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🎲 授業アクティビティ集中学校高校📖 約9分

インタビュー&レポート ― 聞いて、メモして、ほかの人に伝える

ペアで相手にインタビューし、聞いた内容を別の人に三人称で報告する。「質問する」「聞き取る」「まとめて話す」がひと続きになる、技能統合型のやり取り活動です。

⏱ 時間
15-20分
🧰 準備
少し
👥 形態
ペア→グループ
🎯 技能
やり取り・スピーキング・リスニング・文法
📶 CEFR
A2-B1
🛡️
このページのウラ取り 出典 2 件 ― 原田英語.comが集めて読んだ論文・専門書・公的資料。DOI・ISBN・公式ページは書誌データベースとも照合済み 原田英語.comと校閲担当が、主張と出典を1つずつ照合・AI(Codex)による独立チェック済み(2026-10-18) ウラ取りの仕組み →
インタビュー&レポート ― 聞いて、メモして、ほかの人に伝えるのイメージ
💡ねらい
  • 相手のことを知るために質問し、答えをメモする。
  • 聞いた内容を整理して、第三者にわかるように伝える(I → he/she の言いかえ)。

インタビュー&レポートってなに?

ひとことで言うと、ペアの相手に英語でインタビューしてメモをとり、そのメモをもとに、相手のことを別の人に "He / She ..." で報告する活動です。

🎈たとえるなら

新聞記者の「取材」と「記事」です。取材(インタビュー)しただけでは仕事は終わりません。聞いたことを読者(ほかの人)にわかるように伝えて、はじめて記事になります。大事なのは、聞いた I play ... を He plays ... に言いかえるところです。

Find Someone Who とのちがい

Find Someone Who インタビュー&レポート
聞く相手 次々に、たくさんの人 1人に、じっくり
質問 典型的な初級版では、1人に1問、Yes / No で答えられる質問が中心 3〜4問+答えに合わせた追加の質問
そのあと 当てはまる人の名前を書く メモから、三人称で報告する

Find Someone Who にも、Yes の答えのあとに追加の質問をしてメモする型があります(このサイトの Find Someone Who もその型です)。ちがいは、こちらは1人から複数の情報を聞き、それをまとまった報告につなげるところです。

やり方を3ステップで

  1. 聞く:決まった質問3つと、自分で考えた質問1つでインタビューし、キーワードでメモする。
  2. まとめる:メモを見て、I を he / she に言いかえた報告の文を3つ書く。
  3. 伝える:4人班で相手のことを報告し、報告された本人が That's right! か Not exactly. で確かめる。

授業の流れ(分ごと)

時間 活動 先生のポイント
0:00〜3:00 テーマと質問の確認・4つ目の質問を考える 質問を全員で音読
3:00〜9:00 インタビュー(各3分) キーワードでメモ
9:00〜11:00 報告文の準備 I → he/she の言いかえ
11:00〜15:00 4人班で報告(各1分) 本人が確認の一言
15:00〜18:00 全体共有 本人が全体共有を了承した情報を、班から1つ
インタビュー&レポート ― 聞いて、メモして、ほかの人に伝えるの教室の配置と動き方
🗺️ 教室の配置と動き方(イメージ)
👣手順
  1. テーマと質問を決める(3分):例「休日の過ごし方」。質問は3つまで先生が示し、4つ目は自分で考える。全員で質問を音読。
  2. インタビュー(各3分):隣の人とペア。A が B に質問し、キーワードでメモ。答えに対して追加の質問を1つする。聞き取れない・わからないときは Sorry? / Do you mean ...? で確かめる。役割交替。
  3. 報告の準備(2分):メモを見ながら、報告の3文を書く。He usually ... on Sundays. Last weekend he ... .
  4. 報告(4人班で各1分):前後のペアと4人班になり、自分の相手について報告する。
  5. 確認の一言:報告された本人が "That's right!" か "Not exactly. I ... ." と訂正する。
  6. 全体共有(3分):班で共有したい情報を、話した本人の了承を得てから1つずつ発表する(インタビューの前に「報告や全体共有をされてもよいことだけ答えればよい」と伝えておく)。
🗣️先生の英語(そのまま使える)
TInterview your partner about their weekends. Ask the three questions on the sheet and one question of your own. Also ask at least one follow-up question.
TTake notes. Key words only.
SWhat do you usually do on Sundays?
SI usually play basketball with my brother.
SReally? Where do you play?
TNow, find another pair. Tell them about your partner.
SThis is Ken. He usually plays basketball on Sundays. Last weekend, he watched a movie.
TRemember: "He plays ..." "She goes ..." Don't forget the "s"!
TIs that right, Ken? You can say "That's right!" or "Not exactly."
SThat's right!
🏫そのまま使える素材(テーマ別の質問)

休日(中1・三単現)

  1. What do you usually do on Sundays?
  2. What time do you get up on weekends?

思い出(中2・過去形) 3. Where did you go during the summer vacation? 4. What was the best thing about it?

将来(中2〜3・want to / be going to) 5. What do you want to be in the future? 6. What are you going to do this weekend?

経験・継続(中3・現在完了/現在完了進行形) 7. Have you ever been abroad? 8. How long have you been playing the piano / soccer?

意見(高校) 9. What is the most important thing in your life? Why? 10. If you could meet anyone, who would you meet? 11. What do you want to change about our school? 12. What is a good way to relax?

🔁アレンジ
  • 小学校:質問は "What sport do you like?" の1つだけ。報告は "He likes soccer." の一文。紹介する友だちのほうへ開いた手を向けて、班のほかの友だちに紹介する。
  • 中学:三人称単数の単元で取り入れやすい活動。過去形の単元なら「夏休みの出来事」をインタビューして報告。
  • 高校:テーマを「将来の夢」「社会問題への意見」に。報告に自分の感想(I was surprised that ...)を一文加える。
  • 大人数クラス:報告を全体でやると時間がかかるので、4人班の中で完結させる。全体には班の代表1人だけ。
  • 苦手な生徒が多いクラス:質問をすべて印刷しておき、4つ目の質問はなし。報告は下書きの空欄を埋める形で、読み上げてもよいことにする。
  • オンライン・タブレット:インタビューはブレイクアウトルームで、報告はクラスの共有ボードに3文で書きこむ。
📊評価のポイント
  • 知識・技能:疑問文と、報告での三人称単数・過去形などを正しく使えているか。
  • 思考・判断・表現:答えに応じて追加の質問をし、聞いた内容を整理して第三者にわかるように伝えているか(やり取り→発表の統合)。
  • 主体的に学習に取り組む態度:答えが短いときや伝わらなかったときに、質問を言いかえたり追加の質問をしたりして、やり取りを続けようとしているか。ふり返りをもとに、次の報告(メモの取り方・言いかえ)を改善しようとしているか(1回の積極性だけで評定しない)。

下の表の行は活動の評価項目で、それぞれ上の三つの観点のどれに当たるかをかっこで示しています。

評価項目(対応する観点) A B C
質問と聞き取り(思考・判断・表現) 相手の答えに応じた追加の質問で、情報を具体的にできる(例:Where do you play? / Who with?) 用意された質問で、必要な情報を聞き取れる 質問や聞き取りが続かない(質問の文を指して一緒に聞く)
報告の文法(知識・技能) 三人称・時制をほぼ正しく使う ときどきまちがう ほとんどまちがう
報告の内容(思考・判断・表現) 聞いた情報を整理して、聞き手に要点がわかるように3文以上で伝える 2文程度で伝える 1文以下

追加の質問は、何回したかではなく、相手の答えに合っていて情報が詳しくなったかを見ます。苦手な生徒が多いクラスで4つ目の自作の質問を省くときも、この規準のまま使えます。

⚠️よくあるつまずきと対処
  • メモを文で書こうとして会話が止まったら → キーワードだけ、と最初に約束し、先生がメモの見本を板書する。
  • 報告がメモの読み上げになったら → 「メモは見てよいが、顔を上げて話す」と伝え、1文ごとに聞き手を見るよう促す。
  • 三単現の s が抜けたら → 報告の前に wordbank(I play → He plays)を全員で音読しておく。活動中は内容を伝えることを優先し、先生は机の間を回りながら、聞こえた誤りを名前を出さずにメモしておき、報告のあとに板書して全体で直す(誰の誤りかはわからないようにする)。
  • 話したくない質問が出たら → 家族構成など話したくない話題は避け、「言いたくない質問はパスしてよい」「報告されたくないことは答えなくてよい」と決めておく。
  • 答えが一言で終わってメモが少ないときは → 「答える人は、理由や例をもう一言足す」「聞き手は短い答えに追加の質問をする」をセットにする。
🔬なぜ効く?

大人の ESL 学習者34人を対象にした実験では、タスクを通したやり取りが疑問文の発達と結びつくことが支持され、はっきりした発達が見られたのは、母語話者とのタスクで、わからないところを聞き返したり確かめたりする「意味のやり取り(意味交渉)」に実際に参加したグループでした。台本どおりで意味交渉がほとんど起きないやり取りをしたグループや、やり取りを観察しただけのグループは、伸びがはっきりしませんでした(観察群でも一部の指標では伸びた人がいました) 1。積極性の個人差を調べたものではなく、参加の仕方の条件を比べた実験です。この活動の追加の質問や本人の確認は、やり取りを一方向で終わらせないための工夫で、研究でいう意味交渉そのものではありません。研究に近づけるなら、聞き取れない・わからないときに Sorry? / Could you say that again? / What does ... mean? / Do you mean ...? を使うよう、インタビューの前に練習しておきます。ただしこの実験は、意味のやり取りが起きるよう作られたタスクでおとなの学習者を調べたもので、教室の生徒どうしのインタビュー活動そのものを検証した研究ではありません。インタビューは、質問を考え、相手の答えに応じて追加の質問をする活動で、受け身の聞き役では終われません。

「聞いた内容をまとめて別の人に伝える」部分は、高校の学習指導要領で示されている言語活動にも重なります。たとえば「英語コミュニケーションⅡ」では、日常的な話題について情報や考えを詳しく伝え合い、さらに、やり取りした内容を整理して発表したり、文章を書いたりする活動が挙げられています 2。やり取りで終わらず、報告や作文につなげることで、同じ内容を形を変えて何度も使うことになります。

❓ よくある質問

Q. インタビュー活動はどう進めますか?

①テーマと質問3つは先生が示し、4つ目は自分で考える ②ペアで各3分インタビューし、キーワードでメモして追加の質問を1つする ③メモを見て報告の3文を書く ④4人班で1人1分ずつ報告 ⑤報告された本人が確認の一言 ⑥班で共有したい情報を、本人の了承を得て全体で共有、の流れです。インタビューの前に「報告されてもよいことだけ答えればよい」と伝えておきます。

Q. メモを文で書こうとして、会話が止まってしまいます。

メモはキーワードだけ、と最初に約束し、先生がメモの見本を板書します。報告がメモの読み上げになるときは、「メモは見てよいが、顔を上げて話す」と伝え、1文ごとに聞き手を見るよう促します。

Q. 報告で三単現の s が抜けるときは?

報告の前に、I play → He plays のような wordbank を全員で音読しておきます。活動中は内容を伝えることを優先し、先生が机の間を回りながら、聞こえた誤りを名前を出さずにメモして、報告のあとに板書して全体で直します。誰の誤りかがわからないようにするのがポイントです。

Q. インタビューのあと、報告までさせるのはなぜですか?

高校の「英語コミュニケーションⅡ」では、情報や考えを詳しく伝え合い、やり取りした内容を整理して発表したり文章を書いたりする活動が挙げられています 2。やり取りで終わらず報告につなげると、同じ内容を形を変えて何度も使うことになります。

🎁 玉手箱で使えるツール

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📑 出典(2件)

本文の上付き数字に対応。✔ は DOI / ISBN / 公式ページを書誌データベースと機械照合した印です。

  1. Mackey, A. (1999). Input, interaction, and second language development: An empirical study of question formation in ESL. Studies in Second Language Acquisition, 21(4), 557-587. doi:10.1017/S0272263199004027 ✔ DOI照合済やり取り(インタラクション)が疑問文の発達を助けるかを調べた実験。自分からやり取りに参加することの大切さを示した
  2. 文部科学省 (2018). 高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 外国語編 英語編 公式ページ ✔ リンク確認済高校の科目構成(英語コミュニケーションⅠ〜Ⅲ・論理・表現Ⅰ〜Ⅲ)、「支援」の考え方、語数、授業は英語での趣旨を説明した公式の解説

最終更新 2026-10-18 ・ 原田英語 まちがいのご指摘はこちら