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🎲 授業アクティビティ集小学校中学校高校📖 約9分

20 Questions(20の質問)― Yes/No 疑問文だけで「秘密の答え」を当てる推理ゲーム

「Is it an animal?」「Can it fly?」「Do you use it at school?」。原則として Yes か No で答えられる質問を重ねて、相手の頭の中の答えを当てる。疑問文を、目的をもって何度も作る帯活動です。

⏱ 時間
5-10分
🧰 準備
なし
👥 形態
全体→ペア
🎯 技能
帯活動・文法・やり取り・スピーキング・ゲーム
📶 CEFR
A1-A2
🛡️
このページのウラ取り 出典 2 件 ― 原田英語.comが集めて読んだ論文・専門書・公的資料。DOI・ISBN・公式ページは書誌データベースとも照合済み 原田英語.comと校閲担当が、主張と出典を1つずつ照合・AI(Codex)による独立チェック済み(2026-10-18) ウラ取りの仕組み →
20 Questions(20の質問)― Yes/No 疑問文だけで「秘密の答え」を当てる推理ゲームのイメージ
💡ねらい
  • be 動詞・一般動詞(do/does)・can の Yes/No 疑問文を、答えを当てるという目的のために何度も作る。
  • 答え(Yes/No)を聞いて次の質問を考える=聞いた情報をもとに推理する力を使う。
  • 帯活動として毎時間くり返し、疑問文の作り方を「考えなくても口から出る」状態に近づける。

20 Questions ってなに?

ひとことで言うと、出題者が心の中で決めた「答え」を、Yes か No で答えられる質問を20回まで重ねて当てる推理ゲームです。

中1の疑問文の単元が終わったあとも、「Do it fly?」「Is it swim?」のような混ざった疑問文はなかなか消えません。ドリルで直すのも1つの方法ですが、20 Questions では「答えを当てたい」という目的のために、生徒は自分から疑問文を作り続けます。答えは原則 Yes か No なので、先生も生徒も迷いません(どちらとも言えないときだけ Sometimes. / I don't know. も可にします)。

🎈たとえるなら

友だちが頭に思い浮かべたものを、質問だけで当てる「当てっこ遊び」と同じです。大事なのは、いきなり「犬?」「猫?」と当てずっぽうを言うのではなく、「動物?」「海にいる?」と範囲を半分ずつしぼっていく質問を考えること。その1問1問が、疑問文を作る練習になっています。

似た活動とのちがい

20 Questions このサイトの Who am I? クイズ(ヒント型) Find Someone Who
質問するのはだれ? 当てる側の生徒 質問はせず、出題者(先生や生徒)が出すヒントを聞く 生徒が歩き回って質問
生徒が主に使う英語 Yes/No 疑問文を作る ヒントを聞いて理解する 決まった疑問文を何人にも聞く
ゴール 答えを当てる 人物・物を当てる 条件に合う人を見つける

やり方を3ステップで

  1. 決める:出題者が答えを紙に書いて伏せる(初回はカテゴリーを先に教える)。
  2. 質問する:ほかの人が Is it …? / Can it …? / Does it …? で質問し、出題者は Yes / No で答える。回数を数える。
  3. 当てる・確かめる:20回以内に当たれば質問側の勝ち。最後に、よくあった疑問文のまちがいを全体で1分だけ確認する。

授業の流れ(分ごと)

時間 活動 先生の動き
0:00〜1:00 先生が出題(答えを紙に書いて伏せる) 質問の型を3つ板書
1:00〜4:00 全体で質問(先生対全体) 指名して質問させ、正しい疑問文を言い直して板書
4:00〜8:00 ペアで交代して出題(2分×2回) 机の間を回りながら生徒の疑問文を聞き、まちがいをメモ
8:00〜10:00 よくあるまちがいを全体で確認 Is / Does / Can の使い分けを1分で確認
20 Questions(20の質問)― Yes/No 疑問文だけで「秘密の答え」を当てる推理ゲームの教室の配置と動き方
🗺️ 教室の配置と動き方(イメージ)
👣手順
  1. お題を決める:先生が答えを紙に書いて伏せる(例:penguin)。初回は「動物」「学校にある物」などカテゴリーを先に教える。
  2. 型の板書:「Is it …? / Can it …? / Does it …?」の3つを黒板の左端に書いておく。
  3. 全体で質問(3分):手を挙げた生徒が質問し、先生は「Yes, it is.」「No, it can't.」と正しい答え方で返す。疑問文が混ざっていたら、先生が正しい形で言い直して(Does it fly? ね)から答える。答えた内容は黒板に Yes/No で記録していく。
  4. 質問の数を数える:黒板に正の字で回数を記録。20回以内に当たれば生徒の勝ち。
  5. ペアで出題(2分×2回):出題者はお題を紙に書いて伏せ、相手が質問する。ワークシートに質問と答えを書きながら進める。
  6. まちがいの共有(2分):先生が机の間を回りながら聞いたまちがい(Do it fly? など)を、名前を出さずに板書し、全体で正しい形に直す。
  7. くり返し:同じ活動を数回の授業で続け、お題のカテゴリーを広げていく(物→動物→人物→場所)。
🗣️先生の英語(そのまま使える)
TI'm thinking of something. Ask me Yes/No questions. You have twenty questions.
S1Is it an animal?
TYes, it is. That's one question.
S2Do it fly?
TDoes it fly? … No, it doesn't. Two questions.
S3Does it live in the sea?
THmm, yes and no. It swims in the sea, but it also comes onto land. Three questions.
S4Is it a penguin?
TYes! You got it in four questions. Great thinking!
TNow it's your turn. Work in pairs. Write your secret word and hide it.
🏫そのまま使える素材

お題リスト(カテゴリー別)

  1. 動物:penguin, giraffe, koala, dolphin, cat, spider, panda, frog
  2. 学校の物:blackboard, eraser, ruler, piano, computer, chair, ball, textbook
  3. 食べ物:curry, banana, sushi, pizza, egg, ice cream, natto, onigiri
  4. 家の物:refrigerator, bed, TV, clock, sofa, toothbrush, shower, mirror
  5. 場所:library, beach, station, hospital, Kyoto, Mt. Fuji, gym, supermarket
  6. 有名人・キャラクター(中2〜):クラスの多くが知る人物にしぼる(例:歴史上の人物、教科書の登場人物)
  7. 職業:doctor, pilot, chef, singer, teacher, farmer, soccer player, police officer
  8. 乗り物:bike, bus, airplane, boat, train, taxi, rocket, car

質問の型(段階別)

  • 中1前半:Is it …? / Is it big? / Is it red?
  • 中1後半:Do you … it? / Does it have …? / Can it …? / Can you … it?
  • 中2:Did he/she …? / Was it …? / Is it bigger than a desk?(比較級)
  • 高校:Would you find it in …? / Is it something that …?(関係代名詞)/ Has it ever been …?

答え方の型:Yes, it is. / No, it isn't. / Yes, it does. / No, it can't. / Sometimes. / I don't know.

🔁アレンジ
  • 小学校:先生が絵カードを1枚隠し持ち、「Is it red?」「Is it an animal?」など決まった型だけで当てる。答えるときは手で○×を出してもよい。
  • 中学:単元の文法に合わせて使える型をしぼる(過去形の単元なら人物で「Did he live in Kyoto?」)。お題を教科書の単語リストから出すと語彙の復習にもなる。
  • 高校:抽象的なお題(freedom, homework, social media)や、教科書の題材に出てくる人物・発明品にする。質問の数を10回に減らし、戦略を考えさせる。
  • 大人数クラス:班対抗にして、班ごとに1回ずつ質問する。質問できるのは班で相談して決めた1文だけ、にすると話し合いも英語に近づく。
  • 苦手な生徒が多いクラス:質問の型カードを配り、読み上げるだけで参加できるようにする。カテゴリーを最初に教えて、答えの範囲をせまくする。
  • オンライン・タブレット:チャットで質問を書きこむ形にすると、つづりと語順の確認もできる。共有スライドに Yes/No の表を作ると記録が残る。
📊評価のポイント

帯活動なので、毎回の記録に残す評価ではなく、疑問文の定着を把握する「指導に生かす評価」として使います。ワークシートの質問文を何回分か集めると、疑問文のまちがいの傾向がわかります。発言の回数だけで態度を評価することはしません。

観点 見るところ A(十分満足) B(おおむね満足) C への手立て
知識・技能 Is / Does / Can の使い分け 3種類の疑問文を正確に使い分ける 1〜2種類を正確に使える 型カードを見ながら言わせる
思考・判断・表現 答えをもとに次の質問を考える Yes/No を生かして範囲をしぼる質問ができる 思いついた質問を順にできる 「大きさ→色→場所」の順番を示す
主体的に学習に取り組む態度 粘り強さとやり方の調整 型カード・相手の答え・前回のふり返りを使って、質問の仕方を直しながら当てようとしている 型カードを使って、最後まで質問を続けようとしている ペアで交代して必ず質問する役をつくり、次に使う型を一緒に決める
⚠️よくあるつまずきと対処
  • 「Do it fly?」「Is it swim?」が出る→ その場で止めて説明するより、先生が正しい形で言い直してから答える(Does it fly? … No, it doesn't.)。「飛べるか」という能力を聞きたいなら Can it fly?、ふだん飛ぶかという習性なら Does it fly? と、どちらも正しい言い方があることも伝える。終わったあとに、よくあるまちがいとして全体で1分だけ確認する。
  • いきなり答えを言い当てようとする(Is it a dog? Is it a cat? …)→「答えを言うのは3回まで」とルールを足し、まず範囲をしぼる質問をするよう促す。
  • 出題者がお題を途中で変える・答えをまちがえる→ お題は紙に書いて伏せさせる。答えに迷ったら「Sometimes.」「I don't know.」も可にする。
  • 日本語で相談が始まる→ 相談は日本語でもよいが、質問は英語だけ、と区切る。班対抗なら英語の質問1文で1回。
  • 毎回同じお題になる→ カテゴリーを先生が指定する(今日は「家の物」)。
🔬なぜ効く?

大人の ESL 学習者34人を対象にした実験では、タスクを通した会話のやり取りと疑問文の発達とのつながりを支持する結果が出て、とくに、やり取りを見ているだけでなく、実際に話し手としてやり取りに参加することの大切さが示唆されました 1。20 Questions は、全員が質問する側に立つ活動です。

また、フランス語を母語とする10〜12歳の子どもを対象にした研究では、コミュニケーション中心の授業の中で疑問文の形に注目させる指導と訂正を行うと、疑問文の発達に短期・長期の両方でプラスにはたらいたと報告されています 2。20 Questions で先生が生徒の疑問文を正しい形で言い直して答えるのは、ゲームの流れを止めずに形に注目させる工夫です。ただし、どちらの研究もゲームそのものの効果を調べたものではないので、「疑問文が自然に身につく」とまでは言えません。まちがいの多い型は、別に短い説明や練習を入れて補いましょう。

❓ よくある質問

Q. 英語の20の質問ゲームは、どう進めますか?

先生が答えを紙に書いて伏せ、「Is it …? / Can it …? / Does it …?」の3つの型を板書します。生徒が全体で質問し、先生が Yes/No で答え、20回以内に当たれば生徒の勝ちです。慣れたらペアで交代して出題します。初回はカテゴリーを先に教えます。

Q. 「Do it fly?」のような疑問文が出たら、その場で直しますか?

止めて説明するより、先生が正しい形で言い直してから答えます(Does it fly? … No, it doesn't.)。終わったあとに、よくあるまちがいとして名前を出さずに板書し、全体で1分だけ確認します。

Q. いきなり答えを言い当てようとする生徒がいます。

Is it a dog? Is it a cat? と当てずっぽうが続くときは、「答えを言うのは3回まで」とルールを足し、まず範囲をしぼる質問をするよう促します。高校では質問の数を10回に減らして、戦略を考えさせる方法もあります。

Q. 20の質問ゲームで、疑問文は身につきますか?

大人の学習者の実験で、タスクを通したやり取りと疑問文の発達のつながりを支持する結果が出て、見ているだけでなく実際に話し手として参加することの大切さが示唆されています 1。ただしゲームそのものの効果を調べた研究ではないので、「自然に身につく」とまでは言えません。まちがいの多い型は、別に短い説明や練習で補います。

Q. 小学校でもできますか?

先生が絵カードを1枚隠し持ち、「Is it red?」「Is it an animal?」など決まった型だけで当てる形にします。答えるときは、手で○×を出してもかまいません。

🎁 玉手箱で使えるツール

原田英語の「英語の先生の玉手箱」の無料ツール。登録なしで授業にそのまま使えます。

📑 出典(2件)

本文の上付き数字に対応。✔ は DOI / ISBN / 公式ページを書誌データベースと機械照合した印です。

  1. Mackey, A. (1999). Input, interaction, and second language development: An empirical study of question formation in ESL. Studies in Second Language Acquisition, 21(4), 557-587. doi:10.1017/S0272263199004027 ✔ DOI照合済やり取り(インタラクション)が疑問文の発達を助けるかを調べた実験。自分からやり取りに参加することの大切さを示した
  2. Spada, N., & Lightbown, P. M. (1993). Instruction and the development of questions in L2 classrooms. Studies in Second Language Acquisition, 15(2), 205-224. doi:10.1017/S0272263100011967 ✔ DOI照合済ケベックの小学生(フランス語話者)の英語の疑問文が、形に注目させる指導と訂正でどう発達するかを調べた研究

最終更新 2026-10-18 ・ 原田英語 まちがいのご指摘はこちら