参考書・問題集の選び方と使い切り方

参考書は「何を選ぶか」より「1冊を何周して使い切るか」で差がつく。レベルの合わせ方、周回のしかた、解説の読み方、乗り換えの判断まで。

参考書・問題集の選び方と使い切り方 の1ページ目

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まずはこの3つ

  1. 解説を読んで8割わかる本が、今の自分のレベル
  2. 1冊を3周:全部→間違えた所→まだ間違える所
  3. 乗り換えは「終わってから」。途中で替えるのは最終手段
参考書選びの真実

評判の良い本でも、レベルが合わなければ伸びない。逆に、自分に合う1冊を 根拠まで自分で説明できる状態まで使い切れば、それが最強の参考書になる。本棚の冊数ではなく、使い切った冊数が実力だ。

本屋で確かめる5つのポイント5

  1. 1
    はじめに・目次を読む対象のレベル・目的(基礎固め/入試演習)と、全体の量を確かめる。自分の目的と合っているか。
  2. 2
    苦手な単元の解説を読む自分が苦手なページを開き、解説を読んで8割わかるか。専門用語だらけで読めない本は、まだ早い。
  3. 3
    問題を2〜3問解いてみる半分以上は自分で考えられるレベルがちょうどよい。いくつかの単元で試して、ほとんど解けるなら簡単すぎる。
  4. 4
    解説の詳しさを見る答えだけでなく「なぜその答えになるか」「なぜ他の選択肢が違うか」まで書いてあるか。
  5. 5
    音声・索引・付録英語なら音声の有無、後で引き直せる索引、復習用の一覧があると使い切りやすい。

レベルの合わせ方

状態判断どうする
解説を読んでも半分わからない難しすぎる1段やさしい本に替える
解説を読めば8割わかるちょうどよいこの本を3周する
問題の8割以上が最初から解けるやさしすぎる間違えた所だけ確認し、次のレベルへ
わかるが時間がかかるちょうどよい2周目以降でスピードを上げる

1冊を3周+仕上げで使い切る4

  1. 11周目:全部解く
    全問を解き、○(自力で正解)・△(迷った・勘で正解)・×(不正解)の印をつける。△も間違いとして扱う。
  2. 22周目:△と×だけ
    数日〜1週間あけて、印のついた問題だけ解き直す。間を空けて思い出す方が記憶に残る。
  3. 33周目:まだ間違える所
    2周目でも間違えた問題だけを集中的に。ここまで来ると、残った問題が自分の本当の弱点。
  4. 4仕上げ:全体を速く1周
    最後に全体をざっと解き、答えを覚えたのではなく根拠を言って解けるか確認。これで「使い切った」と言える。

解説の読み方4

  1. 1正解した問題も読む
    勘で当たった問題は、根拠を言えなければ次は間違える。解説で自分の根拠と同じか確かめる。
  2. 2間違えた理由を一言で書く
    「単語を知らなかった」「構文を取り違えた」「設問の読み違い」など。理由がわかると、次にやることが決まる。
  3. 3解説を閉じて説明する
    読んだ後、解説を見ずに自分の言葉で答えの理由を言えるか。言えなければ、もう一度読む。
  4. 4わからない所は印を残す
    解説を読んでもわからない所は、先生に質問するか、基礎の本に戻る。放置しない。

英語の教材の種類と役割

種類役割使い方のコツ
単語帳語彙の土台1冊を何周も。音声で発音も
文法の参考書ルールの理解わからない時に引く辞書として
文法の問題集ルールを使えるように3周して即答できるまで
英文解釈1文を正確に読む構造を書きこんでから訳す
長文問題集速く正確に読む解いた後に音読して復習
過去問志望校の形式に慣れる時間を測って本番どおりに

周回の記録のつけ方

問題番号の横に日付と印を書く。印の変化で弱点が見える

問題1周目2周目3周目
例1○(10/1)―(解かない)―
例2△(10/1)○(10/6)仕上げで確認
例3×(10/1)×(10/6)○(10/13)
例4×(10/2)○(10/7)仕上げで確認

1冊を終える時間の見積もり2

  1. 11日の量を逆算
    1周目は総ページ数÷使える日数で1日の量を決め、2周目以降と仕上げの日も残しておく。2周目は印のついた問題だけなので、1周目の半分以下の時間で回ることが多い。
  2. 2締切を決める
    「11月末までに3周」のように期限を決め、カレンダーに書く。期限のない計画は後回しになりやすい。

乗り換えの判断4

  1. 1原則:終わってから次へ
    途中でやめると、また最初の部分だけをくり返すことになる。今の本を3周してから次へ進む。
  2. 2替えてよい時①
    解説を読んでも半分以上わからない時。レベルが合っていないので、やさしい本に替える。
  3. 3替えてよい時②
    目的が変わった時。基礎固めが終わり入試演習に移る、志望校の形式に合わせる、など。
  4. 4替える前に先生に相談
    自分だけで判断すると、単に飽きただけのことがある。今の本のどこまで進んだかを見せて相談する。

参考書で失敗するパターン5

  • ✕評判の本を次々に買う
    ○1冊を決めて使い切る
    最初の数十ページばかり勉強することになる
  • ✕難しい本ほど力がつくと思う
    ○解説が8割わかるレベルを選ぶ
    理解できないと、読んだだけで終わる
  • ✕1周やって終わりにする
    ○間違えた所を2周目・3周目で解き直す
    1回だけでは忘れる。できるまでくり返すのが勉強
  • ✕答えを写して丸をつける
    ○解けなかった問題は印を残して解き直す
    丸の数を増やしても実力は上がらない
  • ✕ノートをきれいに作ることに時間を使う
    ○問題を解き直す時間を増やす
    書き写しより、思い出す練習の方が記憶に残る
なぜ「何周も」が効く?

時間をあけてくり返す分散学習(Cepeda et al., 2006)と、見ずに思い出すテスト効果(Roediger & Karpicke, 2006)は、多くの研究で確かめられた記憶の原則。2周目・3周目を数日あけて「解き直す」のは、この2つを同時に使う方法だ。

確認テスト

  1. 1
    今の自分に合うレベルの目安は?
  2. 2
    2周目に解くのはどの問題?
  3. 3
    参考書を替えてよいのはどんな時?

参考にした資料

参考書の選び方を一覧にまとめ、A4 2枚で印刷できる無料PDFにしました。Web版は赤シート・覚えたチェック・カード・4択テストつき。

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