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【やさしい英文de多読!】<46> Crows Never Forget Your Face: The Surprising Intelligence of Birds カラスはあなたの顔を忘れない:鳥たちの驚くべき知性 ~英文を楽しく&音声つきで読もう!~

原田英語マン
原田英語マン
今日のテーマは「カラスはあなたの顔を忘れない」です。一度でもカラスを怒らせたら要注意! カラスは人間の顔を何年も覚えていて、しかも仲間にまで「危険人物」の情報を伝えるんです。道具を使い、未来を計画するカラスの驚きの知能に迫ります。

📖 英文(225 words)

If you have ever been mean to a crow, be careful. It will remember your face for years. Scientists at the University of Washington did a famous experiment in 2011. Researchers wore a special mask while catching and releasing crows. Years later, the crows still attacked people wearing that same mask. Even crows that were not caught learned to hate the mask from their friends.

Crows are among the smartest animals on Earth. Their brains are small, but very powerful. In fact, scientists say crows are as smart as a seven-year-old child in some ways. They can solve puzzles, use tools, and even plan for the future.

In one experiment, a crow named Betty amazed scientists by bending a wire into a hook to get food from a bottle. No one taught her this. She figured it out on her own. In Japan, crows have learned to drop nuts onto busy roads so cars will crack them open. Then the crows wait for the traffic light to turn red before safely picking up the pieces.

Crows also hold funerals. When a crow dies, other crows gather around the body and call loudly. Scientists believe they are studying the situation to understand what caused the death, so they can avoid the same danger.

Next time you see a crow, remember: it is watching you and it will not forget.

🔊 音読用音声

 

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📝 重要語句

mean:意地悪な
unkind or cruel to someone(誰かに対して不親切、または残酷な)
experiment:実験
a test done to learn or prove something(何かを学んだり証明したりするために行うテスト)
researchers:研究者
people who study something carefully to find new information(新しい情報を見つけるために何かを注意深く研究する人々)
releasing:放す
letting something go free(何かを自由にさせる)
puzzles:パズル
problems or questions that are difficult to solve(解くのが難しい問題や質問)
amazed:驚かせた
made someone feel very surprised(誰かをとても驚かせた)
bending:曲げる
changing the shape of something so it is not straight(まっすぐではないように形を変える)
hook:フック
a curved piece of metal or wire used to catch or hold things(物をつかんだり引っ掛けたりするための曲がった金属やワイヤー)
funerals:葬式
ceremonies held when someone dies(誰かが亡くなったときに行われる儀式)
avoid:避ける
to stay away from something(何かから離れている)

🇯🇵 日本語訳

もしカラスに意地悪をしたことがあるなら、気をつけてください。カラスはあなたの顔を何年も覚えています。ワシントン大学の科学者たちが2011年に有名な実験を行いました。研究者たちは特殊なマスクをかぶってカラスを捕まえ、放しました。何年も経った後でも、カラスはそのマスクをかぶった人を攻撃したのです。さらに驚くべきことに、捕まえられなかったカラスまでもが仲間からそのマスクを嫌うことを学んでいました。

カラスは地球上でもっとも賢い動物のひとつです。脳は小さいですが、非常にパワフルです。実際、科学者たちはカラスがいくつかの点で7歳の子どもと同じくらい賢いと言っています。パズルを解き、道具を使い、さらには未来の計画を立てることさえできます。

ある実験では、ベティというカラスがワイヤーを曲げてフックを作り、ボトルの中の食べ物を取り出して科学者たちを驚かせました。誰もこれを教えていません。彼女は自分で考え出したのです。日本では、カラスが忙しい道路にナッツを落とし、車に殻を割らせることを学んでいます。そしてカラスは信号が赤に変わるのを待ってから、安全に中身を拾うのです。

カラスは「葬式」も行います。仲間のカラスが死ぬと、他のカラスが遺体の周りに集まり、大きな声で鳴きます。科学者たちは、カラスが何が死因だったかを理解するためにその状況を観察し、同じ危険を避けようとしていると考えています。

今度カラスを見かけたら覚えておいてください——カラスはあなたを見ていて、そして決して忘れません。

🐦‍⬛ コラム:カラスの「裏の顔」——人間以上に社会的な鳥の驚異

カラスの知能は、私たちの想像をはるかに超えています。最近の研究で明らかになった、カラスの驚くべき能力をさらにご紹介します。

🔸「仕返し」と「贈り物」——カラスの人間評価システム

カラスは意地悪をした人を攻撃するだけではありません。親切にしてくれた人にはプレゼントを持ってくることがあるのです。アメリカ・シアトルに住む8歳の少女ガビ・マンは、毎日カラスにエサをあげていたところ、カラスたちがお返しにビーズやボタン、ハート型のペンダントなどを持ってくるようになりました。この話は2015年にBBCに取り上げられ、世界中で話題になりました。

🔸 カラスは「顔認識AI」のように顔を見分ける

ワシントン大学の研究では、カラスは最低でも5年間は人間の顔を覚えていることが確認されました。さらに驚くべきことに、実験で使われた「危険マスク」を見たことがないカラスにまで情報が広がり、2年後にはマスクを攻撃するカラスの数が2倍以上に増えていたのです。カラスは「口コミ」で情報を共有しているのです。

🔸 日本のカラスは「信号のルール」を理解している

英文にも登場した日本のカラスの話は、実際に仙台で観察された行動です。1990年代にカラスがクルミを車道に置いて車に割らせる行動が確認されましたが、注目すべきは、カラスが横断歩道のある交差点を選び、歩行者用信号が青のタイミングで中身を取りに行くことです。これは単なる学習ではなく、複数のルールを組み合わせた高度な問題解決能力と言えます。

🔸 カラスも「遊ぶ」

カラスは雪の上を仰向けで滑ったり、屋根の斜面で段ボールの切れ端をソリ代わりにして遊ぶ姿が撮影されています。遊びの行動は高い知能を持つ動物に共通する特徴であり、カラスが「楽しみのために行動できる」ことの証拠です。

街中で出会うカラスを「ただの黒い鳥」とあなどるなかれ。彼らはあなたの顔をしっかり見て、記憶し、そして仲間に伝えているかもしれません。

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