まずはこの3つ
- メモは文で書かない。記号と名詞だけ、質問の数だけ欄を作る
- 説明文は「かつての説→しかし→新しい知見」の後半が狙われる
- インタビューは聞き手の質問が見出し。答えの本音は後半に
形式(約35分・全27問)
| Part | 内容 | 問題数 | 冊子にあるもの |
|---|---|---|---|
| 1 | 会話 | 10問 (No.1〜10) | 選択肢だけ |
| 2 | 説明文 A〜E(各2問) | 10問 (No.11〜20) | 選択肢だけ |
| 3 | Real-Life(アナウンスなど) | 5問 (No.21〜25) | Situation・質問・選択肢 |
| 4 | インタビュー | 2問 (No.26〜27) | 選択肢だけ |
全Part共通のルール
放送はすべて1回だけ、解答時間は各10秒。Real-Lifeは放送の前にSituationと質問を読む時間が10秒ある。準備時間中・テスト中に教室の外に出ると戻って受けられない。問題冊子にはメモしてよい。
1級は「覚える」から「書き留める」へ
準1級までは、先読みして聞けば頭の中で答えを保てた。1級は説明文もインタビューも長く、情報量が多い。全部を記憶する前提を捨てることが1級の第一歩。2問ぶんの選択肢を先に読み、聞きながら「答えになりそうな所」だけを記号でメモ すれば、10秒で選べる。
メモの取り方:5つの原則5
- 1文で書かない書いている間に次の文が流れる。名詞・数字・記号だけを書く。動詞は矢印で代用する。
- 2問題の数だけ欄を作るPart2は1本2問、Part4は2問。先読みの時に選択肢の横を2つに区切り、聞いた内容をどちらの問題用かで振り分ける。
- 3選択肢に直接○×先読みした選択肢の語が放送と合ったら○、矛盾したら×を、その場でつける。メモより速い。
- 4「誰が」を必ず書く研究者・批判者・インタビューの相手など、意見の持ち主をイニシャルで書く。1級の誤答は主語のすり替えが多い。
- 5迷ったら最後の数字・結論途中で変わる数字・予定は、最後に決まったものに下線を引き直す。
メモで使う記号
| 記号 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| ↑ ↓ | 増えた・良くなった/減った・悪くなった | cost ↑ |
| → | 原因→結果、変化 | rain → crop ↓ |
| × | 否定・できない・誤り | theory × |
| ≠ | 対立・違う | R ≠ critics |
| ? | 未確認・仮説(may / might) | link ? |
| ∴ | 結論 | ∴ policy change |
| ex | 具体例 | ex Kenya |
| R / C | 研究者/批判する人 | R: sleep ↑ memory |
Part1(会話)の鉄則4
- 1本音は遠回しに言われる1級の会話は職場・家庭の込み入ったやりとり。I wouldn't rule it out.(ありうる)のような言い方を、自分で「つまり〜」と訳し直す。
- 2決定事項は最後の往復長い相談の末、最後に So we'll 〜 / I guess I'll 〜 で決まる。前半の案は誤答のエサ。
- 3皮肉・反語に注意That went well. を不満げに言えば「失敗した」。言葉と口調が逆の時は口調を信じる。
- 4推論型の質問に注意What does the man imply? / What can be inferred? は、言った語そのものではなく、そこから分かる内容が答え。聞こえた語がそのまま入った選択肢は疑う。
Part2(説明文)の鉄則4
- 18つの選択肢でテーマを予想1本に2問。放送前に2問ぶんの選択肢を読み、共通する語(species / ancient / policy など)から分野を決める。
- 2通説→However→新知見Scientists long believed 〜. However, new evidence suggests 〜. の対比は頻出。後半が問われやすいが前半も問われうるので、両方を区別してメモ。
- 32問目は後半、特に最後2問目は後半から出ることが多い。最後の文の implications / remains unclear も問われやすい。
- 4確かさの度合いを聞くfound(わかった)と suggest / may(示唆)を区別。選択肢で prove / always に強められていたら誤り。
Part2で聞き取れないと痛い学術語15
知らない語は音で聞いても意味にならない。説明文の定番分野の語を、強く読む所ごと覚える。
語意味メモ
hypothesis仮説poth を強く。複数形 hypotheses
specimen標本・見本spec を強く読む
excavation発掘考古学の定番。動詞 excavate
archaeologist考古学者ol を強く読む
artifact人工遺物英では artefact とも書く
sediment堆積物地質・海洋の話で
erosion浸食soil erosion(土壌の浸食)
pathogen病原体path を強く。病気を起こすウイルス・細菌などの総称
clinical trial臨床試験薬・治療の研究で
placebo偽薬ce を強く。placebo effect
cognitive認知のcognitive decline(認知機能の低下)
predator / prey捕食者/えじき生態系の話の主役
habitat生息地habitat loss(生息地の喪失)
drought干ばつ発音は「ドラウト」
irrigation灌漑古代文明・農業の話で
Part3(Real-Life):10秒の使い方4
- 1Situationの条件に下線予算・時間・持ち物・すでにしたこと・家族の条件。1級は条件が複数重なることも多い。
- 2Questionの動詞を見るWhat should you do first? なら最初の一歩。What should you do? なら Situation と放送に照らして取るべき行動。first の有無で答えが変わりうる。
- 3放送の枝を1本だけ追うIf you 〜, … / For those who 〜, … と枝分かれする。自分の条件に合う枝が来るまで、ほかの枝は聞き流す。
- 4正解は言い換えて並ぶ放送の具体的な指示が、選択肢では Contact the main office. のように抽象化される。行動の中身で照合する。
Part4(インタビュー)の聞き方4
- 1聞き手の質問が見出しインタビューは聞き手の質問で区切られて進む。質問が聞こえたら、メモに線を引いて次の段落を始める。
- 22問の選択肢で担当を分ける先読みで1問目は前半(経歴・きっかけ・仕事の中身)、2問目は後半(課題・今後・助言)と予想して、聞く場所を分けておく。
- 3本音は but / actually の後相手は最初に一般論を話し、But what I've found is 〜 で自分の考えを言う。答えはその後にあることが多い。
- 4事実と意見を分けるWhat does the guest say about 〜? はゲストが述べた内容を問う。経歴などの事実と、相手の考え(I think / I believe)をメモで区別し、選択肢でどちらが対象か見る。
言い換え変換表:1級の会話・説明文12
放送選択肢の言い方意味
It's a long shot.It is unlikely to succeed.望み薄
Let's not jump the gun.The speakers should not act too soon.早まるな
It's been put on the back burner.It is no longer a priority.後回し
She was passed over for promotion.She was not promoted.昇進を逃した
The figures don't add up.The data is inconsistent.数字が合わない
We'll have to cut our losses.They should quit to avoid further losses.損切り
He has a lot on his plate.He has many responsibilities.手一杯
I'd take that with a grain of salt.The speaker doubts the information.話半分に聞く
The jury is still out.No conclusion has been reached.結論はまだ
It never really caught on.It did not become popular.流行らなかった
I wouldn't rule it out.It is still possible.可能性はある
That's water under the bridge.It no longer matters.過ぎたこと
誤答の作られ方6
- ✕放送の難しい語が入っているだけで選ぶ○内容全体が放送と合う選択肢を選ぶ音の一致は1級でも誤答の定番
- ✕通説と新しい知見を取り違える○However の前後を区別してメモし、問われた方を答えるくつがえされる前の説がエサになりやすい
- ✕may / suggest を断定で言い換えた選択肢○確かさの度合いまで一致する選択肢言い過ぎは典型的な誤答
- ✕インタビューの聞き手の意見を選ぶ○ゲストの意見かを確かめる話し手のすり替え
- ✕Real-Lifeで条件を1つだけ満たす行動○すべての条件を満たす行動条件の一部だけ合う選択肢が混ざる
- ✕皮肉を言葉どおりに受け取る○口調と文脈で本音を判断言葉と意図が逆のことがある
なぜメモで聞き取りが楽になる?
聞いた言葉を一時的に保つ「音韻ループ」は、容量の小さい頭の作業台(ワーキングメモリ)の一部だ(Baddeley & Hitch 1974)。長い説明文を全部覚えようとすると、作業台があふれて次の文の理解まで落ちる。要点を記号で紙に逃がせば、作業台を「今聞いている文の理解」に使える。
確認テスト
- 11級リスニングPart4の問題数は?正解は 2問。インタビュー1本に2問
- 2放送 The jury is still out on the new drug. の言い換えは?正解は No conclusion has been reached.。まだ結論が出ていない
- 3メモで研究者の仮説(may)を表す記号として本シートで勧めたのは?正解は ?。未確認は ? で区別
- 4It's a long shot. の意味は?正解は 望み薄だ。当たる見込みの低い一発
- 5Real-Lifeで What should you do first? と聞かれた。答えは?正解は 最初にすべき一歩。first の有無で答えが変わる
音声で仕上げる2
- 英検リスニング直前ドリルくん
本番そっくりの予想問題で、先読みとメモを体に入れる。
- 英検10日合格くん
受験日から逆算して毎日の分量を示す、音声つき対策アプリ。
参考にした資料
英検1級リスニングを一覧にまとめ、A4 3枚で印刷できる無料PDFにしました。Web版は赤シート・覚えたチェック・カード・4択テストつき。