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第3章|続ける技術コラム2026-09-282026-10-09 更新

通勤時間の英語学習法|電車・車・徒歩別のおすすめメニュー

毎日の通勤時間、往復で1時間近くになる人も少なくありません。1年に換算すると、かなりの時間です。この時間を英語に使えたら、と考える人は多いはず。ただし、通勤の手段によってできることは大きく変わります。この記事では、電車・車・徒歩など手段別に、安全で続けやすい英語学習の方法を紹介します。

01通勤時間は英語学習の「ゴールデンタイム」

通勤時間には、英語学習に向いている特徴があります。

  • 毎日決まった時間にある:習慣にしやすい
  • ほかにやることが少ない:スマホを見るくらいしかやることがない
  • 終わりが決まっている:「駅に着くまで」と区切りやすい

片道30分でも、往復で1日1時間。週5日なら5時間、1か月で約20時間です。この時間を少しずつ英語に回すだけで、かなりの量のインプットができます。

ただし、通勤手段によって「目を使えるか」「声を出せるか」「集中できるか」が違います。自分の通勤スタイルに合わせてメニューを選びましょう。

大前提:車の運転中や自転車に乗っている間、歩きスマホは絶対にしないでください。画面を見る操作は、止まってから、または乗り物を降りてからにしましょう。

通勤学習を始める前の準備

通勤学習をスムーズに始めるには、前の晩の準備が大切です。音声をダウンロードしておけば、電波の弱い地下鉄の区間でも途切れずに聞けます。イヤホンの充電も忘れずに。朝の家を出る前に「今日はこれを聞く」と決めておくだけで、駅に着いてから迷う時間がなくなります。

02電車・バス通勤(座れる/立っている)

電車やバスは、英語学習に最も向いている通勤手段です。

座れるとき:目と耳の両方を使う

  • 単語アプリで復習
  • 英文記事や多読用の本を読む
  • 英語日記の下書きをスマホのメモに書く

たとえば今日の日記なら、こんな3文でも十分です。

  • I woke up late this morning.(今朝は寝坊しました)
  • I had to run to the station.(駅まで走らなければなりませんでした)
  • I'll go to bed early tonight.(今夜は早く寝ます)

立っているとき:耳を中心に

  • リスニング(ポッドキャスト、学習者向け音声、英語のニュース)
  • 聞いた英語を、声に出さずに頭の中で追いかける「サイレントシャドーイング」

周りに人がいる場所では声を出さないのがマナーです。口を小さく動かすだけでも練習になります。満員電車でスマホを操作しにくいときは、乗る前に再生ボタンを押しておき、あとは耳だけで学ぶと決めておくと楽です。

人気ポッドキャストの短編物語回Luke's English Podcast|724. The Mountain (Short Story for learners of English)

使い方:Luke's English Podcast の学習者向け短編ストーリー回です。座れた日の行きの電車で、物語の部分だけをくり返し聞き、あらすじを英語1文で言います。

03車通勤:耳だけで学ぶ

車の運転中は、画面を一切見ないのが鉄則です。音声だけで完結する学習にしましょう。

おすすめの学び方

  1. 乗る前に、その日に聞く音声を再生リストにしておく
  2. 同じ音声を1週間くり返し聞く(毎日違うものより定着しやすい)
  3. 車内に一人なら、聞こえた英語をまねして声に出すのもOK

車内は声を出せる数少ない場所です。短いフレーズを聞いて、そのまま繰り返す練習に向いています。

  • Could you say that again?(もう一度言っていただけますか?)
  • That makes sense.(なるほど、わかります)
  • Let me think about it.(ちょっと考えさせてください)

ただし、運転に集中できなくなるほど難しい音声は避けましょう。道が混んでいるとき、初めての道を走るときは、英語を止めて運転に集中してください。

英会話の型100パターンを聞き流し英語聞き流し | Sakura English|【200万回再生突破!大人気動画】ネイティブ覚える順「英会話の型」100パターン300フレーズ【186】

使い方:英会話でよく使う型を100パターンまとめて聞ける動画です。車内に一人のときに再生し、聞こえたフレーズをそのまま声に出してくり返します。

04徒歩・自転車通勤

徒歩:リスニングと独り言

歩きながらのリスニングは、足のリズムがあって意外と集中できます。周りの音が聞こえる程度の音量にして、安全に気をつけましょう。

周りに人がいないときは、見えたものを英語で小さく言ってみる「実況練習」もおすすめです。

  • There's a new café on the corner.(角に新しいカフェがある)
  • The traffic light is red.(信号が赤だ)
  • It looks like it's going to rain.(雨が降りそうだ)

言えなかった単語は、あとで調べるためにメモしておきます。「信号待ち」「横断歩道(crosswalk)」「工事中(under construction)」など、毎日目にするものの英語は、覚えるとすぐに使えて楽しいものです。

自転車:乗っている間は学習しない

自転車に乗りながらイヤホンで音声を聞くことは、安全面から問題があるとされ、地域のルールで制限されている場合もあります。自転車に乗っている間は学習しないと決めて、駐輪場から駅や会社まで歩く時間などを活用しましょう。

05リスニングは「同じ音声をくり返す」が効く

通勤中のリスニングでよくあるのが、毎日違う音声を聞き流して「なんとなく聞いた気がする」で終わるパターンです。

おすすめは、1本の音声(5分前後)を1週間くり返す方法です。同じ音声を何度も聞くと、1回目は音のかたまりだったものが、少しずつ単語として聞こえるようになります。

片道30分の1週間メニュー(電車通勤の例)

  • 月曜:新しい音声を3回聞く。わからなくても大意をつかむ(行き)/単語アプリ(帰り)
  • 火曜:同じ音声をスクリプトを見ながら聞く(行き)/スクリプトなしで聞く(帰り)
  • 水曜:同じ音声でサイレントシャドーイング(行き)/英文記事を読む(帰り)
  • 木曜:同じ音声でサイレントシャドーイング(行き)/単語アプリ(帰り)
  • 金曜:スクリプトなしで聞いて、ほぼわかるか確認(行き)/好きな英語コンテンツ(帰り)

1週間後には、月曜日にはわからなかった音声がかなり聞き取れるようになっているはずです。この「わかるようになった」実感が、続けるエネルギーになります。

読書は脳をどう変える?BBC Learning English|How reading shapes your brain 6 Minute English

使い方:読書と脳の関係を扱う 6 Minute English の回です。この節の「1本の音声を1週間くり返す」メニューの教材にし、月曜から順に進めます。

06通勤時間に合う音声素材の選び方

どんな音声を聞くかで、通勤学習の効果は大きく変わります。選ぶときは次のポイントを意識しましょう。

  • 長さ:1本3〜10分程度。片道で何回かくり返せる長さが理想です。
  • スクリプト(台本)があるか:わからなかった部分を確かめられるものを選ぶと、同じ音声をくり返す学習がしやすくなります。
  • 話すスピード:学習者向けに少しゆっくり話している素材から始め、慣れたら自然なスピードの素材に移ります。
  • 内容に興味があるか:仕事に関係する話題、趣味の話題など、興味のある内容のほうが集中力が続きます。

たとえば、学習者向けのやさしいニュース番組、語学学習用のポッドキャスト、公共放送の語学講座などは、スクリプトが用意されていることが多く、通勤学習に向いています。

ポイント:「ためになりそう」より「続けて聞けそう」を優先しましょう。毎朝聞くのが少し楽しみになる素材が、いちばんの教材です。

会議の話題をやさしい英語でBBC Learning English|Talking about meetings Real Easy English

使い方:会議をテーマにしたBBCのやさしい英語の回です。ゆっくりめの会話で、7〜8割わかる素材の目安として、自分にとっての難しさを測ります。

07通勤に向く音声素材と、再生アプリの準備

この記事の条件(3〜10分・スクリプトあり・少しゆっくり・興味がある)に合う素材の例と、通勤前の準備をまとめます。

素材長さ・特徴向いている使い方
BBC Learning English の 6 Minute English約6分の2人の会話。サイトでスクリプトを読める回が多い電車:1本を1週間くり返す教材の第一候補
NHKゴガクラジオ英語講座を日本語の解説つきで聞ける。聞き逃し配信は放送後の一定期間のみ車・徒歩:耳だけで完結しやすい
Luke's English Podcastイギリス英語の学習者向けポッドキャスト。1回が長めの回もある慣れてきた人の帰り道の楽しみ用
Pocket Castsポッドキャストの再生アプリ。速さを変えて聞ける聞き取りにくい回を少しゆっくりにして聞く

前の晩にやる3分の準備

  1. 翌日聞く音声を1本決め、電波が弱い場所でも聞けるようにダウンロードしておく
  2. 再生リストの1曲目にその音声を入れる
  3. スクリプトがある素材は、わからなかった所を確かめる時間(帰宅後5分)を手帳に書く

運転中と自転車に乗っている間は、画面の操作をしないことを最優先にしましょう。音声は乗る前に再生を始めておきます。

08よくある失敗

失敗1:難しすぎる音声を選ぶ

ほとんど聞き取れない音声を毎日流していても、雑音と同じになってしまいます。だいたい7〜8割わかるくらいのレベルを選びましょう。

失敗2:疲れている帰りに難しいことをする

仕事終わりの帰り道は、頭が疲れています。帰りは好きな英語の動画や、軽い単語の復習など、負担の少ないものにすると続きます。

失敗3:乗り換えで集中が切れる

乗り換えが多い人は、区間ごとに内容を分けると便利です。「最初の区間は単語、次の区間はリスニング」のように決めておくと、切り替えもスムーズです。

明日の通勤から始めるために、今夜のうちに聞く音声を1本選んでおきましょう。それだけで、明日の朝の行動がぐっと楽になります。

このコラムで使うサイト・アプリ

もっと見たい人へ

英語を話すのが怖い人へ届く6分間BBC Learning English|Scared to speak English? 6 Minute English

今日やること

よくある質問

聞き流しだけで英語は聞き取れるようになりますか?

何となく聞くだけでは効果が出にくいとされています。同じ音声をくり返し聞き、スクリプトで確認し、頭の中で追いかけるなど、意識して聞く時間をつくると上達しやすくなります。

車の中でシャドーイングしても大丈夫ですか?

一人で運転に支障がない範囲なら声に出すことはできますが、安全が最優先です。混雑時や慣れない道では英語を止め、画面の操作は絶対にしないでください。

通勤時間が10分しかありません。何をすればいいですか?

10分なら単語アプリの復習や、短い音声を1本聞くのがおすすめです。往復で20分になるので、行きは単語、帰りはリスニングのように分けると効率的です。

読了ボーナス

最後まで読んだあなたに、目から鱗をもう1枚

ホント?ウソ?10問チャレンジ目から鱗をぜんぶ見る

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