとめます。
- important → essential, crucial, significant
- problem → issue, challenge, concern
- increase → rise, grow, go up
ただし、言い換えはニュアンスが少しずつ違います。例文とセットで覚え、自分で使ってみることが大切です。
文法:「複文」を意識して使う
関係詞(which、who)、条件文(If ... would ...)、譲歩(Although ...)、分詞構文などを、1つの答えや段落に1回は入れるつもりで練習しましょう。
ポイント:幅を出そうとしてミスが増えては本末転倒です。まずは確実に使える形を増やし、「正確に使える幅」を広げるイメージで取り組みましょう。
07独学でもできる1週間の練習メニュー
スピーキングとライティングは、独学でも工夫次第で伸ばせます。以下は1週間のメニュー例です。
- 月:Task 2を1本(40分)。書いたら採点観点の4項目で自己チェック
- 火:スピーキングPart 1の質問に10問答えて録音。聞き返してメモ
- 水:Task 1を1本(20分)。概要が書けているかを確認
- 木:月曜のTask 2を書き直す。言い換えと複文を追加
- 金:Part 2のトピックカードを2つ。1分準備・2分スピーチで録音
- 土:Part 3の質問に答える練習。家族や友人、オンライン英会話で相手をしてもらうのも◎
- 日:1週間の録音と英文を見直し、よく出たミスをノートにまとめる
録音を聞き返すときのチェックポイント
- 「えーと」「uh」で止まる時間が長すぎないか
- 同じ単語を何度も使っていないか
- 答えが短すぎないか(Part 1で1文だけ、など)
生成AIを使う場合は、自分のエッセイを貼りつけて「文法の誤りを指摘して」と頼むなど、添削の補助として使うのがおすすめです。ただしAIの採点はあくまで参考。最終的には公式の採点基準に照らして、自分で判断する力をつけていきましょう。
使い方:バンド7レベルの模擬テストと講師のフィードバックです。週末の振り返りで見て、講師の指摘と同じ点が自分の録音にないかを確かめます。
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よくある質問
スピーキングでアメリカ英語とイギリス英語、どちらで話すべきですか?
どちらでも問題ありません。大切なのは、聞き手にとってわかりやすい発音かどうかです。1つの答えの中で極端に混ざるより、自分が話しやすい方で一貫させると自然です。
ライティングで語数を大幅に超えると減点されますか?
最低語数を下回ると不利になりますが、上限は定められていません。ただし長く書くほどミスが増え、時間も足りなくなりやすいので、Task 2は270〜300語程度を目安にするのが現実的です。
暗記した答えを話すのはよくないですか?
丸暗記した文章をそのまま話すと不自然に聞こえやすく、質問からずれる原因にもなります。暗記するなら文章ではなく、使える表現や話の流れの型にとどめ、その場で組み立てる練習をしましょう。
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