発音・リスニングNo.315音声つき確認問題集あり

英語の音の変化(つながる・消える・変わる)50

知っている単語なのに聞き取れない原因の多くは「音の変化」。5つの型と50例で、耳を英語の省エネ発音に合わせる。

英語の音の変化(つながる・消える・変わる)50 の1ページ目

印刷用PDFA4 3枚・309KB・□チェック欄つき

まずはこの3つ

  1. 子音+母音はつながる(stand up→スタンダップ)
  2. t は母音にはさまれるとラ行に(water→ワーラー・米)
  3. 機能語は弱く短く(can→クン、and→ン)

図で一発:音の変化5つの型

① 連結 子音+母音がつながる stand up 「スタンダップ」 d+u が1つの音に pick up 「ピッカップ」 ② 脱落 音が消える nex t week 「ネクスウィーク」 間の t が消える last night 「ラスナイ(ト)」 ③ 同化 混ざって別の音に meet you 「ミーチュー」 t+y → チュ Did you 「ディジュー」 ④ 弱形 機能語が弱く短く a cup of tea 「アカッパティー」 of が「ァ」だけに Tell him. 「テリム」 ⑤ ラ行化 フラップ(米) wa t er 「ワーラー」 母音にはさまれた t get up 「ゲラップ」
カタカナは聞こえ方の目安(主にアメリカ英語)
なぜ音が変わる?=強い所以外は「省エネ」

英語は意味の中心(名詞・動詞など)を強く長く、それ以外を弱く速く読む(強調する時は機能語も強い)。口の動きを減らすために、音がつながる・消える・混ざる。変化は5つの型に分かれ、型を知れば初めて聞く文でも予想できる。下の「」のカタカナは聞こえ方の目安(主にアメリカ英語)で、正確な音は音声で確かめる。

1連結(リンキング):子音+母音がつながる10

語末の子音と次の語頭の母音が1語のように続く

  • stand up
    立ち上がる
    「スタンダップ」:d+u が1つになる
  • pick up
    拾う・迎えに行く
    「ピッカップ」:k+u
  • come on
    さあ・頑張れ
    「カモン」:m+o。カタカナ語として定着した連結
  • in an hour
    1時間後に
    「イナナウァ」:hour の h は読まないので n+母音が2回連結
  • one of us
    私たちの1人
    「ワノヴァス」:of は弱く「ァヴ」
  • Can I help you?
    いらっしゃいませ・お手伝いしましょうか
    「キャナイ」:n+I。店員の決まり文句
  • Hold on.
    (電話で)切らずに待って
    「ホウルドン」:d+o。電話の会話で頻出
  • far away
    遠く離れて
    「ファーラウェイ」:r+母音も連結(一般的な米音は語末の r も発音)
  • go out
    外出する
    「ゴウワウト」:母音どうしの間に軽い w が入る
  • I agree.
    賛成だ
    「アイヤグリー」:i の後に軽い y が入る

2脱落:音が消える・飲み込まれる10

同じ・似た子音が並ぶと1回に。t・d・k・p などは止めるだけ

  • good day
    こんにちは(主に豪)
    「グッデイ」:d+d は1回だけ
  • bus stop
    バス停
    「バストップ」:s+s は1回だけ
  • next week
    来週
    「ネクスウィーク」:子音にはさまれた t が消える
  • last night
    昨夜
    「ラスナイ(ト)」:t が消え、語末の t も止めるだけ
  • sit down
    座る
    「スィッダウン」:t は舌を止めるだけで次の d へ
  • big game
    大一番
    「ビッゲイム」:g+g は1回だけ
  • good night
    おやすみ
    「グッナイ(ト)」:d は止めるだけ
  • I don't know.
    わからない
    「アイドンノウ」:don't の t が消える。n の音と文脈で否定とわかる
  • must be
    〜に違いない
    「マスビー」:子音にはさまれた t が消える
  • postcard
    はがき
    「ポウスカード」:1語の中でも t が消える

3同化:2つの音が混ざって別の音に10

t+y→チュ、d+y→ジュ、s+y→シュ、z+y→ジュ

  • Nice to meet you.
    はじめまして
    「ミーチュー」:t+y→チュ
  • Did you see it?
    それを見た?
    「ディジュー」:d+y→ジュ
  • Would you mind?
    構いませんか
    「ウッジュー」:d+y→ジュ。依頼の定番
  • Could you help me?
    手伝ってもらえますか
    「クッジュー」:d+y→ジュ
  • I'll miss you.
    寂しくなるよ
    「ミシュー」:s+y→シュ
  • this year
    今年
    「ディシア」:s+y→シュ
  • as you know
    ご存じのとおり
    「アジュノウ」:z+y→ジュ
  • Don't you think so?
    そう思わない?
    「ドンチュー」:t+y→チュ
  • last year
    昨年
    「ラスチア」:t+y→チュ。last night と聞き分け
  • What's your name?
    お名前は?
    「ワッチュア」:ts+y→チュ

4弱形:機能語は弱く短く10

強調しない前置詞・冠詞・代名詞・助動詞は、母音があいまいな「ァ」などに弱まる

  • I can swim.
    私は泳げる
    「アイクンスウィム」:肯定の can は弱く「クン」。can't は強く /æ/
  • salt and pepper
    塩こしょう
    「ソールトンペパー」:and は「ン」まで弱まる
  • a cup of tea
    1杯のお茶
    「アカッパティー」:of は「ァ(ヴ)」まで弱まる
  • Tell him.
    彼に伝えて
    「テリム」:him の h が消えて連結
  • Ask her.
    彼女に聞いて
    「アスカー」:her の h が消えて連結
  • Call them.
    彼らに電話して
    「コーレム」:them は「ァム」まで弱まる
  • I should have known.
    気づくべきだった
    「シュダヴ」:have は「ァヴ」。音だけで should of と書くのは誤り
  • I'm going to try.
    やってみるつもり
    「ガナ」:going to→gonna(くだけた会話)
  • I want to go.
    行きたい
    「ワナ」:want to→wanna(くだけた会話)
  • It's for you.
    あなた宛てだ
    「イッツファユー」:for は「ファ」

5ラ行化(フラップ):t がラ行・ダ行に(米)10

母音にはさまれた t(後ろが弱い時)は舌で軽くはじく音に

  • water
    水
    「ワーラー」:英音は「ウォータ」
  • better
    よりよい
    「ベラー」:tt でも同じ
  • get up
    起きる
    「ゲラップ」:語の境目でも起こる
  • a lot of
    たくさんの
    「アラロヴ」:of は弱形
  • What are you doing?
    何してるの?
    「ワラユードゥーイン」:t+are がラ行に
  • Let it go.
    もう気にするな・放っておけ
    「レリゴウ」:let の t がラ行に。it の t は止めるだけ
  • party
    パーティー
    「パーリー」:r の後の t も変わる
  • Put it on.
    それを着て
    「プリロン」:t が2回ともラ行に
  • Check it out.
    見てみて
    「チェキラウ(ト)」:連結+ラ行化+語末の t は止めるだけ
  • twenty
    20
    「トゥエニー」:nt の t が消えることも(internet→イナネット)
英米で違う所

ラ行化はアメリカ英語の特徴。イギリス英語では water の t をはっきり読むか、のどを一瞬止める音(声門閉鎖音)にする。また標準的な英音は母音の前以外の r を読まない(car→「カー」。far away ではつなぎの r が出る)。入試や英検のリスニングでもイギリス英語らしい話し手に出会うことがあるので、型を知って「元の単語」に戻す力が大事。

聞こえたまま書くと失点5

  • ✕I should of told you.
    ○I should have told you.
    弱形 have「ァヴ」が of と同じ音に聞こえる
  • ✕I wanna study abroad.
    ○I want to study abroad.
    wanna・gonna は会話の音。英作文では書かない
  • ✕I walk to school yesterday.
    ○I walked to school yesterday.
    -ed の t は次の t と重なり1つに聞こえる。時の語で補う
  • ✕She live in Osaka.
    ○She lives in Osaka.
    三単現の s は弱く短く、次の語とつながって聞き落としやすい。主語で補う
  • ✕It takes a our.
    ○It takes an hour.
    「アナウァ」と連結。hour は母音で始まるので an

書き取りで使う:3ステップ3

  1. 1
    強い語だけ先に書く1回目は名詞・動詞・形容詞など、はっきり聞こえる語だけメモする。
  2. 2
    型で戻す「ミーチュー」なら t+y の同化→meet you のように、5つの型で元の綴りに戻す。
  3. 3
    文法で埋める冠詞・-s・-ed・前置詞は、聞こえた音を文法と文脈で確かめて補い、最後に文全体を見直す。

確認テスト

  1. 1
    「イナナウァ」と聞こえた。正しいのは?
  2. 2
    「ワッチュア」の型は?
  3. 3
    「ゲラップ」と聞こえる表現は?
  4. 4
    I swim, so I'll stay on the beach. が「アイ キャン(ト) スウィム」と強く聞こえた。入るのは?
  5. 5
    「アスカー」と聞こえた。正しいのは?
  6. 6
    「ラスチア」と聞こえた。正しいのは?

参考にした資料

音の変化を一覧にまとめ、A4 3枚で印刷できる無料PDFにしました。Web版は赤シート・覚えたチェック・カード・4択テスト・音声つき。

印刷して、持ち歩こう。

A4 3枚・309KB。□のチェック欄つきで、通学中や試験直前の見直しに。

PDFをダウンロード
CHECK TESTこのシートの確認問題集(28問)

入試レベルの問題と、詳しい解答・解説。表で解いて、裏で答え合わせ(両面印刷向け)。

このシートが入っているルート

あわせて印刷したいシート

原田英語の無料アプリで練習

PDF(3枚)