やさしい英語で多読!【音声つき】

【やさしい英文de多読!】<37> Why Is Milk at the Back? The Secret of Supermarket Layouts 牛乳はなぜ奥にある? スーパーの配置に隠された秘密 ~英文を楽しく&音声つきで読もう!~

原田英語マン
原田英語マン
今日のテーマは「牛乳はなぜ奥にある? スーパーの配置に隠された秘密」です。毎日のように足を運ぶスーパーマーケット。でも、その商品配置には巧みな心理戦略が隠されていたのです。英語で読み解いてみましょう!

📖 英文(220 words)

Have you ever noticed that milk is always at the back of the supermarket? You walk in to buy just one thing, but by the time you reach the milk, your basket is already full. This is not an accident. It is a clever trick used by stores around the world.

Supermarkets place popular items like milk, eggs, and bread far from the entrance on purpose. They want you to walk through the whole store. Along the way, you see snacks, drinks, and other products. Many of them were not on your shopping list, but they look good, so you put them in your basket. These are called impulse purchases.

The entrance of a supermarket is carefully designed too. Fresh fruits and vegetables are usually near the door. Their bright colors and fresh smell make you feel happy and healthy. This good feeling makes you want to buy more things. Near the checkout, you will find candy, gum, and small snacks. Stores know you will grab something while you wait in line.

There is another reason milk is in the back. Milk must be kept cold, and the refrigerators need special machines. It is cheaper and safer to put these big machines near the back wall, close to the delivery area. So the location saves money too.

Next time you go shopping, watch how the store guides you. You might be surprised! (220 words)

🔊 音読用音声

 

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📝 重要語句

supermarket:スーパーマーケット
a large store that sells food and household items(食品や日用品を売る大きな店)
notice:気づく
to see or become aware of something(何かを見たり意識したりすること)
accident:偶然
something that happens without being planned(計画されずに起こること)
clever:賢い
smart and showing good thinking(頭がよく、うまく考えられている)
on purpose:わざと
done intentionally, not by chance(偶然ではなく意図的にすること)
impulse purchases:衝動買い
things you buy suddenly without planning(計画せずにその場で突然買ってしまうもの)
designed:設計された
planned and made in a certain way(ある目的のために計画され作られた)
checkout:レジ
the place in a store where you pay(店でお金を払う場所)
refrigerators:冷蔵庫
machines that keep food cold(食品を冷たく保つ機械)
delivery:配送
bringing goods to a place(品物をある場所に届けること)

🇯🇵 日本語訳

スーパーに行くと、牛乳がいつも店の一番奥にあることに気づいたことはありませんか? 「牛乳だけ買おう」と思って入ったはずなのに、たどり着く頃にはカゴの中がいっぱいになっている——。実はこれ、偶然ではありません。世界中のスーパーが使っている巧みな戦略なのです。

スーパーが牛乳や卵、パンといった定番商品を入り口から遠い場所に置くのには、れっきとした理由があります。店内をくまなく歩かせるためです。奥へ向かう途中、お菓子や飲み物、さまざまな商品が目に飛び込んできます。買うつもりがなかったのに、つい手が伸びてしまう——これがいわゆる「衝動買い」です。

入り口の設計にも工夫が凝らされています。新鮮な果物や野菜がドア付近に並んでいるのが一般的で、鮮やかな色彩とみずみずしい香りが、買い物客の気分を明るくします。この心地よさが、さらなる購買意欲を引き出すのです。一方、レジの周りにはキャンディやガム、小さなスナックがずらり。列に並んでいる間に、つい手が伸びることを見越しての配置です。

牛乳が奥にあるのには、もうひとつ理由があります。牛乳は冷蔵保存が必要で、冷蔵設備には大がかりな機械が欠かせません。こうした設備を店の奥、搬入口の近くに設置するほうが、コストも安全性も優れているのです。つまり、この配置はコスト削減にも一役買っているというわけです。

今度スーパーに行ったら、店がどのようにあなたを「導いている」か観察してみてください。きっと驚くはずですよ!

🛒 コラム:スーパーに仕掛けられた「買わせる」テクニック

牛乳を店の奥に置くのは、スーパーが使うたくさんの販売戦略のほんの一例に過ぎません。実は私たちが気づかないうちに、あらゆる場面で「買いたくなる仕掛け」が張り巡らされています。

🔸「目線の高さ=売れる高さ」の法則

スーパーの棚では、最も利益率の高い商品や売りたい商品が、ちょうど大人の目の高さに並べられています。逆に、お買い得なプライベートブランド商品は上段や下段にひっそりと置かれていることが多いのです。さらに面白いのが、子ども向けのお菓子やカラフルなシリアルは「子どもの目線の高さ」に配置されていること。小さな手がすっと伸びて、「ママ、これ買って!」——店側の思うつぼです。

🔸 BGMと香りの魔法

ゆったりとしたテンポの音楽が流れていると、買い物客の歩くスピードが自然と落ち、滞在時間が長くなるという研究結果があります。長くいればいるほど、カゴに入る商品は増えていく。音楽すら売上アップの道具というわけです。そして忘れてはならないのが、焼きたてパンの香り。入り口付近にベーカリーを置くスーパーが多いのは、あの香ばしい匂いが食欲を刺激し、買い物意欲を高めるからです。

🔸 「罠」に打ち勝つ方法

空腹のときにスーパーに行ってはいけないと言われるのは、まさにこうした仕掛けに引っかかりやすくなるからです。買い物リストを持参し、必要なものだけを手に取る。カートの代わりにカゴを使う。これだけで、余計な出費をぐっと抑えることができます。

スーパーの棚の向こう側には、緻密に計算されたマーケティングの世界が広がっています。その仕組みを知ることは、賢い消費者への第一歩。今日の買い物から、少しだけ「裏側」を意識してみてはいかがでしょうか。