WASEDA / ENGLISH EXAM MAP
早稲田の英語は
学部で読む量が10倍違う
学部で読む量が10倍違う
1本183語の学部から、1,763語の学部まで。試験時間も60分〜150分。
全10学部・過去5年を1問単位で実測した完全マップ
全10学部・過去5年を1問単位で実測した完全マップ
早稲田の英語は、学部ごとにまったく別の試験です。
試験時間は60分の学部もあれば150分の学部もある。英作文を3本書かされる学部もあれば、1問も書かない学部もある。共通テストが必須の学部と、まったく要らない学部がある。読む量にいたっては、1本183語の学部と1,763語の学部が同居しています。
この記事は、全10学部の過去5年分を1問単位で数え直した分析をもとに、試験時間・記述の有無・読解量・配点比率・共通テストの要否の5軸で早稲田の英語を1枚に整理したものです。
併願先を決める前に、まずこの地図を見てください。
試験時間は60分の学部もあれば150分の学部もある。英作文を3本書かされる学部もあれば、1問も書かない学部もある。共通テストが必須の学部と、まったく要らない学部がある。読む量にいたっては、1本183語の学部と1,763語の学部が同居しています。
この記事は、全10学部の過去5年分を1問単位で数え直した分析をもとに、試験時間・記述の有無・読解量・配点比率・共通テストの要否の5軸で早稲田の英語を1枚に整理したものです。
併願先を決める前に、まずこの地図を見てください。
SECTION 01
早稲田の英語は5つの型に分かれる
全10学部の設問を1問ずつ分類していくと、形式の違いは5つの型に収まりました。まずここを押さえてください。
この分類が意味すること
同じ型の学部は、対策がそのまま流用できます。文化構想と文学部は大問構成が同一なので、片方の過去問がもう片方の演習になります。
逆に型をまたぐと流用が効きません。教育学部(記述ゼロ・長文のみ)の対策をいくら積んでも、商学部の語句整序や国際教養の日本語要約には届きません。
併願を組むときは、まず「同じ型でまとめるか、型をまたぐ覚悟を決めるか」を判断してください。
逆に型をまたぐと流用が効きません。教育学部(記述ゼロ・長文のみ)の対策をいくら積んでも、商学部の語句整序や国際教養の日本語要約には届きません。
併願を組むときは、まず「同じ型でまとめるか、型をまたぐ覚悟を決めるか」を判断してください。
SECTION 02
【完全版】全10学部 英語形式マップ
この記事の中核です。全10学部を1枚に並べました。すべて過去5年分の実測にもとづく数値です(政治経済学部のみ3年分)。
この表の読み方
試験日順に並べています。2月12日の文化構想から、2月22日の社会科学部まで11日間。
英語配点は「独自試験の英語の配点/合計点」。社会科学部の25%は独自英語だけの数字で、共通テストの英語を加えると比率は上がります(後述)。
読解量は本文のみを実測した語数です。設問文や選択肢は含みません。
※政治経済学部は英語が独立科目ではないため、別枠として扱っています(セクション09参照)。
英語配点は「独自試験の英語の配点/合計点」。社会科学部の25%は独自英語だけの数字で、共通テストの英語を加えると比率は上がります(後述)。
読解量は本文のみを実測した語数です。設問文や選択肢は含みません。
※政治経済学部は英語が独立科目ではないため、別枠として扱っています(セクション09参照)。
SECTION 03
試験日カレンダー|2月12日から22日まで
併願設計では、日程が最初の制約になります。早稲田の一般選抜は2月12日〜22日の11日間に集中しています。
日程から見える3つの注意点
① 後半に「重い学部」が集中しています。2月19日教育(長文のみ・1,763語級)、20日政経(総合問題120分)、21日商(記述5〜6問)、22日社学。体力配分を考えてください。
② 文化構想(12日)と文学部(17日)は5日空きます。形式が同一なので、この5日間は最高の復習期間になります。
③ 理工3学部は同日(16日)のため併願不可。基幹・創造・先進のどれを受けるかは出願時に決める必要があります。
※日程は年度により変わります。出願前に必ずその年度の入試要項で確認してください。
② 文化構想(12日)と文学部(17日)は5日空きます。形式が同一なので、この5日間は最高の復習期間になります。
③ 理工3学部は同日(16日)のため併願不可。基幹・創造・先進のどれを受けるかは出願時に決める必要があります。
※日程は年度により変わります。出願前に必ずその年度の入試要項で確認してください。
SECTION 04
軸①|試験時間。60分から150分まで4種類ある
「早稲田の英語は90分」と思い込んでいる受験生は多いのですが、実際には60分から150分まで分かれています。
60分学部は「2025年度に短縮された」学部です
社会科学部と人間科学部は、どちらも2025年度に共通テスト併用型へ移行し、英語が90分→60分に短縮されました。
ここで多くの受験生が誤解します。「時間が減ったぶん楽になった」と思うと逆です。
人間科学部は50問90分(1問108秒)から40問60分(1問90秒)へ。1問あたりはむしろ短くなりました。2024年度以前の過去問を90分で解いていると、本番の体感がまったく違います。
ここで多くの受験生が誤解します。「時間が減ったぶん楽になった」と思うと逆です。
人間科学部は50問90分(1問108秒)から40問60分(1問90秒)へ。1問あたりはむしろ短くなりました。2024年度以前の過去問を90分で解いていると、本番の体感がまったく違います。
1問あたりの時間で並べると
人間科学部|60分÷40問=90秒(最速)
理工3学部|90分÷53問=約102秒
法学部|90分÷46〜49問=約110〜117秒
社会科学部|60分÷24〜26問=約140〜150秒
教育学部|90分÷31〜40問=約135〜174秒
理工3学部|90分÷53問=約102秒
法学部|90分÷46〜49問=約110〜117秒
社会科学部|60分÷24〜26問=約140〜150秒
教育学部|90分÷31〜40問=約135〜174秒
数字だけ見ると教育学部が最も余裕がありそうですが、教育学部は1本1,140語の英文を読む必要があります。設問数が少ないぶん、1問あたりの読解負担は最も重い。「1問あたりの時間」と「読解量」はセットで見てください。
SECTION 05
軸②|記述の有無。書く学部と書かない学部
併願設計で最も効くのがこの軸です。記述対策は時間がかかるうえ、添削が必要だからです。
記述の「質」がまったく違う点に注意
同じ「記述あり」でも中身は別物です。
商学部の記述は語句整序が中心。与えられた語を並べ替えるだけなので、ゼロから英文を作る力は不要です。
法学部と国際教養の記述は本物の英作文。しかも法学部は「1枚の絵から一般論を取り出す」、国際教養は「英文を日本語で要約する」という、特殊な訓練が要ります。
文化構想・文学部の要約は英語で書きますが、選択肢から選ぶ形式の年もあり、負担は相対的に軽めです。
「記述あり4学部」をひとくくりに対策することはできません。
商学部の記述は語句整序が中心。与えられた語を並べ替えるだけなので、ゼロから英文を作る力は不要です。
法学部と国際教養の記述は本物の英作文。しかも法学部は「1枚の絵から一般論を取り出す」、国際教養は「英文を日本語で要約する」という、特殊な訓練が要ります。
文化構想・文学部の要約は英語で書きますが、選択肢から選ぶ形式の年もあり、負担は相対的に軽めです。
「記述あり4学部」をひとくくりに対策することはできません。
SECTION 06
軸③|読解量。1本の語数がここまで違う
全学部の英文を実測しました。1本あたりの語数が、最短183語から最長1,763語まで、およそ10倍違います。
最重量の教育学部と、最軽量の人間科学部
教育学部の最長は1,763語(2023年度)。人間科学部の最短は183語。およそ10倍の差があります。
この2つは、必要な読解力の質が根本的に違います。教育学部は「長い論争型の英文を、段落ごとに保持しながら一度で読み切る力」。人間科学部は「300語の科学ニュースを6本、次々に処理する力」。
教育学部の対策で人間科学部に対応することはできますが、逆は成り立ちません。併願するなら重いほうに合わせて訓練してください。
この2つは、必要な読解力の質が根本的に違います。教育学部は「長い論争型の英文を、段落ごとに保持しながら一度で読み切る力」。人間科学部は「300語の科学ニュースを6本、次々に処理する力」。
教育学部の対策で人間科学部に対応することはできますが、逆は成り立ちません。併願するなら重いほうに合わせて訓練してください。
SECTION 07
軸④|配点比率。英語が何%を占めるか
「英語が得意だから早稲田」と考えるなら、英語の比重が高い学部を選ぶべきです。逆に英語が苦手なら、比重の低い学部を狙う設計もあります。
「独自英語の比率」だけを見ると判断を誤る
社会科学部の独自英語は25%と最も低く見えます。しかし共通テストの英語40点を足すと合計100点/240点=約42%。実は上位に入ります。
国際教養も同じで、独自80点+英語4技能テスト20点=100点/200点=50%。早稲田で英語の比重が最も高い学部です。
逆に人間科学部は共通テストに英語が含まれないため、英語の得点はすべて独自試験の50点で決まります。共通テストで稼いで逃げ切ることができません。
※教育学部の学科別傾斜(英語英文学科・複合文化学科は1.5倍)など、学科によって比率が変わる学部があります。必ずその年度の募集要項で確認してください。
国際教養も同じで、独自80点+英語4技能テスト20点=100点/200点=50%。早稲田で英語の比重が最も高い学部です。
逆に人間科学部は共通テストに英語が含まれないため、英語の得点はすべて独自試験の50点で決まります。共通テストで稼いで逃げ切ることができません。
※教育学部の学科別傾斜(英語英文学科・複合文化学科は1.5倍)など、学科によって比率が変わる学部があります。必ずその年度の募集要項で確認してください。
SECTION 08
軸⑤|共通テストが要る学部・要らない学部
ここ数年で最も大きく変わった軸です。早稲田は学部ごとに共通テストの扱いがバラバラになりました。
共通テスト必須組は「別の受験計画」が要る
政治経済・社会科学・人間科学・国際教養の4学部は、共通テストの対策なしには出願すらできません。
とくに政治経済学部は数学Ⅰ・Aが必須。文系専願で数学を捨てていると受験できません。
一方、文化構想・文学部・法学部・商学部・教育学部・理工3学部は共通テスト不要。この6学部だけで併願を組めば、私大専願の受験計画がそのまま通ります。
「早稲田は私大3教科」という前提は、もう半分しか正しくありません。
とくに政治経済学部は数学Ⅰ・Aが必須。文系専願で数学を捨てていると受験できません。
一方、文化構想・文学部・法学部・商学部・教育学部・理工3学部は共通テスト不要。この6学部だけで併願を組めば、私大専願の受験計画がそのまま通ります。
「早稲田は私大3教科」という前提は、もう半分しか正しくありません。
なお国際教養学部は2026年度から、共通テストの必須科目が「国語のみ」から「国語または数学」に変わりました。国語が苦手な受験生に道が開いた変更です。制度は毎年動くので、必ずその年度の入試要項で確認してください。
SECTION 09
政治経済学部だけが別世界|英語という科目がない
この記事で政治経済学部を別枠にした理由を説明します。政経には「英語」という試験科目が存在しません。
合計200点満点。募集人員は300名(政治100・経済140・国際政治経済60)。試験日は2月20日です。
英語は「2か所に分散」している
政経で英語が問われるのは次の2か所です。
① 共通テストの外国語25点(英語はリーディング100点+リスニング100点=200点を25点に換算)
② 総合問題の中の英語パート(配点の内訳は非公表)
つまり「英語80点」のような明確な枠がありません。だから他学部と同じ軸で並べられないのです。
2021年度に3教科型が廃止されて以来、政経は「英語ができる」だけでは通らない入試になりました。数学Ⅰ・Aが必須であることも含め、実質的に国公立型の設計です。
① 共通テストの外国語25点(英語はリーディング100点+リスニング100点=200点を25点に換算)
② 総合問題の中の英語パート(配点の内訳は非公表)
つまり「英語80点」のような明確な枠がありません。だから他学部と同じ軸で並べられないのです。
2021年度に3教科型が廃止されて以来、政経は「英語ができる」だけでは通らない入試になりました。数学Ⅰ・Aが必須であることも含め、実質的に国公立型の設計です。
総合問題の英語パートは、どんな問題か
過去3年(2024〜2026年度)を見ると、英語部分は2つの大問で構成されています。
政経の英作文は「主張の弱点を突く」タイプ
2026年度の設問が象徴的です。「与えられた主張の弱点を論理的に説明したうえで、自分の意見を述べよ」。
単に賛成・反対を書くのではなく、批判的に検討したうえで自分の立場を組み立てることが求められます。
近い形式は国際教養学部の意見英作文ですが、政経のほうが論理の詰めを重く見ています。実際の解答例も、「unacceptable という無条件の語を使っている点が弱い」といった、言葉遣いのレベルまで踏み込んだ批判から始まっていました。
テーマは移民、教育、公正、人口動態。社会科学の論点を英語で論じられるかが問われています。
単に賛成・反対を書くのではなく、批判的に検討したうえで自分の立場を組み立てることが求められます。
近い形式は国際教養学部の意見英作文ですが、政経のほうが論理の詰めを重く見ています。実際の解答例も、「unacceptable という無条件の語を使っている点が弱い」といった、言葉遣いのレベルまで踏み込んだ批判から始まっていました。
テーマは移民、教育、公正、人口動態。社会科学の論点を英語で論じられるかが問われています。
なお政経を志望する場合、この記事の他学部の対策法はそのままでは使えません。共通テスト(数学Ⅰ・A必須)+総合問題という、まったく別の設計で準備してください。併願先としては、英作文がある国際教養・法学部が比較的近いといえます。
SECTION 10
学部をまたいで効く「共通の武器」5つ
10学部を分析して見えたのは、形式が違っても、根っこで共通して効く力が5つあるということです。併願するなら、まずここに投資してください。
SECTION 11
学部固有の対策が要るもの一覧
逆に、その学部でしか出ないので個別に準備が要るものを一覧にしました。併願を決める前に、この負担を見積もってください。
添削が必要な学部は、早めに動く
法学部・国際教養・政治経済の記述は、独学では伸びにくい領域です。書いたものを誰かに見てもらう体制を、遅くとも3か月前には作ってください。
逆に教育学部と社会科学部は固有の準備が要りません。読解力さえあればそのまま戦えるので、他学部の対策で得た力がそのまま点になります。併願先として組み込みやすい2学部です。
逆に教育学部と社会科学部は固有の準備が要りません。読解力さえあればそのまま戦えるので、他学部の対策で得た力がそのまま点になります。併願先として組み込みやすい2学部です。
SECTION 12
タイプ別|あなたに向いている学部
ここまでの5軸を、受験生側から見た形に組み替えます。自分の強みがどこにあるかで、有利な学部は変わります。
SECTION 13
併願設計|相性のよい組み合わせ
最後に、対策の重複が大きい=コスパのよい組み合わせを提示します。
併願を組むときの3原則
① 共通テストの要否でまず線を引く。必須組(政経・社学・人科・国際教養)と不要組(文構・文・法・商・教育・理工)は、受験計画そのものが別です。
② 記述の有無で二重線を引く。記述ありの学部を1つでも入れるなら、添削体制を先に作ってください。
③ 読解量は「重いほう」に合わせて訓練する。教育学部(1,140語)の対策は人間科学部(302語)に流用できますが、逆はできません。
② 記述の有無で二重線を引く。記述ありの学部を1つでも入れるなら、添削体制を先に作ってください。
③ 読解量は「重いほう」に合わせて訓練する。教育学部(1,140語)の対策は人間科学部(302語)に流用できますが、逆はできません。
SECTION 14
学部別 詳細記事リンク集
各学部の詳細は、それぞれの記事で1問単位まで解剖しています。志望学部の記事へ進んでください。
この記事のまとめ
◆試験時間は60分・90分・120分・150分に分かれる。「90分」は思い込み
◆記述は0問から3タスクまで。国際教養には日本語要約がある
◆1本の語数は183語から1,763語まで。約10倍の差がある
◆共通テストは4学部で必須、6学部で不要。受験計画が根本から変わる
◆政治経済学部には「英語」という科目が存在しない
早稲田の英語を、ひとまとめには対策できません。
受ける学部の形式から、逆算してください。
受ける学部の形式から、逆算してください。
本記事のデータについて|数値はすべて過去5年分(政治経済学部のみ3年分)の入試問題を1問単位で数え直した実測値、および大学公表の入試情報にもとづきます。語数は本文のみを対象とし、設問文・選択肢は含みません。配点・試験時間・募集人員・共通テストの利用方法は年度により変更されます。出願前に必ず、その年度の入学試験要項でご確認ください。
早稲田 共通テスト 必須 早稲田 英作文 早稲田 政治経済 総合問題 早稲田 学部別 英語 早稲田 英語 対策 早稲田 英語 比較 早稲田 英語 難易度 早稲田 英語 形式 早稲田 併願 早稲田 学部 選び方 早稲田 英語 試験時間 早稲田 英語 配点
